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福士蒼汰インタビュー『難しさを知ることができた新しい経験』

ドラマ、映画と恋愛ストーリーに続けて出演している福士蒼汰の最新主演作は、人気少女漫画を実写映画化する『ストロボ・エッジ』。原作ファンであり、漫画を読み込んでいた福士はオファーを受けたときの心境を「不安もありました」と明かす。同作のキャッチ“好きな人に、好きな人がいても好き”を掘り下げる! 福士の恋愛観とは!?

<<動画インタビュー>>仕事観&恋愛観もしっかりと語る!!

自分を超えることができるのか?

──ドラマも映画も女性の心をギュッと掴んで離さない役が多いですね。続いていますね?
福士そうですね(笑)。でも、テイストは似ていても一つひとつ違うキャラクター、違う作品なので、毎回新しい気持ちで臨んでいます。

──今回は大人気コミック『ストロボ・エッジ』の映画化。原作は高校生の頃に読んでいたそうですね?
福士高校2年のときに後輩に勧められて読みはじめたら、おもしろくてハマりました。少女漫画って多くは恋愛ドラマだと思うんです。恋愛は誰にでも現実に起こることなのですごく共感しやすかったです。

──たしかに。ただ、いくら勧められたとはいえ、ハマる男性はそれほど多くは……ないですよね?
福士そうなのかもしれません。けれど『ストロボ・エッジ』は抵抗なく読めたので「他にもオススメある?」って聞いて別の漫画も借りてみたんです。そうしたらそれにはそこまでハマらなくて(苦笑)。それだけ僕にとっては『ストロボ・エッジ』がおもしろかったということですよね。

──そういうことになりますね(笑)。そんなふうに抵抗なく読めてハマった漫画原作の映画化で、主演のオファーがくる。それはある意味、運命的ですね。
福士俳優の仕事を始めてから、いつか演じてみたいと思っていた作品とキャラクターだったので、すごく嬉しかったんですけど、自分が“一ノ瀬蓮”というキャラクターに抱いていた理想が大きかったぶん、プレッシャーはありました。今までは原作を読んでいなかったからこそできていたこともあったと思いますが、今回は読んでしまっている。しかも男からみても理想のキャラクター。それを自分は超えることができるのか? というプレッシャーがあって……。それは、蓮ファンの気持ちがわかるからこそでもあると思います。

──漫画原作の映画化というときのファン心理がわかってしまったと?
福士そうなんです(笑)。だから不安もありました。主張が強いキャラクターはわりと演じやすいと思っているんですけど、蓮はとにかく受け身で感情を表に出さない。でも、心のなかではすごく感情が渦巻いている。そこを表現するのは難しかったです。今までいくつか恋愛ものをやらせてもらっていますが、そのなかでも一番難しかったかもしれないです。セリフのないシーンが多かったので、なおさら……。

──難しかった?
福士ですね。でも、難しさを知ったのはいい経験、新しい発見ができました。

──そのなかでも、あのシーンはとくに大変だったなぁという、特別印象深く刻まれているシーンはありますか?
福士撮影がはじまってすぐのシーン。蓮がストレートティーを買って仁菜子とすれ違うときに「おっ!」って視線を交わすシーンです。たったそれだけだと思われるかもしれませんが、10テイク以上も撮ったんです。何が違うとかではないみたいなんですけど……廣木監督は俳優がそれまで身につけてきた演じる技を削ぎ落とさせるというか、引き算させる方だと思うんです。僕にとってのシーンはそこだったのかなと。振り返ってみるとそう思います。

俺が守ってあげないとって思わせる

──蓮は学校イチの人気男子。普通なら人気者のカッコ良さを表現するために足し算になりそうですが、そうではなかったと?
福士そうですね。蓮自身が、カッコいいとかモテることを意識しているキャラクターではなかったので、そこを追求する必要がありませんでした。しっかり演じることで彼の魅力を出せると思ったんです。

──ほんとに、一ノ瀬蓮、カッコ良かったです!
福士(笑)ありがとうございます。

──そんな蓮に仁菜子(有村架純)は惹かれていくわけですが、福士さんから見て仁菜子は……。
福士可愛いですよね。妹っぽくて、放っておけなくて、俺が守ってあげないとって思わせる女の子です。その守ってあげないといけないという気持ちがどう変化するかで、妹的な存在で留まるか、彼女として見てしまうのか変わっていく。それはもうタイミングによるものだと思います。

── 一番可愛いなって思った仁菜子のシーンも聞きたいです。
福士笑顔がいいですよね。遅いからもう帰りなって電車のホームで別れるけれど、それでも「やっぱり見送るよ」って、笑顔で蓮を追いかけてくるシーン。あのシーン、いいなと思いました。

──コケちゃうのも可愛いですよね(笑)。
福士そうそう(笑)。ドジだけど、可愛いです。

──そんな胸キュンシーン含め、完成した映画を観てどんな感想を持ちましたか?
福士少女漫画なんですけどドキュメント感もあるんです、この映画って。誰が観ても素敵な気持ちになれると思います。

>>次のページへ【フラットにすることが必要なタイミングがある】

<<予告編映像>>女性の心をギュッと掴んで離さない!?

ストロボ・エッジ

 木下仁菜子(有村架純)は、学校中の女子から人気を集める同級生の一ノ瀬蓮(福士)に恋をしたが、蓮には中学の時から付き合っている年上の彼女・麻由香(佐藤ありさ)がいて、告白したが振られてしまう。それでも、蓮を好きだという気持ちがどんどん積もっていく仁菜子。麻由香と付き合いながらも仁菜子の真っすぐな想いに触れるうちに、心の中にある変化が生まれ始める蓮。それぞれの切ない片思いが、徐々に加速していくが……。

監督:廣木隆一
出演:福士蒼汰 有村架純 山田裕貴 佐藤ありさ 入江甚儀
2015年3月14日(土)全国公開
(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社
【予告編】【公式サイト】(外部サイト)
福士蒼汰カレンダー2015.4〜2016.3
Aサイド、Bサイドふたつの世界観のなかで、親近感と素顔をみせたナチュラルテイストの写真や、ドラマチックなシチュエーションでクールにきめた姿など、いろいろな福士蒼汰を収めている。撮影風景を収録したメイキングDVD付き(収録時間:約30分)。
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