2019-05-31 ORICON NEWS

“頭脳明晰”な有名人ランキング

　「頭脳明晰」と一言で言っても、高学歴であることだけではなく、記憶力はもちろん、柔軟な発想力や瞬時の判断力に長けていることも重要。バラエティ等で番組をMCとして回したり、とっさのコメントを求められることも多々ある有名人は、臨機応変な対応ができることも1つの資質と言える。そこでORICON NEWSでは、学歴、コメントや立ち居振る舞い等も含め“頭脳明晰”だと思う有名人を調査。その結果、バラエティやクイズ番組の常連である【カズレーザー（メイプル超合金）】が1位となった。

ロザン宇治原やオリラジ中田も認めた令和の“クイズ王”

博識として知られているメイプル超合金のカズレーザー（C）oricon ME

　総合1位の【カズレーザー】。30代以上の世代別で1位を獲得、人気芸人ということもあり10代20代でもTOP3入りを果たした。同志社大学卒業のインテリ派であり、読書が趣味で博識として知られている。

　『くりぃむクイズミラクル9』、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』（ともにテレビ朝日系）にレギュラー出演し、知性を見事に発揮している。そんな彼は2016年に『ぶっちゃけ寺＆Qさま!! 合体3時間SP「ヤング学力王No.1決定戦」』初登場で優勝。『Qさま!!』では「学力王No.1決定戦」で2017年度、2018年度の2年連続でチャンピオンとなっている。

　クイズが得意なオリエンタルラジオ・中田敦彦はカズレーザーの活躍を見て、2018年12月5日放送の『中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』（ニッポン放送）で「2度と『Qさま!!』に出ないでおこう」と「クイズ道」を引退することを決意していたと発言。京都大学出身でクイズの名手として知られるロザン・宇治原史規も、カズレーザーに対して「もうオレ、勝てないかもしれない…」と酒の席ででつぶやいていたことを2017年3月21日放送の『Qさま!!』で三村マサカズが明かしていた。

　そんな先輩たちから畏怖と共に絶賛されるカズレーザーにユーザーからも「クイズ王」（山口県／10代・男性）、「クイズ番組で何度も優勝するほど、頭が切れるから」（神奈川県／30代・女性）と、クイズでの活躍を讃える声が多数。

　“若手芸人”と言えば、ハイテンションでにぎやかな印象だが、カズレーザーの何事にも動じない落ち着きのある振る舞いとキレのあるコメントが際立っている。それだけに「コメントが的確」（神奈川県／40代・男性）、「この人がつっこまれてタジタジになっているのを見たことがありません。反応が早く、切り替えしの達人だと思います」（神奈川県／50代・女性）と、度胸と頭の回転の速さも支持されている理由のひとつ。本名は金子和令（かずのり）で、名前が新元号・令和の2文字を逆にした物という偶然も相まって、令和の時代にさらに活躍の場を広げていきそうだ。

NHK出身の現役ジャーナリスト、どんな問題もわかりやすく“池上無双”で解説

選挙特番での“池上無双”はお馴染みの池上彰(C)ORICON NewS inc.

　30代以上の世代別で2位、中高年に支持され2位にランクインしたのは【池上彰】。NHKで記者として、1982年2月のホテルニュージャパン火災など数々の事件現場を取材してきた経歴を持つ。同局の『週刊こどもニュース』では、時事ニュースや社会の仕組みを、池上本人が“お父さん役”となり子ども向けにわかりやすく解説していた。2005年にNHKを退職しフリーランスのジャーナリストに転身。『池上彰のニュースそうだったのか!!』、『グッド!モーニング』（ともにテレビ朝日系）、『池上彰の報道特番』（テレビ東京系）など、各局の番組に出演してきた。

　中でも、テレビ東京系で放送の衆参議院の選挙特番では、政治家に容赦ない質問や指摘を浴びせる姿が話題に。その様子がネットでは「池上無双」と呼ばれ、視聴率アップにも多大な貢献を果たしている。

