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バラエティでもキャラ開花の俳優・山崎育三郎 「ミュージカルもTVも“楽しませる”という意味では同じ」

 昨年の大ヒットドラマ『下町ロケット』(TBS系)出演以降、ミュージカル俳優として培ってきた確かな実力を武器に、ドラマ出演が続いている俳優・山崎育三郎。この4月期は、竹野内豊主演のテレビ朝日系ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』で、「神宮寺法律事務所」のアソシエイト弁護士“レッド”こと赤星元を熱演している。約18年にわたってミュージカル俳優として活躍してきた中で、ここ最近、ドラマ出演が続いている理由はどこにあるのだろうか。また、バラエティ番組でのキャラクターが注目を集めていることについて、本人はどう感じているのだろうか。現在の心境と、ミュージカルへの思いまで、様々な話を聞いた。

『グッドパートナー』の現場は日々勉強 俳優として成長できる場

――『グッドパートナー』で演じている“レッド”こと赤星は、ちょっとキザでチャラい弁護士。面白いキャラクターですね。
山崎育三郎 この前まで出演していた『お義父さんと呼ばせて』で演じた砂清水という役が、キザに決めたナルシストくんだったんですが(笑)、今回も割と派手で同じようなところがあるんです。ただ、砂清水はキャラクターがしっかり立つように作っていたんですけど、今回は他の登場人物もすごく明確にキャラクターが作られていて。なので、自分だけが浮き出て見えるんじゃなくて、みんなとのやり取りの中で人間味が見え隠れするようにできたらなと思っています。法律事務所のメンバーとしてなじみながら、カッコつけたり、キザな部分が見え隠れするっていうのが自分の中のテーマです。

――キザなセリフや仕草はどんなふうに表現しているんですか?
山崎育三郎 赤星は、自分ではチャラいとかキザだとか思っていないんですよ。一生懸命、仕事をしていて、本気で物事に向き合っている。それが周りから見たらおかしく見えたり、チャラく見えたりしているんだと思うので、あんまり自分で意識して作り込まないようにしています。竹野内豊さん演じる咲坂先生(竹野内豊)を意識していて、自分もカッコよく決めたい。今はキザでクールなところしか見えていないんですが、後半になるとどんどん赤星の人間味が見えてくるので、さらに楽しんでいただけると思います。

――弁護士事務所のメンバーたちとの掛け合いのテンポが最高です。
山崎育三郎 僕も楽しいです。一方通行の人たちばっかりで、全然かみあってない感じが面白いですよね。何か言ってもみんな聞いてくれないし、自分も聞いてないし(笑)。

――竹野内豊さん、松雪泰子さんを始め、共演者の皆さんも芸達者な方ばかりで。
山崎育三郎 日々勉強させてもらっています。シーンの中で皆さんと会話して、話をちゃんと聞いて、自分も伝えて、テンポを感じて…。神経の全部を使ってお芝居して、そういうことを丁寧に重ねた先に、またひとつ俳優として成長できるものがあると思っています。大倉(孝二)さんなんてもう、本当に面白いんですよ(笑)。自分の世界観を持っていて、いつでもそれを通せるところがすごいなと。勉強になります。

――ちなみに山崎さんにとっての“グッドパートナー”といえば?
山崎育三郎 以前ミュージカルでそれぞれダブルキャストとして同じ作品に出演した尾上松也くんと城田優くんは、仕事でもプライベートでも仲がいいです。地元の友だちみたいな感覚で、自然体でいられるんですよね。松也くんとはお互い野球が好きなので、稽古の合間にキャッチボールをしたり、食事にもしょっちゅう行ったり。僕、野球をやってたという人はそれだけで信用しちゃうところがあるんです(笑)。優くんは、同い年だし、いつも明るく前向きなので、一緒にいるだけで気持ちが上がる人。たまに家に遊びに行ったりもします。

もともとコメディやお笑いが大好き

――もともとミュージカルでご活躍されていましたが、昨年10月期の『下町ロケット』以降、テレビドラマへの出演が続いています。どんな心境の変化があったんでしょうか?
山崎育三郎 僕はデビューが12歳で、約18年、ミュージカルの世界でやってきたのですが、ミュージカルをもっとたくさんの人に知ってもらいたいという想いがあるんです。自分の同級生や若い世代の方はミュージカルを観たことない方も多いですし、敷居が高そうだからいいやと言われることも多い。もっと身近になればいいなっていうのは、長くミュージカルをやってきた中で感じていました。そこで、井上芳雄さん、浦井健治さんと「StarS」というユニットを組んで、日本武道館でコンサートもしたところ、それをきっかけにミュージカルに足を運んでいただいた方もたくさんいました。あと、『レ・ミゼラブル』の舞台に立ったとき、ちょうど映画の『レ・ミゼラブル』が公開された時期だったので、舞台のほうにもすごい数のお客さんが集まったんですよ。その反響の大きさを覚えていたので、テレビで僕を知ってくれた方がミュージカルを見に来てくれて、輪が広がっていくのであれば、テレビの仕事にもチャレンジしたいなと思っていて。そんな時、『下町ロケット』の関係者の方が舞台を見に来てくださって、やってみないか、と誘ってくださったのがきっかけになりましたね。

――『下町ロケット』は昨年の一番のヒット作でしたもんね。
山崎育三郎 ええ、本当に恵まれているなと思います。そこから4作品連続で連ドラに出演させていただいているわけですから。僕自身は、与えていただいた作品とか、役に必死に挑んでいるんですけど、その結果、次につながっていくというのは、びっくりしているところでもあります。

――実際に、反響を実感する瞬間はありますか?
山崎育三郎 先日のイベントで、TVで知ってきてくださったという方がたくさんいたことですね。舞台だと、毎日のようにお客様の前にいるので、「観ていただけている」という感覚があるんですけど、ドラマだと自宅と撮影所の往復なので、あまり他人と会うことがなくてわからないんですよ。だから久しぶりに人前に立ってみて、すごくびっくりしました。「今度ミュージカルを見に行くね」と言ってくださる方もいて、“多くの人に知ってもらいたい”ということが形になってきたんだということは感じています。あと、街中で女子高生に「あ、砂清水だ! ウケる〜」って言われました(笑)。皆さんに観ていただけてるんだなって思って、嬉しかったですね。

――“砂清水”役みたいなコメディや、バラエティでのトークを見ていると、笑いのセンスも抜群だなあと思うのですが。
山崎育三郎 もともと個人的にコメディやお笑いが大好きなんです。時間があるときはDVDをずっと観ていますね。だから、砂清水みたいな役で、自分が笑いを作れるお芝居にはすごくやりがいを感じました。

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