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BEYOND2020『東京駅を100年前の姿に生まれ変わらせた“空中権”』

 田中康夫氏が先ごろ発表した『33年後のなんとなく、クリスタル』のなかに、東京駅に触れたくだりがある。開業当時の姿に復元されたレンガ造りの駅舎の改修費用が、実は空中権によって調達されたという一節で、雑誌的な情報をサッと織り込むワザに、この作品の“らしさ”を感じさせる。

 空中権とは土地の所有権同様、その場所に建てることができる建物の容積に対する権利のこと。東京駅は開業当時の姿を復元するのが目的のため、本来使える容積の20%程度しか使用しない。そこでJR 東日本は、余った分の容積を周辺のビルに売却することで、東京駅改修の費用を賄った。

 東京が今後さらに都市として発展するためには、海外から企業や人口の流入を受け入れる必要がある。この問題を解消する手段として、空中権は今後さらに注目されていくだろう。

 さて空中権の活用で2012 年に改修を終えた東京駅が、今年開業100周年を迎えた。それを記念して12月1日から14日までの期間、風の流れによって色が変化する美しいインスタレーションを、レンガ造り駅舎の反対側、未来をイメージして改修された八重洲口グランルーフで展開している。2020年には品川と田町の間に、およそ半世紀ぶりに山手線30番目の駅が誕生し、品川がTOKYO のGATEWAY としてさらにクローズアップされるだろう。しかし東京の玄関口は、これまでもこれからも、この駅舎であることに変わりはない。

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