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元KARA・ニコルが語る10年、グループ時代は「忙しくて年月を感じる余裕がなかった」

 2007年に韓国デビュー、2010年に日本デビューを果たしたガールズグループ・KARA。2011年には『第62回 NHK紅白歌合戦』に出場するなど一躍時の人となった彼女たちは、日本でのK-POP人気の火付け役とも言える存在だろう。そんなKARAの元メンバーで、2014年の脱退後はソロアーティストとして活躍してきたニコルが、数年の休息期間を経て日本での活動を本格再始動。そんな彼女に、激動だったグループ時代、日本活動時の苦労、ソロになってからの人生観の変化、また明るくポジティブなキャラクターの秘訣などを聞いた。

多忙すぎたグループ時代、成長できないままいつも同じところを歩いている気がした

――3月17日にファッションショー『関西コレクション』に日本国内初出演されたことで、日本での本格的な再始動を多くの人に届けられたと思います。『関西コレクション』の出演を終えてみていかがでしたか?
ニコル すごく緊張しました。以前からファッションやモデルのお仕事に興味を持っていたのですが、今回初めてモデルさんとしてランウェイを歩かせてもらって、自分が思った以上にモデルさんのパフォーマンスは難しいなと感じました。でも、観客のみなさんが温かく迎えてくださって嬉しかったですし、今回を機に、またファッションに関連したお仕事に挑戦できたらいいなと思いました。

――KARAの脱退から5年ほど経ちました。脱退後は、ソロとして活動されていますが、この5年間はニコルさんにとって、どんな5年間でしたか? 
ニコル ひとりの人間として成長できた5年間だったと思います。KARAのときは、とにかく忙しくて、例えば、2009年、2010年はこんな年だったという覚え方ではなく、あのアルバムを出したのは多分何年(歳)だったなって感じで、年月を感じる余裕がなかったんです。自分のことに集中できる時間もほとんどなかったので、脱退してからの5年間は、仕事のペースをちょっと抑えながら、自分の時間を大切に、文化的な生活を意識しながら過ごしていました。

――グループ時代との大きな違い、時間の使い方などの変化やご自身が成長したなと思うことはありましたか?
ニコル 私は映画を見るのが好きなんですけど、グループで活動していたときは、多くても年に2回映画館に行けたらいいって感じだったんです。でも、ソロになってからは、月に2、3回は映画館に行けるようになりました。あと、昔は練習する時間がなくて…ひとつの活動が終わったら、すぐ次の活動の準備に入ってしまうから、成長できないままいつも同じところを歩いているような気がしていたんです。そんな自分が嫌だったんですけど、脱退後は、さらに自分のスキルや感性を磨くために、ダンスと歌の修行で渡米したり、ヨーロッパをはじめ、海外旅行をたくさんしたり…新たな環境にあえて自分の身を置くことを心掛けましたし、そのような環境の中で自分自身、成長することができたと思います。


――すでに高いスキル、トップアーティストとしての地位を築きながらも、さらなる向上を目指して行動されていたと。
ニコル 正直、ダンスのレベルは上がったと思いますけど、体が違うな、ヤバいなって(苦笑)。若いころはどこまでも無理することができたし、どこまでも無理しちゃうタイプだったんですけど、17歳から活動をはじめて10年経って、10年前との違い、時間の経過をちゃんと感じながら、気を付けながらやらないといけないなって、昨年あたりから思うようになりました。そういう考え方をするように(無理できなく)なってしまったのは、正直、残念ですけどね。もう、若くはないんだなって(笑)。

――ニコルさんのお話を聞いていると、自分自身(現状)とちゃんと向き合いながら、まっすぐに、ご自身に対して正直に行動されているように見受けられます。
ニコル 昔は計画的で、全部仕事のために行動してましたし、寝ずに運動をしに行ったりしていたんですけど、今日休みたいと思ったら、無理せずに休んだり、今は余裕を持って、やりたいこと、経験したいことをやれるようになりました。そして、自分をもっと大事にするようになりました。

今、振り返ってみると、すごかったよね、頑張ってたよね、私たちって(笑)

――まさに、“ひとりの人間として成長できた5年間”だったんですね。その基礎には当然ながらKARAというグループでの活動があると思います。KARAの活躍が韓国のガールズグループを日本に浸透させ、K-POPブームに大きな影響をもたらしましたが、改めて当時を振り返ってみていかがですか? 
ニコル 今、振り返ってみると、すごかったよね、頑張ってたよね、私たちって…って(笑)。どれぐらいの凄さとか、まったくわからないまま来日したんですけど、たくさんの方が歓迎してくださって嬉しかったと同時に、日本の方たちが私たちの存在を知ってくださっていることが不思議でしたね。愛してくださっていたんだなってことは、時間が経って、広い視野で物事を捉えられるようになったことで感じられるようになりました。

――当時は睡眠時間もままならないほどのハードスケジュールの中、日本語を勉強されたりと、相当な努力をされていたと思いますが、日本での活動で一番大変だったこと、苦労したことは何でしたか? 
ニコル やっぱり日本語ですね。はじめて日本の番組に出演したときに、手のひらに言うべきことを書いて臨んだんですけど、その時に書いた言葉が“ウナギ好きです”で。それだけはちゃんと言おうと思って(笑)。

――(笑)。
ニコル バラエティだったので、雰囲気を壊しちゃいけないなって、ずっと言うタイミングを計っていました。出演者の方達が何を話しているのかほとんどわからなかったんですけど、あの5秒のためにずっと緊張していたのを覚えています(笑)。

――では、日本の活動で一番嬉しかったことは何でしたか?
ニコル ファンミーティングですね。ファンの人の前では、ちょっと日本語を間違えても温かく迎えてくださるので(笑)。

――KARAの後に続いて活動しているグループが現在もたくさんいます。そうやって精力的に活動してきた先輩から後輩に向けて、日本活動におけるアドバイスはありますか?
ニコル 日本語の勉強をしっかりすること!(笑)。

――やはりそこですか!
ニコル ファンのみなさんが喜んでくださるから。

――直接日本語で話してくれることで、みなさん想いがダイレクトに伝わり、より距離も近くなりますよね。
ニコル 私たちが日本語を勉強すると同時に、ファンのみなさんも韓国語の勉強を頑張ってくださったり、韓国に来てくださったり、お互い文化交流もできて嬉しかったですね。

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