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松山ケンイチ インタビュー『漫画実写化に必要なのは説得力をもたせること』
漫画キャラ役での評価は説得力をもたせた証拠
松山説得力です。観た人が“太郎だね”って思わないと意味がないと思うんです。まず、原作が好きな人がいるということを踏まえて演じるようにしています。
――その説得力を得るためにしていることはどんなことですか?
松山それは僕がひとりでやっていることではなくて、みんなで作っていくということです。衣装もメイクも含めて、太郎のたたずまいや表情などをみんなで作り上げていって、説得力を持たせていくという作業だと思うんです。これは僕だけではできないことだと思っています。
松山そうですね。演じていくうちに、みんなで掴んでいく感じです。その作業が楽しいんですよね。
――松山さんは原作がある作品への出演がとても目立ちますが、そこを選んでいるんでしょうか?
松山いえ、そうではないんですけど、基本的に“パンチ”の効いた作品が大好きなので、結果的にそうなるのかもしれないですね。
――最近では、キャラ実写俳優としてすごく注目されていますよね。
松山そう言ってもらえているのなら、すごくありがたいです。監督さんとスタッフさんと一緒にキャラに説得力をもたせた証拠だと思うので、ほっとします。観ている人がビックリするような作品を作りたいというのがあるのも、そういう作品が増える所以なのかもしれないです。
息子もアクションシーンに大爆笑していました
松山そうですね。映画って、夢みたいなものだと思うんです。映画館に入ったときだけは、非現実的な世界に入り込むことができるので。そこに僕はパンチを求めていたいんです。もちろん、ノンフィクションやドキュメンタリーも素晴らしいですが、僕は映画に対して驚きをいつも求めているんです。きっと同じように考えている人も多いと思うので、そこを大事にしていきたいと思っています。
松山子どもが観て大笑いできる作品だと思うので、ぜひ楽しみにして欲しいです。
――息子さんはご覧になられたんですか?
松山観ました。アクションシーンの“アチョー!”という言葉には笑っていたし、なによりも屁のシーンに大爆笑していましたね。わかりやすい反応が多かったので安心しました。純粋に家族で楽しめるファミリー映画だと思います。この作品はひと言でいうと“珍品”。小さな子どもから大人まで何も考えずに楽しんでいただきたいです。
(文:吉田可奈/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
珍遊記
監督・編集:山口雄大
脚本:おおかわら 松原 秀
出演:松山ケンイチ 倉科カナ 溝端淳平 田山涼成 笹野高史 温水洋一 ピエール瀧
ナレーター:キートン山田
2016年2月27日(土)より、新宿バルト9他にて全国ロードショー
(C)漫☆画太郎/集英社・「珍遊記」製作委員会
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