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新人アナの早期起用が増加、“即戦力”への期待感が加速
新人アナの早期起用の元祖は、人気アナを生み出した『パンシリーズ』
その後も同枠では、ショーパン(生野陽子)やカトパン(加藤綾子)といった人気女子アナが誕生し、その成功を目の当たりにした民放各局で女子アナのアイドル売りが始まっていくのである。バラエティ番組を新人アナ研修の“現場”にする手法は、それほどアナウンススキルが問われないことや、多少のミスもネタとして許されたり、逆に本人の“個性”の発見にもつながるという意味で最適な舞台だからだろう。また、視聴者やスポンサーにしてみても、最近のアナウンサーにはアナウンス能力のみならず、キャラクターとしての認知度や人気度を求める傾向があるので、新人アナでもバラエティで人気が出れば、自局に対しても十分に貢献することになるわけである。
フジは“恒例行事”前にTV出演、新人アナ早期起用は報道にも
しかも最近では、日本テレビの尾崎里紗アナが情報番組『ZIP!』に出演したり、テレビ朝日でも森川夕貴アナが『報道ステーション』でお天気キャスターを担うなど、バラエティのみならず報道番組でも新人アナを起用する動きも高まってきている。局側はなぜそこまで新人アナを使いたがるのだろうか?
フリー転向増加で“看板アナ”育成に急ぐ各局の台所事情
最近では、アナウンサー採用試験の前に、各局が開校しているアナウンススクールに通うことが“常識化”しているようなので、以前にも増して入社後の研修の必要性も薄らいでいるかもしれない。いずれにせよ、これからの民放各局の将来の明暗は、“自前”新人アナウンサーの育成と素材作り、そして適材適所を可能にする番組作りの成功にかかっているようである。