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脈々と受け継がれる“キモい芸人”の変遷 息の長い活躍の理由とは?
時代がやっと出川哲郎に追いついた!? 活躍の場を広げる“キモい芸人”たち
この“枠”の中では若手とも言えるロッチの中岡創一ですら、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の「ロッチ中岡のQTube」や『うわっ!ダマされた大賞』(同)の「キング中岡」などの活躍で、リアクション芸人としては出川哲朗の“正統継承者”と広く認識されているほどだ。バナナマン・日村にいたっては、もはや視聴者も“キモい芸人”だった過去を忘れているんじゃないか?といった雰囲気なのである。
『イッテQ』で開花した出川の魅力 活躍の影に同級生・内村光良の存在あり
内村と出川といえば専門学校の同級生で、盟友とも言える関係であることは多くが知るところだ。単なるリアクション芸で笑わせるだけではなく、出川本来が持つ面白さ・味を引き出すところに内村の愛を感じるし、実際、この出川イングリッシュ以降、出川の再ブレイクがはじまったと言ってもいいかもしれない。また、出川の後継者・中岡にしても、無茶ぶりに挑戦するのみならず、ときには難関をクリアしたりして、芸人としての成長を感じさせる。そこにもまた、単にイジメて笑いを取るだけでは終わらない“内村の愛”があると言えば言い過ぎだろうか?
キモい芸人が貫くブレない“芸風”がいつしかリスペクトの対象へと変化
決して驕らず調子に乗らず…といった元祖キモい芸人・出川の“ブレない”生き方に、視聴者もついには“バカ負け”したわけだし、もはやそこには“リスペクト”さえも加わったということだろう。出川のキモさは、今では一貫した芸への“思い”と“誇り”にともなうキャラとして認知され、視聴者だけではなく、『東野・岡村の旅猿』(日本テレビ系)など数多くのバラエティ番組を見ても、芸人仲間たちからもリスペクトされているようだ。
また、フォロワー数1位の有吉弘行のツイッターには、アンガールズ・田中の姿が毎日のようにUPされており、その姿を見ただけでクスリと笑えてしまうという“強さ”は、やはりキモい芸人ならでは。そうした姿をアップし続けるという有吉にも、内村同様の田中への愛を感じてしまう。出川哲朗にはじまるキモい“先輩”芸人のプロフェッショナルな生きざまは、新・キモい芸人へと受け継がれながら(もちろんキモいだけがウリの芸人の多くは消えてくのだが…)、着実にお笑い界でも生き残っていくだろう。