ORICON NEWS
w-inds.千葉涼平、DA PUMP・KENZOが語るダンスシーンの変化「昔は“不良の遊び”に見られた」
「U.S.A.」でSNSの反響が嬉しくて…「いいねが上限に達しちゃって押せなくなった（笑）」
KENZO 音楽にもダンスにもこんなにも人を幸せにする力があるんだと改めて実感しました。自分たちが思いもしないような場所で、色んな方に親しみを持っていただいて、それで笑顔になる方もいて。運動会や文化祭、年末の忘年会でも「U.S.A」を踊ってみんなが楽しんでもらえてるっていうのが感謝でしかないですね。
――最近は「U.S.A.」のようにダンスが大きなムーブメントになることが多いですが、振り付けは何か意識されましたか？
KENZO 今まで技術をたくさん入れたり、難しく作ったりしてきたんですけど。でも「U.S.A」は、メンバーみんなで楽しみながら作ったからこそ、これだけ色んな人に愛してもらったのかなって思います。だから予期せぬ出来事ですね。今でもびっくりしてます。
――今でも!?（笑）。 楽曲発表から1年近くになりますが…。
KENZO そうなんですよ（笑）。昨年末も『レコード大賞』（TBS系）とか『紅白歌合戦』（NHK総合）に出させていただいたんですけど…夢の時間じゃないか、次の日起きたらなくなっちゃうんじゃないかって思ってたぐらいでしたね。
――とは言え披露されるたびにSNSで拡散されていて、リアルタイムでの反響はかなり実感できたのではないですか？
KENZO そうですね。僕、エゴサ（エゴサーチ）するんですけど、皆さんコメントしてくれるじゃないですか。純粋に自分たちのこと呟いてくれてるのが嬉しくて、（いいね）押しちゃいます。でも1度、ツイッターのいいねが上限に達しちゃって押せなくなったこともありました（笑）。LINEとか友達からのメッセージも、既読しないと(未読数の)数字が出るじゃないですか。あれ僕ダメなんですよ。返事を放って置けなくて。わかる!?（笑）。
千葉涼平 僕は一応、何かしらで終わらせますね（笑）。1回返して、返ってきて、スタンプ(で、終了)。
KENZO 勉強になります！ やっぱりw-inds.は19年なんで。僕まだ10年なんで！（笑）。
“流行るダンス”とプロとして“見せるダンス”、どちらの良さもダンスにはある
KENZO あの振り付けは元々シュートダンスというものなんです。実は僕たちがやる前からw-inds.はやってるんですよ。
千葉涼平 メインでというわけじゃなく、さりげなく入れていました。w-inds.は時に早すぎるって言われるんですけど（笑）、リリースが３月だったから「U.S.A」の3ヵ月くらい前かな。
――そのような“流行るダンス”とプロとして“見せるダンス”はどう違うのでしょうか？
KENZO 流行るダンスっていうと、１回見ただけで真似できそうって思ってもらえるような振りじゃないかな。例えばTikTokもそうで、パッと見たときに「これ面白いね」「やってみたいね」って思うものだと思います。ただ、プロの見せるダンスとなると、もっと細かい技術だったりとか、音取りだったりとか、こだわりがある振り付けになります。
千葉涼平 難しいよね。ダンスのアンダーグラウンドを引っ張っていく立場でもあるから、なおさらKENZOは難しそう。メジャーの人に向けるならキャッチーさが必要だけど、その葛藤はあるんじゃないかと思ってる。色々できるし、上手いわけだから。もっと色んなもの見せたいと思うはずじゃないですか。
KENZO 読み取ってくれてますねぇ（笑）。涼平が言うように見せることも勿論やっていきたいことのひとつではありますね。でも、“流行り”と“見せる”どちらの良さもダンスにはあると思います。だから今はいろんなものを求めてもらえるっていうことがありがたいです。
―― このように振付師としてフィーチャーされる機会も増えましたが、“プロのダンサー”という職業に立ち位置の変化は感じますか？
KENZO めちゃめちゃありますね。
千葉涼平 日本だけじゃなくて世界でも活躍してるダンサーや、ダンスだけで有名になってる人は確実に増えてますよね。ダンサーをメインにしたCMに起用されたり、商品に起用されたりもしていますし。
KENZO どの世界もピラミッドだと思うんですよ。上に上手い人たちがいて、下に始めたい人たちがいて。このピラミッドが尖った状態から、ダンス人口全体が増えることで広がって、ダンスで食べていける人も増えていくんだって実感してます。でもそれはみんながダンスに愛を持って、広げていったおかげなのかなって。
――最後に、番組を今後どのようにしていきたいですか？
千葉涼平 間口は広くいたいですね。僕らがコアなこと伝えたいってなっちゃうと、ダンスに興味がなかった人は楽しみにくいじゃないですか。だからコアな部分は瞬間的にあればいいのかなと思います。まず誰でもダンスを楽しめるような番組にしたいですね。
KENZO ダンスで伝えられることはまだまだ沢山あると思うので、涼平や僕、キャン×キャンさんと一緒に「ダンスっていいな」と思ってもらえる番組作りができればいいんじゃないかなって思います。
（インタビュー・文／岩崎香織）
『千葉KENZOの踊ってますか？』
18周年を迎え、アジアを中心に海外でも活躍するw-inds.・千葉涼平と、「U.S.A.」と次作「桜」が大ヒットしているDA PUMP・KENZOによる「ダンス×ロードトリップ」番組が放送決定。それぞれのユニットでハイレベルなダンスを披露するかたわら、過去には２人でダンス公演を開催したり、普段から一緒に練習したりするという仲の２人の共演が遂に実現する。２人をよく知るお笑い芸人「キャン×キャン」も加わり、上京してからの思い出のスポットや、かつてお世話になったダンサーを巡り、笑いあり感動ありの貴重なエピソードトークも。思い出の地での即興ダンスセッションや、会いに行ったダンサーとのコラボレーションパフォーマンスにも注目！
放送日：5月16日 深0：00スタート（全6話／月1話放送）
放送局：CS「ダンスチャンネル by エンタメ〜テレ」
※Amazon Prime Video チャンネル 「ダンスチャンネル オンデマンド」でも深1：00配信スタート
番組公式サイト（外部サイト）
