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「セーラームーン」人気の裏に“変身願望” 芸能人や男もハマる理由
芸能人にもセーラームーンファンは数多く、中川翔子やローラが以前からセーラームーン愛を語っていたほか、2003年に放映されたドラマ『美少女戦士セーラームーン』で共演した北川景子、泉里香らセーラー戦士メンバーは、いまでも食事会をするなど、ひときわ思い入れが強い作品のようだ。
大手企業コラボに乃木坂46のミュージカルも 2018年も勢いつづく
さらに伊勢丹とは「Moonlight」をテーマにしたコラボイベントを開催(大阪で17日まで開催中)し、人気ブランド『Samantha Vega』『ANNA SUI』とオリジナル商品を販売するなど、大手企業とのコラボレーションも次々と実施。また、6月8日には乃木坂46のメンバーを起用した「乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」がスタートすることが決定している。
「身近な人を守る」というテーマに感情移入
連載時からのファンだという、専業主婦のNさん(33)は「普通の女の子が、恋人や家族など、大切な人たちを守るために戦うという、テーマがとてもシンプルなところに感情移入できる」と語る。
もともと、主人公の月野うさぎは、“王子様との運命の出会いを夢見る女の子”だったが、“戦士”として覚醒。勇敢に戦う「守られるだけの存在じゃないヒロイン像」を作り上げた。さらにNさんは大人になって“あること”に気づいたと言う。
「戦士に変身するときのセリフが『メイク・アップ!』なのも、よく考えられているなと思います。一般の女性も、戦い(仕事やデート)に出向く時に、メイクは武装だと思うので」
掲載当時、月野うさぎの年齢は14歳。背伸びをしたい時期だ。大人の女性に近づく象徴だったメイクが、時を経て「武器」へと意味合いが変化するのも、幅広い年齢の層から共感される理由となるのだろう。
男性ファンは「“衣装だけ”が変わって強くなるのが魅力的」
「小さい頃に見た男の子向けの“戦隊モノ”は、変身後に姿が変わってしまうことが、どうにものめり込めませんでした。セーラームーンは、衣装だけが特別なものへと変わり、強く華麗に戦っているのがとてもかっこよく映っていました」
倉増さんは、セーラームーンのように“さりげない変身”によって強くなるところに惹かれ、またそれがコスプレをするきっかけにもなったそうだ。ロシアのフィギュアスケーター・メドベージェワも18歳ながらにして大ファンであることを考えると、「愛と正義の美少女戦士」がさらにファン層を広げていくのも時間の問題だろう。