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平手友梨奈、映画初主演から学んだ「大事な人を守るための殴る覚悟」

 アイドル界に旋風を巻き起こしている欅坂46センター・平手友梨奈が映画初出演にして初主演を果たす。今回平手が主演映画『響-HIBIKI-』で演じたのは、天才的な文学の才能があるが、自分の納得できないことには時には暴力をもってまでも対抗する破天荒な女子高生。「大人をやっつけていくところに興味をひかれた」という響というキャラクターへの共感をはじめ、制作秘話、初主演による周囲からのプレッシャーなどを飾らない言葉で語ってくれた。

アクションやスタントにも自ら挑戦、映画初主演は…「“普通に”やりました」

――『響-HIBIKI-』の予告編を見てみると…指を折ったり、屋上から落ちたり、パイプ椅子で殴り、大人に“顔面キック”や飛び蹴りをしたり…。見ていてスカッとしました(笑)。
平手友梨奈ふふっ(笑)。普段の生活で人に飛び蹴りをすることはないですし、普通じゃ体験できないようなことをさせてもらいました。

――アクションシーンのインパクトがすごかったですね。
平手友梨奈本当の役者さんを実際に蹴っていて、「本気で蹴っていい」と受け身をやってくれたんです。
――意外とストレス解消になったり?
平手友梨奈しました、しました(笑)。最初は怖かったですが…思い切りやらせていただきました。月川監督は、シーンを通しで撮影するので、気持ちを乗せやすかったんです。流れで“飛び蹴り”できたと思います。

――屋上から落ちるシーンはスタントなしでやったそうですね。怖くなかったですか?
平手友梨奈落ちる時は“わー”って感じで楽しかったです(笑)。恐さはまったくありませんでした。何回もやったのですが、飛んだら…みなさんに驚かれました。スタッフさんを信じるというよりも、普通に…(笑)。高いところは大丈夫なんです。

――“普通に”サラリとやれるのもすごいことだと思いますが(笑)。 今回の役の響はクールな女の子です。平手さんと重ね合わせてみる人も多いのでは。
平手友梨奈響は興味があるものには追求していく女の子。私は興味がないものには興味がないです。そういう部分が似ている…かもしれませんね?

――初めての映画出演の経験で、女優の難しさを感じた場面はありましたか?
平手友梨奈私は決して気軽にやっているつもりではなかったんですけど。いつも通り普通にしていました。あまり演じた感覚ではなかったです。撮影していた時は周りの人たちから“響っぽいね”と言われたのですが、自分ではよく分からないですね。

役から学んだ「大切な人を守るために戦う覚悟」

――クランクイン前に平手さんは“迷惑をかけるかもしれない”ってコメントしていましたね。映画出演について、悩んだりしたのでしょうか?
平手友梨奈私は飽きっぽいので…長期間やれるのかな?っていう心配をしていたかもしれません。

――出演を決めた、平手さんの背中を押したものは何だったのでしょうか?
平手友梨奈最初はスタッフさんからこれ読んでみてと原作の『響』を渡されて。漫画はあまり読まないんですが、この作品は『次、何をするんだろう』『この先どう大人たちと闘うんだろう』と引き込まれていって(笑)。その後に映画の話をお聞きしました。「響を届けたい」という思いでお受けしました。

――そんな響への愛を感じる、原作の『響』の表紙を再現した写真のクオリティーが話題に上がっていましたね。
平手友梨奈ものすごい細かいところまで再現したので。丸1日かけて撮影して、着物の柄を調整するのとかも大変でした。

――響への愛着を感じますね。
平手友梨奈響は、“理解をされにくい人”かもしれないけれど、私は好きですね。

――映画主演という経験は、どんな風に平手さんの“糧”になりましたか。
平手友梨奈まだ自分の中では何がプラスになったのかっていうのはまだ明確になっていないのですが、終わって一番感じたのは、すごくいい出会いをさせていただいたということです。作品もそうですし、役者さん達、月川監督、この響というキャラクターも含めて全てですね。

――クランクアップした後もしばらく、まるで響みたいにスタッフさんたちを呼び捨てだったと聞きました(笑)。世界にのめり込む力、没頭する力が平手さんにはあるのかなと思いましたが。
平手友梨奈自分では全くわからないですね。今のめり込んでいるみたいなものはないけれど、周りから言われるようなことの方が多いですね。

――では、そこまで好きになった響というキャラクターから学んだことは?
平手友梨奈たくさんあります。その一つは大切な人を守ること。そのためには、いつでも殴る覚悟はある(笑)。大切なことだと思いました。

――メンバー思いの平手さんならではのコメントかと思いますが…友達や大切な人の力になりたい、という思いでしょうか。
平手友梨奈どうでしょうね(笑)。

今後の女優業は未定、欅坂46の平手友梨奈が自然であり活動の“軸”

――「主演」は大役ですし、アイドルをやりながら映画を撮るというのも大変なことだと思うんです。けれどもそれを“普通に”サラリとできてしまうのは、やっぱりすごいことだと思うんですが。
平手友梨奈あまり“自分が主演だ”とは思っていないんです。チームで作っているものですし、月川監督の映画ですし、キャストさんがいて、スタッフさんがいてのものです。みんなで作っているという“チーム感”が伝わってきたので、だから私もきっとやりやすかったんですね。みんなで作っていくという感覚がすごく居心地がよかったです。
――映画のテーマに“自分を曲げない”ということがあります。平手さんは自分を貫くためにていることはありますか?
平手友梨奈自分らしさってことですよね。う〜ん、なんだろう…。あまり自分のことを考えたことはないですね。私は私であることが普通なので、“自分らしさ”っていうのはやっぱり分からないですね。周りの方からのイメージはきっと色々あると思うんですけれど(笑)。私はいたって普通だし自然でいます。

――原作の柳本先生から「サイレントマジョリティー」のMVを見て“響がいる”と思われたところからキャスティングに繋がったとのことですね。広瀬すずさんとの対談でも、ここまでイメージがぴったりな役もなかなかないと絶賛されていました。今後も、お仕事お芝居のお仕事をしている姿が見られるのでしょうか。
平手友梨奈なんでもかんでもはやらないと思います。自分では全くそういう予定はないですね。でも多分、これくらいキャラクターを愛せる場合、響くらい大好きになったり、自分が表現したいって思ったらやるんじゃないかなと思います

――欅坂46のメンバーもいろいろな活動をされています。平手さんの今後の目標ややってみたいことなどがあれば教えてください。
平手友梨奈そういうのは今は、全くないですね。“軸”というか、響を演じることができたのもの、欅坂46の活動があったからこそです。自分でも自分のことは分からないし、先のことは全く予想つかないですね。

(写真/Tsubasa Tsutsui)

映画『響-HIBIKI-』

9月14日(金)公開
監督:月川翔
脚本:西田征史
出演:平手友梨奈、アヤカ・ウィルソン、柳楽優弥・小栗旬/北川景子
オフィシャルサイト:http://hibiki-the-movie.jp/(外部サイト)
(C)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

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