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ジャガーが15万円? 消防車に不動産も…驚きの出品物が並ぶ“官公庁”ネットオークションとは?
自動車はポルシェにコブラ、ジャガーなどの高級車もズラリ
「自治体からの相談を受け、ヤフーと自治体が共同開発し、インターネット公売を2004年に開始し、公有財産売却を2007年に開始しました」(同サービス担当者)
気になるのはその出品物。インターネット公売で出されているアイテムは、自動車や不動産、時計や宝石から、レコード、DVD、フィギュア、骨董品などさまざま。中には“不揃いの日焼けした漫画セット”“ポケモン指人形”といったものまで、多種多様なラインナップが特徴だ。自動車は高級車も多く「ポルシェ カイエン」「コブラ レプリカ」「ジャガーXJ」などが15万〜300万円前後で落札されている。
公有財産売却では、公用車や公有地、消防車やレントゲン車と、どちらかと言うとマニア向けのアイテムが多い。2018年に出品・落札されたものの中から一部変わり種を紹介すると…
・ 小学校の給食調理用に使用された「球根皮剥機」(落札価格3万100円)
・ 公衆電話(落札価格3000円)
・ 消防車(落札価格140万円)
・ 市営バス車掌帽(落札価格2010円)
その他、同カテゴリーでは不動産も多く、宅地から土地付き建物、雑種地までとバリエーションも豊富。いずれも通常ではなかなか入手できないアイテムだけに、好きな人にとってはまさに「お宝の宝庫」といえそうだ。
「地域活性化や自治体の財源確保に貢献するサービス」
「常時開催されているのではなく、定期的に開催されます(2018年度 20回開催予定)。また、『ヤフオク! 』と違い、事前に参加申込と物件によって保証金の納付が必要です(落札されなかった場合には保証金は返還されます)。参加には“せり売り”と“入札”の2形式があり、また、商品によっては下見会があるので実際に出品物を確認できるのも特徴ですね」(前出・担当者)
せり売り形式は、入札期間中であれば何回でも入札が可能。最終的に最も高い金額で入札した者が落札者となる。入札形式では、入札可能な回数は1回のみ。最も高い金額で入札した人が落札者となる。インターネット公売はせり売り形式と入札形式、公有財産売却は入札形式のみで行われる。事前参加申込や保証金などは、少々手間なように思えるが、それらが、安全公正な取引につながっているといえそうだ。
それにしても、やはり気になるのは出品物の出所だが、“地域活性化や自治体の財源確保に貢献できるサービスとして、全国の自治体の課題解決に取り組んでいる”と担当者。
「インターネット公売は、税の公平性確保とともに滞納の抑止効果にもなり、歳入増加に大きく寄与しています。また、公有財産売却は、売れにくかった公有財産の売却により企業誘致や施設・車・物の再利用にもつながっています」
掘り出し物が見つかるだけでなく、社会貢献もできる『Yahoo!官公庁オークション』。次回開催は1月8日(火)13:00から。奈良県五條市と山形県米沢市の農地のほか、千葉県袖ケ浦市の山林の公売などが予定されている。