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“けもフレ”人気で葛藤も…サーバル役でブレイクした尾崎由香が感じた声優の可能性
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Mステで放った「タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!」が話題に
尾崎由香 自分のなかではあまり変化はなくて、以前と変わらない生活をしています。単純に仕事が増えて、ベッドにいる時間が減ったくらいですかね。
――ツイッターのフォロワー数は爆発的に増えたそうですが。
尾崎由香 そうですね。私は新人声優で、『けものフレンズ』の放送が始まる前は5千人くらいだったと記憶していますが、3ヵ月で4万人くらいになって、今は10万人を越えました。私は昔と変わらず普通にツイートしてますけど(笑)。
――主題歌を歌う声優ユニットで『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演。
尾崎由香 耳や尻尾を付けてサーバルとして出演したので、あまり緊張せずタモリさんともお話させていただきました。尾崎由香として出たら、絶対緊張しますね。
――劇中の台詞と掛けて「タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!」と話したのが話題になりました。
尾崎由香 あんなこと、普通は絶対タモリさんに言えないじゃないですか(笑)。「よく言えたね」と言われますけど、サーバルだったから言えたようなものです。
★獣耳がキュート! サーバル衣装の尾崎由香
白石麻衣や乃木坂46の写真集も購入、「写真は見るのも撮るのも好き」
尾崎由香 去年1年は「サーバルとして生きなきゃ」というのが一番ありました。『けものフレンズ』で出演させていただくときはもちろん、普段もサーバルらしさを求められることが多いので、いつも明るく天真爛漫さを保って。それは別にウソの自分ではないですけど、気持ちを高ぶらせることはしていました。ソロの活動では、素の部分をもっと出せたらいいなと思います。
――最近では写真集を出したり、雑誌グラビアにも出ていますが、ルックスも良い尾崎さん的には得意分野ですか?
尾崎由香 いやもう、本当に自信なくて全然慣れなくて、いまだに「どんなことをすればいいんですか?」って必死です。ただ、もともと写真は見るのも撮るのも好きで、女性アイドルさんの写真集も買うんですよ。
――たとえば?
尾崎由香 白石麻衣さんや乃木坂46メンバーの写真集は結構買ってます。欅坂46の長濱ねるさんのも買いました。「良い写真だ」と思ったらスクショしていて、「ファンが求めているのはこれか」と思って、それを自分でも表現したりします。
――なるほど。だから尾崎さんのグラビアは、胸をくすぐる感じがするんですね。雑誌では女子高生の制服姿で表紙を飾りました。
尾崎由香 表紙はインパクトが欲しかったので。5パターンくらい制服風の衣装を用意してもらったなかで、普通の制服を着たら「あれ? これなんじゃない?」と一番しっくり来て選びました。でも、やっぱり恥ずかしかったですね。
★ピュアで清楚! 制服を着こなす尾崎由香
子役出身の尾崎、声優になるきっかけは兄の勧めと『ラブライブ!』
尾崎由香 アニメをよく観ていたわけではなくて、声優は兄に勧めれました。それで勉強のために『ラブライブ!』を観たらハマってしまったのが、大きなきっかけになりました。
――ということは、最初から声優には歌の仕事も付いてくるものだと?
尾崎由香 『ラブライブ!』で、今の声優さんはアイドルみたいな活動もすることを知りました。私はお芝居しか経験がなかったんですけど、もともとアイドルも好きで。高校時代にはAKB48さんのライブを観に行ったりもしていたので、すぐに「やってみたい!」という気持ちになりました。まさか尻尾や耳を付けて歌うとは思いませんでしたけど(笑)、普通の女優さんだと“動物の役”はなかなかないと思うので、すごく新鮮でした。
「サーバルでない私自身の歌声を模索して、すごく迷ってしまって」
尾崎由香 お話を聞いたときは1人で歌えるか不安もありつつ、好奇心旺盛な性格なので、やったことのない挑戦をするのは楽しみでした。キャラクターソングではない、尾崎由香としての新たな引き出しを開けたかったんです。アニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』(NHK Eテレ)のオープニング曲になっている「LET’S GO JUMP☆」は明るく元気で、まさに私っぽい曲だなと思いました。
――『けものフレンズ』で数々のキャラソンを歌っているだけに、レコーディングは手慣れたもの?
尾崎由香 でも、全然違いました。サーバルでない私自身の歌声を模索して、すごく迷ってしまって。最初、テレビサイズの尺で早めに録ったときは、不完全燃焼。フルを録るまでの2ヵ月の間に、自分の歌声を見直しました。
――何が変わりました?
尾崎由香 前は、「オープニングはもっと元気でないと?」とか「これだとやり過ぎ?」とかいろいろ考えてしまって、歌にブレが出たと思ったんです。そういうことを考えず、ただ伝えたい世界観を歌にぶつけたら、しっくりくるものが録れました。
――一方、カップリングの2曲はオシャレだったりカッコ良かったり、だいぶ印象が違います。
尾崎由香 自分で聴くのはクール系の曲が好きで、カッコイイ曲も歌いたいと思っていて。「僕のタイムマシン」は自分で馴染みのない曲調に挑戦しました。いろいろなジャンルを聴いてみたなかで、渋谷系のCymbalsさんの曲がオシャレでずーっと聴いてしまって、「こういう曲を歌えたら素敵だな」と沖井(礼二)さんに作っていただきました。