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福士蒼汰 新春インタビュー『少しだけスピードをゆるめて 余裕を持って走りたい』
木村拓哉さんとの共演で学んだこと、困ったこと…(笑)
福士蒼汰確かに出る作品は変わってきましたけど、自分ではそこまで意識していなくて。純愛ものや青春ものは相変わらず好きですし、他の方たちが演じている作品を観て「楽しそうだな」と思っています。
――作品の規模が大きかったり、ベテランの共演者のなかで主役を務めることも多くなっていると思いますが、そこにプレッシャーは感じますか?
福士蒼汰作品が大きいからということでプレッシャーを感じることはないです。もちろん緊張はしますけど、自分がやるべきことって、究極は“お芝居をする”ということなので。どれだけ緊張する現場でも、お芝居の瞬間になるとそこから解き放たれる気がするんです。どんな大先輩でも、にらみつけたり、剣を持って向かっていったりできるんです。だから、役柄になりきっているときが一番楽です。逆に空き時間のほうが「何をお話したらいいんだろう」と焦ります(笑)。
福士蒼汰それは変わりました。今までは基本受け身で、人と話すことも得意ではなかったですけど、自分から相手に興味を持とうと思い始めて。先輩もそうですけど、現場に年下の方も増えてきたので、なるべく話しかけるようにしています。『ぼく明日』でも、小松さんが難しい役を演じていたこともあって、なるべく自分から他愛のない話しをするようにしていました。
――大物の共演者の方から何か感じ取ったり、影響を受けたことはありますか?
福士蒼汰たくさんあります。昨年の現場ですと、やっぱり木村拓哉さん(4月29日公開の『無限の住人』で共演)は印象に残りました。常にしっかりとされる方で。例えば、自分が映らないシーンでも、相手役の僕の目線のために、そばに立ってお芝居してくれるんです。演じているときはもちろん、普通に現場にいるときも、すべてがカッコよくて困りました(笑)。あれが“素”なのかもしれないですけど、僕にはできないことばかりで。すごく人としての勉強になりました。
2017年の目標は“伝えられる役者”になること
福士蒼汰これまではひたすら突っ走ってきましたけど、今は少しだけスピードをゆるめているところかなという感じです。突っ走っていると、前と自分の足元しか見えないと思うので。だから少し余裕を持って、周りに落ちている道具や武器を探しながら走りたいと思って。
――どんな“武器”を見つけました?
福士蒼汰いろいろあります。最近はけっこうアクションが多かったので、それもひとつです。ただカッコよく動くだけではなくて、アクションで性格などキャラクターを表現できることに気づけたので、そういうところもこれからさらに磨いていきたいです。
――では、2017年の展望はありますか?
福士蒼汰今年も2016年に思っていた、武器や道具を見つけて、引き続き磨いていきたいです。目標を挙げるとしたら“伝えられる役者”になることです。作品と役を通して自分が伝えたいことを、しっかりと観ている人に伝えられるお芝居をしたいです。
――お仕事以外でやりたいことは?
福士蒼汰プライベートなことも全部仕事につなげてしまうんです(笑)。休みの日に英語を勉強することも仕事のためですし、乗馬をやろうと思っていることもいつか時代劇の仕事が来たときに乗れたほうがいいと思っているからですし……。純粋に楽しみたいことは、旅行くらいでしょうか? でも、旅行も英語の勉強のためだと思っているので、結局仕事に繋がってしまいます(笑)。きっとこの仕事をしていなかったら、旅行にも行っていないと思います。
(文:加藤 恵/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
監督:三木孝浩
出演:福士蒼汰 小松菜奈 山田裕貴 清原果耶 東出昌大
12月17日(土)公開
(C)2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会
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