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広瀬すずインタビュー『芸能活動5年、10代最後の歳へ。今はまだ自分の夢がわからない』
大人になったら別のことをしてみたいと思うかもしれない
広瀬すず今はまだわからないんです。14歳からこの仕事をしているので、たぶん大人になったら感覚も変わるだろうし、もしかしたら何か別のことをしてみたいって思うかもしれない。だから具体的な夢はないんですけど、今目の前にあるお仕事は楽しいし、好きだからやっていることなので、精一杯努力したいなって思うんです。
――でも、女優としてはまだ10代とは思えないキャリアですよね。先日も日本アカデミー賞の優秀主演女優賞、優秀助演女優賞をダブル受賞するという快挙を達成して。
広瀬すずそれは本当にうれしいです。運がいいなあって思います。
広瀬すずオファーをいただけるのは本当にうれしいんですけど、いつになってもオーディションは受けたいです。私にとってオーディションって、自分の力の小ささを目の当たりにする場なので。『怒り』のオーディションでも、演技はヘタだったらしいんです、私。でも、とにかくやりたいオーラが全開で、そこの気持ちの部分で選んでいただいたと後から聞きました。ヘタでもやる気だけは誰にも負けていないなら、ほかの人がその役をやっても、それ以上のものは出ないって思いたい。そういう気持ちはいつになっても大事にしたいし、自分を信じてあげたいって思うんです。
――ずっとハングリーな部分を持っていたい?
広瀬すず持っていたいです。そのためには自分を信じなきゃって思うんですけど、それってすごく難しいんですよね。私は自分のことも常にこれでいいのかなって疑っているし、周りの人にもなかなか心を開けないところがあって。でも、『怒り』の李相日監督から、「自分のことだけはもっと信じてあげてもいいんじゃない?」と言われて心に響きました。
永遠に10代でいられる気がしていた。20歳になるのを考えるのが恐ろしい…
広瀬すずう〜ん、まだ数年はかかると思います(笑)。自分の悪いところってどんどん見えてくるんですよね。私は今まで自分に厳しいほうだと思っていたんですけど、よく考えるとまだまだ甘くて、自分のなかで言いわけをしてることが多いなって。人ってどうしても自分に甘くなっちゃうので、今年はもっと自分に厳しくすることを目標にしたいです。そうすれば少しは自信がついてくると思うので。
広瀬すず自分は永遠に10代でいられる気がしていたので、今言われてグサッときました! 20歳になるのが恐ろしくてしょうがないです(笑)。もう誰も甘やかしてくれなくなるんだなって思うと……。自分が年下の子を甘やかす立場になるなんて信じられない。この前、お母さんがイチゴを買ってきて一緒に食べたんですけど、最後の2粒を私にくれたんです。その精神、すごくないですか? 私だったら、自分の子どもにでも譲る自信ないです。2個あったら1個ずつにするし、1個だったら子どもがトイレに行ってる間に食べちゃう(笑)。
――広瀬さんならそれでもきっと許されますよ(笑)。お仕事の面では、大人になることって意識しますか?
広瀬すず私は制服を着る役が多いので、いつ脱ぐことになるのかなって思います。姉(広瀬アリス)はわりと早かったんです。青春ものもやるけど、早いうちからキャバ嬢とか色っぽい役も演じていたし、シリアスな役も多くて、振り幅が大きいのがいいなって。私も今後は10代ではできない役ができるようになって、もっと振り幅が増えていくのかなって思うと楽しみです。
(文:加藤 恵/撮り下ろし写真:松ノ下聖司)
チア☆ダン 〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
早々に周りが退部していくなか、チームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)の存在もあり何とかチアダンスを続けていく決意をするひかり。チアダンス部は“全米大会制覇”に向かって走り出す!フツーの女子高生たちの夢への挑戦が今、始まる。
監督:河合勇人
出演:広瀬すず 中条あやみ 山崎紘菜 富田望生 福原遥 真剣佑 柳ゆり菜 健太郎 南乃彩希
2017年3月11日(土)全国公開 【公式サイト】(外部サイト)
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