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(更新: ORICON NEWS

宇垣美里が“自分貫く”理由「何にでもなれると思って飛び出した」

 先ごろ開催されたコスプレイベント「Ultra acosta@池袋サンシャインシティ」で、元TBSアナウンサーの宇垣美里(28)がコスプレ姿を披露し、大きな反響を呼んだ。そんな外見のかわいさとは裏腹に、「正論でぶん殴るタイプ」と自身を揶揄するほど、“まっすぐな発言”が多い印象の宇垣。はたして、なぜそこまで自分を貫くことができるのか。ORICON NEWSでは宇垣本人へのインタビューを実施し、彼女が日々情熱を注いでいるアニメや漫画、メイクを通して見えてきたことを語ってもらった。

【写真】宇垣美里”黒の魔女”コスプレ 独占カットも

『セーラームーン』に影響を受けた幼少期「自分で手に入れたもの以外は興味がない」

 出演するラジオ番組や雑誌の連載で、アニメや漫画への作品愛を語ることも多い宇垣。はじめて見たアニメは「幼稚園のときに大流行りだった」という『美少女戦士セーラームーン』。ごっこ遊びをするときは、セーラー戦士たちのなかでも、気が強く凛とした印象を持つ“セーラーマーズ”になりきって遊んでいたという。

――『セーラームーン』のキャラで好きだったのは?
宇垣美里セーラーマーズですね。あの子だけ、五行みたいなかっこいいセリフを唱えるじゃないですか。もう言えなくなっちゃったんですけど、それが子どもながらに好きでしたね。それから、ちびうさもしばらく好きで、その後にほたるちゃん(土萠ほたる)を好きになって。「ほたるちゃん、めっかわ」って思ってました(笑)。

――『セーラームーン』のような、女の子の戦うアニメがご自身への刺激にもなっていたと以前語られていましたね。
宇垣美里『セーラームーン』と、それ以前に放送されていた女児向けアニメの違うところって、彼女たちが自分で戦って、自分たちで地球を守ってるところ。もちろんタキシード仮面はいるけど、彼が直接戦うわけではなくって。「あっ、自分で守ればいいんだ。自分で手に入れればいいんだ、平和は」って思って育ったところは、すごく大きいのかなと。

――今でもその考えはご自身の軸になっている?
宇垣美里そうですね。自分の力で手に入れたもの以外は、興味がないと思うタイプなので。欲しいものも、自分の力で手に入れたいし、自分で手に入れた幸せって何よりも尊い。仕事終わって、「ぷはー」ってチューハイとか飲んでいる時間って、尊くないですか? このチューハイ買ったの、私の労働からだって。それがすごく、自分を支えているのかなと思います。

抵抗ありながら大学一年で始めたメイク「こんなにおもしろいのかと気づけた」

 宇垣が披露した“黒の魔女”というコスプレは、コスメブランド「KATE(ケイト)」のオリジナルキャラクター。メイクやコスメが大好きで、キャラクターのコスプレメイクについてもスタッフとの意見交換を欠かさなかったという宇垣。彼女にとって、“化粧をする”とはどんな意味を持つことなのか?

――今回披露した“黒い魔女”のコスプレ。宇垣さんご自身と似ているところはありますか?
宇垣美里ラジオのスタッフさんに言われたんですが、「今までコスプレしたキャラのなかで一番宇垣に合ってるよ」と言われて。かわいらしさを持ちつつ、世界観がしっかりしている。「私はこれが好きなの!」という感じがすごく出ていると。

――キャラクターについても、ご自身の意見を反映されたんですか?
宇垣美里イラストを見せていただいて、低血圧な感じのほうがかわいいんじゃないか、人のことをよく考えてはいるけれど表情には出さない子なんじゃないか、伏し目がちで流し目がきれいに見えるほうがいい、唇はパッキリ色が分かれているよりはジュワッと血色感があったほうがいいなど、メイクさんたちと話し合いながら決めていきました、その作業は普段なかなかできないことだったので、楽しかったですね。

