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(更新: ORICON NEWS

【バーレスクダンサー】「偏見をなくしていきたい」会社員兼ダンサー・ぴの、休みは“ゼロ”でも続ける理由がある

 東京・六本木に、月売上が約1億円にものぼる景気の良い場所が存在する。その名も「バーレスク東京」。店内には大型LEDが四方八方に設置され、中央には回転するステージ、そこで人気曲とともにセクシーな美女ダンサーたちが華々しいパフォーマンスを繰り広げる “新感覚エンターテイメント空間”だ。今回は、「バーレスク東京」の上階にある系列店「party on」でダンサーをしている、ぴのさんにインタビュー。実は彼女、今年から某大手企業で働く新社会人だ。

高校1年生で本場のショーダンスを見て「憧れ」

――ぴのさんのInstagramプロフィールに「ショーダンサー大学生」と書いてあったんですけど、今日も大学の帰りですか?

ぴのあ、いまは「仕事帰り」です。すでに大学は卒業していて、4月から社会人になりました。お昼は普通に働いて、金・土曜の夜のみここで踊っています。

――そもそもなぜ「party on」で働こうと思ったんですか?

ぴの『バーレスク』っていう映画知ってますか?クリスティーナ・アギレラが出演している。中3のときにそれを見て「キャバレー」という世界を知って、高1のときに本場・パリで「ムーランルージュ」を見て、一気に“憧れ”に変わりました。それまで、キャバレーって男の人が夜な夜な見に行く場所かなと思ってたんですよ。でも向こうでは6歳ぐらいの男の子が家族連れとかで来てて、芸術として広く認められてる世界なんだなと思って。ダンサーがトップレスなのに(笑)。

――そんな場所は日本に無いですもんね。

ぴのはい。だから自分ができると思っていなくて、「趣味」の範囲で踊りはじめました。アルバイトも飲食店でしたし。でもあるとき「もしこのまま死んだら絶対後悔する」と思って、そういう場所がないか探したとき、ちょうど『party on』がオープニングスタッフの募集を掛けていて。

――2017年にオープンしたからもう3年目になるんですね。はじめた当初は周りの友だちから何か言われましたか。

ぴの偏見の目はありました。男の子よりは、女の子の方が多くて、「思考がやばい」「露出狂」とか言われたりして……理解してくれる子もいたんですけど、基本的に「この人には言っても大丈夫かな」と探りつつ話すようにしています。だからこうした日本にある偏見を無くしていけたらいいですね。ダンサーとしても生きやすくなるので。

社会人になって休みは「ゼロ」 それでも楽しい

――普段お休みの日は何をしているんですか?

ぴの休みはもう無くなりましたね。大学生だったときは、週3日授業にして、休みの日はお店、なんて予定が組めますけど、社会人はそうもいかないですよね。「私はいつ遊ぶんだろう」とは思いますけど(笑)、ここで踊ることで気持ちをリセット出来ています。「部活」とか「ジム」みたいな感じですかね。

――ちなみに副業は大丈夫なんですか?

ぴの大丈夫です。もともと副業OKな会社を探していたので。履歴書にも「party on」で働いていることを書いていて、それを面白がって採ってくれた会社もありました。たぶん、会社だけに属していたら、なにも新しい発見が無かったと思うんです。だから生きる世界が2つあって良かったなあと思っています。

――これから会社でもいろいろな経験をするでしょうし、精神的に強くなりそうですね。

ぴの本来打たれ弱かったんですけど、大学生でここに入って鍛えられました。体を触られたり、チップの変わりにゴミを入れられたり、いろいろと経験しましたね(笑)。けど、そのおかげで今は人見知りしなくなったし、コミュニケーション能力が会社でも活きている気がします。

――では最後に目標を教えてください。

ぴのいま週2回しか働けていないですが、それでもステージに出させてくれるので、ありがたいですし、だからこそちゃんと踊れるダンサーでいないといけないなとは思っています。それとショーダンサーに対する偏見をなくすためにも、会社でも働いていることをオープンにしていって、色んな人に見てもらって楽しさを伝えていきたいですね。

(写真・山口真由子)

バーレスク東京

〒106-0032
東京都港区六本木3丁8-15 日拓ビル地下2階

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