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SNSで話題の“マッスルギツネ”撮影した写真家、北海道移住も果たす“野生キツネ”愛

 普段はかわいいのに“たまたま”筋肉隆々に写ってしまった動物たちの写真が先日SNSに投稿され、“右フック犬”や“マッスルギツネ”と呼ばれ話題になった。なかでも“マッスルギツネ”の撮影をしたのは、キツネを専門に撮影する写真家のCONTAさん。「野生のキタキツネを追い求めて、北海道に移住した」という逸話をもつほどのキツネマニアだ。キツネの写真を撮影し続ける理由や、野生のキツネが置かれている現状について話を聞いた。

命削り、子に愛情注ぐ母ギツネ「その空気感が魅力的だった」

 Twitterで話題になり、イラストやフィギュアなどのコラージュでも盛り上がった“マッスルギツネ”は、キツネ専門の動物園「宮城蔵王キツネ村」で撮影されたもの。雨をしのげる場所でキツネ同士が寄り添って丸くなっている様子が、ムキムキの上腕二頭筋に見えたのだ。CONTAさんがキツネの撮影をはじめたのも、この動物園がきっかけだったとか。キツネ達の自由さに魅せられ、野生のキタキツネを求めて東京から北海道に移住までしてしまった。

ーー“マッスルギツネ”たくさんの反響があったと思います。反響を受けてCONTAさんご自身はいかがですか?
CONTAさん写真が話題になっただけではなく、イラストレーターの方々に色々なマッスルギツネを描いていただけてとても嬉しかったです。また、「ムキムキツネでは?」とのリプライをいくつか頂き、あーその呼び方も良いなぁと感心いたしました。ムキムキツネという呼び方も好きです。

ーーキツネに夢中になったきっかけは?
CONTAさん親子ギツネです。アカギツネはいつもは単独行動をしているのですが、子育てシーズンになると誰も彼もが子ギツネに夢中になって、家族単位で生活して子育てをする。その空気感がとても魅力的なんです。母ギツネは命を削るようにして子ギツネへと愛情を注ぎます。子のために自分のエサを極限まで削って憔悴しきってしまう母親もいるくらいです。お父さんや、今シーズンで子を産まなかった近所のキツネたちも子育てに参加したりします。

ーー好きなキツネの種類は?
CONTAさんキタキツネですね。実際の生活を普段から見ているので、思い入れが強いのかもしれません。キタキツネは、世界中に生息しているアカギツネのうち、北海道に生息する亜種のことを指します。毛色はスタンダードカラー(黒手足に白いお腹、黒い耳、狐色の体。一番多く見かけるキタキツネの毛色)が好きですね。また、カッコ良さが魅力の十字ギツネも好きです。

「野生動物にエサを与えないで」メッセージを伝え続ける理由とは

 野生のキタキツネを中心に、キツネ達の生活などをまとめた季刊誌兼写真集『キツネ界報』は、その販売価格の10%を撮影地近隣のネイチャーセンターや傷病野生動物保護センター等に寄付しているという。本誌を通じて、CONTAさんが伝えようとしていることとは?

ーー『キツネ界報』やTwitterで「野生動物にエサを与えないで」というメッセージを強く発信されていますね。きっかけは何だったのでしょうか。

CONTAさん野生のキツネを撮りに行くと、野生動物に餌付けしている観光客を見かけます。さらには、地元の方や、良くないことだと知ったうえで餌付けをしているプロカメラマンも多いのです。野生動物へ無計画に餌付けをしてしまうと、人間との距離が近くなってしまい、様々なトラブルが起こってしまうんです。

ーーどのようなトラブルが起こるのでしょうか?

CONTAさん例えばキタキツネですと、人里へ進出してゴミや食物を漁ることや、道路で車に轢かれてしまうロードキルが増えます。また、野生のキツネはエキノコックスの宿主となっている場合もあり、人間がエキノコックス症(エキノコックス属条虫の幼虫に起因する疾患)に罹患する危険性も高まります。餌付けの対象がヒグマであった場合は、もっと直接的な危険に見舞われます。

ーーSNSや写真集でメッセージとして発信される理由は?
CONTAさん様々なトラブルの行きつく先は、野生動物の害獣認定と徹底的な駆除活動です。動物を悪者に仕立て上げるのは常に人間であり、また、手遅れになるまで見ぬふりを続けるのも人間です。幸いにも、キツネに関してはまだ手遅れには至っていませんので、今のうちに地道に啓蒙活動を続けていくことが大事だと思っています。「野生動物にエサを与えないで」というスローガンは、誰もが簡単に出来ることで、分かりやすい。いわばベースの施策になります。小さな意識でも、広く浸透していき誰もが知っている常識になれば、未来が変わると思って行動しています。

ーー今後の活動のご予定と、活動を通じて伝えていきたいことはありますか?
CONTAさんこれからもキツネのかわいさや生きていく強さ、あふれる魅力を伝えていくと同時に、人間と野生動物の距離感について、みなさんと一緒に考えることができれば嬉しいです。
(文:水野幸則)

マッスルギツネ

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