――宇垣さんは『だから私はメイクする』(柏書房)でも、メイクやコスメが大好きと語られていて、メイクは自分にとって”戦闘民族が戦いに行く前に顔に施す紋様”と同種のものと解説されていましたね。宇垣さんはいつ頃からお化粧をするようになったんですか?
宇垣美里大学一年生のときです。高校生までは、あまり化粧が必要だとも思わなかったんですよね。のびのびとした学校だったので。校則もなかったので、ゴスロリやバンギャのようなメイクをしてくる人もいれば、私のようにすっぴんで来る人も、ジャージで来る人もいて。そんな環境だったので“やらなきゃいけないもの”という感覚はなかったんですけど、大学に入ったらみんなすごい化粧してて。他の高校ってこんな感じ? ってびっくりしましたね。

――急にメイクをすることになって、戸惑うことはありませんでしたか?
宇垣美里そんな状況でも、夏ぐらいまではすっぴんで大学に通っていました。でも、童顔なこともあって、めっちゃ浮いていることに気づいて。顔も幼けりゃ、化粧もしないし、髪も黒いし。もうどうしようと。抵抗があったんですけど、一回やってみたらいいと思って、茶髪にして、メイクもしてみたんです。実際にやってみたら茶髪もかわいいし、メイクも楽しいし、「なぁ〜んだ」って思いました。高校生のころはメイクは進んでいる子がやるものだというイメージがあって、いや私は素で勝負しますって感じだったんですけど、手をだしてみるとこんなに楽しいものだったんだって。こういうメイクをしたら、こう印象が変わるんだなということを理論立てて考えていくのが楽しくて。どんどんハマっていっちゃいましたね。

「恥ずかしいと思わない選択ができれば、貫くことは難しくない」

――先日のイベントでは、フリーになった処世術として「したくないことはしない」と宣言されていました。宇垣さんはどうしてそこまで自分を貫けるんですか?
宇垣美里貫き方によっては、軋轢を生むので上手にやらないといけないなと思っているんですけど。普段から一貫して思っているのは、何があったか自分の人生を振り返ったときに、あの時の自分ダサかったなと思いたくないんです。高校生の自分に「だっさ…」て言われたくない気持ちがすごくある。それを気にしていると、おのずと自分に嘘をついちゃうことや、後から恥ずかしくなっちゃうことをせずに済んでいるのかなと。「これを守りたい!」というものはなくて、完全に振り返ったときに恥ずかしく思わないかどうか。シンプルな選択をしています。そうすると、貫くのはそんなに難しくないことだと思えてくるんです。

――今後チャレンジしていきたいことは?
宇垣美里せっかくですから、これまでにできなかったことをやりたい。TBSアナウンサー時代にできなかった、こういうコスプレの格好だってそうですし、色々な局に行ってみたり、海外にも行ってみたりとか。もっとチャレンジしていきたいですね。「あなたは〇〇でしょ」って言われない、そういう観念にとらわれない活動をしていきたいです。“何か”と言われたくなくて飛び出したし、何にでもなれると思って飛び出したので。それは徹底して貫いていきたいと思っています。
(撮影:田中達晃/Pash)

宇垣美里が語るメイク「美術やセンスじゃない。”科学的”なところが楽しい」

 学生時代、メイクについて研究を重ねていた宇垣。「学生でお金がなかったので、百貨店のコスメカウンターに行ってBAさんにひたすら質問して知識を得ていました。あとは美容好きの友人と情報交換したり、雑誌を読んだり。もともとオタク気質なので、とことん調べて。美術とかセンスじゃなくて、”こういうふうにコスメを使えば、こんな印象に見せられる”という”科学的”なところがメイクにはあって。その知識を蓄えていくのがとても楽しかったんです」
 宇垣がコスプレメイクに使用したコスメ一式。「普段メイクにも使えるものばかり」と、使用したなかでもお気に入りのコスメについて教えてくれた。中央にある青のアイシャドウ「ヴィンテージモードアイズ BU-1」は目尻を中心に薄めに入れている。「青がとってもきれいなカラー。さわやかな印象で、これから夏にも使える」と宇垣。最近の流行りメイクにも挑戦できるとオススメしてくれたのは、ピンクの単色アイシャドウ「ザ アイカラー 032」。「いま涙袋に入れているんですけど、これが涙袋をぷっくり見せてくれてかわいいんです。目元がウルウルになって、最近流行っている涙袋メイクにも使えますよ」

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