　どんな難しいニュースもかみ砕いて、わかりやすく説明してくれる池上に「とっても賢い」（京都府／10代・男性）、「何でも誰にでもわかるように説明できる人が、本当に頭の切れる人だと思うので」（北海道／40代・女性）と称賛の声が寄せられた。「質問がするどいから」（愛媛県／40代・男性）と知識に裏打ちされたタブーを恐れない物言いにも期待の声があった。

“現代の知の権威”、レギュラー9本抱える最強予備校講師

ＭＣを務めるバラエティ『ポツンと一軒家』（テレビ朝日系）も好調の林修(C)ORICON NewS inc.

　クイズ番組の常連【林修】が3位に。解答者はもちろん問題の解説者も担当し、クイズ番組以外も含めるとレギュラー9本と大活躍。東京大学出身で予備校「東進ハイスクール」現役講師（現代文担当）のかたわらタレント活動も5年以上続けている。

　『林先生が驚く初耳学!』（TBS系）では、林に対して難易度の高い多ジャンルの難題を抜き打ちで出題。それでもほとんどの問題に正解し、知識に対する向上心とたゆまぬ努力を発揮している。知識に対して最短距離でリーチするための方法を予備校講師らしくユーモアを交えて説明してくれることでも人気。そんな林に「貪欲に学ぶ姿勢が見える」（東京都／50代・男性）、「納得する言葉を言ってくれる」（千葉県／40代・女性）など称賛の声が集まった。

　17％以上の高視聴率を連発している『ポツンと一軒家』（テレビ朝日系）にも出演し、柔軟に物事に対応できる懐の深さもバラエティ番組でも重宝されている。その理由を「臨機応変に物事を解釈して、自分の言葉で話していると思うからです」（長崎県／30代・男性）と分析した意見もあった。

バラエティ現場の“ヒヤリハット”も対応できる瞬発力と安心感

4位の有吉弘行は空気を読んだ立ち回りが評価(C)ORICON NewS inc.
“アイドル出身”という立ち位置からの発言にキレを感じる指原莉乃(C)ORICON NewS inc.

　そのほかランキングには、【有吉弘行】（4位）、【中居正広】（6位）、【指原莉乃】（9位）、【山里亮太（南海キャンディーズ）】（10位）と、それぞれバラエティの常連でMCも務める実力派が並んだ。彼らに共通しているのが、面白さを担保しつつ、しっかり場の雰囲気を鑑みて、空気を読んだ立ち回りができる点が評価されている。

　特に、中居や指原は、若いうちから歌も踊りも演技も経験し、大人数の中で揉まれる“アイドル出身”という立ち位置からも、最新のニュースなどの問題点に対して真摯なコメントをする姿が好感を得ている。中居には「長い芸歴の中で対応力がすごく身に付いていると思うので」（広島県／40代・男性）、指原には「頭の回転が早く求められているコメントがぽんぽん出てくる」（愛知県／20代・女性）とそれぞれ同性からも絶賛されている。

　10代からの支持で1、2とワンツーを飾ったのは嵐の【二宮和也】（総合で5位）、【櫻井翔】（同8位）。二宮は「ツッコミが的確で早いから」（兵庫県／20代・女性）とツッコミのセンスが人気。『news zero』（日本テレビ系）月曜キャスターの櫻井には「言葉の使い方、気の使い方に知性を感じる」（東京都／30代・男性）とクレバーな印象を持たれている。

　予想外の質問が飛んでくるのはクイズ番組だけでなく、日常的なあらゆるシーンでもよくあること。そこで当意即妙に切り替せる“人間力”も他人に知性を感じさせる一因となっている。学生時代の学歴もそこに説得力を持たせるが、それと同等もしくはそれ以上に、人生経験での中で培った知識や感性、あるいは交渉力やコミュニケーション力も重要。どんな場合でも、難解な話題やテーマについて、視聴者目線に立って、わかりやすく伝えられるトータルバランスが優れている有名人が芸能界で生きていくのに理想的なようだ。