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キティに続きぐでたまもYouTuberに サンリオCMOが語る60周年に向けた“攻め”の姿勢

キティちゃんYouTuberデビューの裏側 キャラクターはタレント、サンリオは芸能事務所?

 そして、冒頭でも触れた通り、2018年のサンリオのビッグトピックスといえばキティちゃんのYouTuberデビューだ。動画の配信主であるキティちゃん自身も実に楽しそうだ。この斬新な試みに「キティちゃんって喋るんだ!」「動きがめっちゃYouTuberっぽい(笑)」と再びキティちゃんの魅力にハマる視聴者も多い。

「キティの独自の課題として、彼女とお客様の距離が少し離れているというのがありました。その理由の1つに考えられるのがキティ自身がメディアを持っていないということ。そこでキティ自身のメディアを、と考えたときに彼女はグローバルキャラクターだし、国内だけに活動を狭める必要もない。グローバルプラットフォームのYouTubeが適していると思いました。YouTubeはコンテンツを世界に同時発信できるのが強みなので、将来的には面白いこともやってみようかなと考えています。あと、YouTubeを選んだもう1つの理由がキティの声を聞いたことがある人の数が非常に少ないということ。聞いたことがない方なら“キティちゃんって喋るの!?”ってまずそこで驚かれると思うので、彼女自ら喋って動く姿を見せられる動画配信はすごくマッチしているなと考えました」

「キティが成功すれば、他のキャラクターのYouTuberデビューの可能性も十分に考えられますよ」と語る木村氏。「やっぱりキティじゃなければYouTuberの道は開けなかったし、彼女以外のキャラクターが同じことをやったとしても、それで爆発するとは思えなかった。世間の方に認知してもらうためには、国民的な知名度があるキャラクターの存在が必須だったんです」

キャラクターの人気や個性を多次元で展開していく、IPビジネス化が進む

 エンタテインメントシーンでは、キャラクターの人気や個性を多次元で展開していく、IPビジネス化が進んでいる。最近では、『タイムボカン』シリーズのヤッターマン2号こと「カミナリアイ」が10月にYouTuberデビューしたほか、同シリーズの「ボヤッキー」もまさかのイケメン化でYouTubeの「ヤッターマンチャンネル」にてコンテンツ配信を行っている。また、くまモン、ガチャピンもYouTuberに。さらに、「ちぃたん」のようにYouTubeで人気に火が付いたキャラクターも出現している。こうした状況を木村氏は「キティのYouTuberデビュー然り、今はもう世界を見据えてやらないとダメ」と熱を込める。

「“IP化”とは、わかりやすく言うとキャラクターのタレント化みたいなものですよね。サンリオのDNAはデザイン。シンプルで記憶に残る “アイテム”にするのが前提で作られています。そのキャッチーさはあらゆる商品に落とし込みやすいというメリットがある。キャラクターに挑戦させやすいという点では、サンリオは現在のIP化の波に乗れているのかもしれませんね」

提供元: コンフィデンス

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