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小松菜奈インタビュー『いつも悔しい思いをしている… 女優なんだとやっと思えるようになった』

自分が映画に出ていることにまだ慣れない

――ご自身のコメディエンヌぶりはいかがでしたか?
小松この作品に限らず、自分の芝居を観るのがすごく苦手なんですよ。作品を観て、もっとこうすればよかったって反省する部分とか、課題がたくさん出てくるのは良いことなんですけど……。恥ずかしくて、自分が映画に出ていることにまだ全然慣れないんです。

――とはいえ、本格的な女優デビューとなった『渇き。』から3年。本作をはじめ、昨年はマーティン・スコセッシ監督のハリウッド映画『Silence』の撮影に参加されるなど、活躍の場をどんどん広げています。女優業の深みは体感されていますか?
小松髪の毛を染めて別人になったり、声を張りあげるような人格になったり、そういうことが役作りでできるようになってきて、“あぁ、いま女優業をやっているんだな”とやっと思えるようになりました(笑)。演技を褒めてもらったりすることもありますが、シビアな世界なので、全然できなくて怒られることとか、「もっとこうして」とダイレクトに要求されて精神的に苦しいこともあります。でも、それが逆に“生きている!”って感じられるようになったというか。女優業をはじめてから、すごく活き活きできるようになりました。

――20歳の記念の写真集『Trabzon』(SDP発行)も、話題になっていますね。女優業に限らず、表現するおもしろさを味わっている印象を受けます。
小松やりたいことを、すぐに行動する派なんです(笑)。ずっと昔から、文字なしの写真集を出したかったので、やっと夢が実現できました。今回は、表現したい世界観がしっかりあったので、コンセプトをイチから考えたり、撮影場所や洋服、メイク、写真の構成にも全てこだわって。自分のなかで唯一の自慢できるものができたと思うので、たくさんの人に観てもらえたらいいなって思っています。

楽しいことが待っているんだろうなというワクワク感 “またがんばろう!”という活力の源は悔しさ

――20歳を迎えられたいま、欲しいものはありますか?
小松演技力です。全然できないので。うまい下手って、作品によっても、観る人によっても違うんですけど、いつも作品ごとに悔しい思いをしているので。それが“またがんばろう!”って活力にもなるんですけど。20歳になったら、10代の頃よりできることも増えて、より世界も広がるだろうなって。楽しいこともたくさん待っているんだろうなってワクワク感がすごくあるので、まずは健康第一でがんばって、より違う顔を見せられたらいいなって思います。

――最後に、小松さんの活力の源は何ですか?
小松撮影中、自分に癒しが足りないなあ、潤いが欲しいなって思うときは、映画館に行きます。『黒崎くん』の撮影中にも、オフの日に恋愛映画を観に行きました。DVDでも感動はするけど、映画館じゃなければ味わえない感動があると私は思っていて。映画館ならではの迫力やドキドキを感じては“映画っていいな”って、つくづく思うんです。同世代の人が出ている映画を観ると、潤いだけじゃなくて“この人、いいお芝居をしているな、負けないようにがんばらなきゃな”ってパワーをもらえたりもします。いま観たいのは『ライチ☆光クラブ』。出演しているメンバーも、どんな作品になっているのかも、すごく気になります。
(文:石村加奈/撮り下ろし写真:鈴木一なり)

黒崎くんの言いなりになんてならない

 冴えない自分からの転校デビューを目指して1ヶ月、赤羽由宇は高校で寮生活を送りながら初めての友だちができたり、女子生徒の憧れ“白王子”こと白河タクミと人生初のデートをしたり……。だけど、最悪の出会いで「絶対服従」を言い渡されてしまった副寮長の“黒悪魔”こと黒崎晴人のドSな無理難題に翻弄される毎日。
 壁ドン、顎クイ、さらには“雷で停電中に……”“遊園地の観覧車で……”黒崎くんは「躾だ」と超ドSに迫ってくる。由宇は、タクミの積極的なアプローチに揺れ動きながらも、黒崎くんにドキドキさせられっぱなし。そして次第に黒崎くんのことが頭から離れず……。

監督:月川 翔
出演:中島健人 小松菜奈 千葉雄大
   高月彩良 岸 優太 岡山天音 中村靖日 池谷のぶえ
全国公開中 【公式サイト】(外部サイト)
(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会

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