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“完全再現”の異質アニメ、『ジョジョ』シリーズプロデューサーが語る制作舞台裏と原作リスペクト

ジョジョシリーズ、そしてアニメ業界のこの先は? 「後の世代につながる作品を送り出したい」

――話せないこともあると思いますが…第1部から第5部までアニメ化を続けてきました。この先は…?
大森氏先のことはまだわかりませんが…僕の想いとしては、アニメを観た後でも「もっと楽しみたいな」と思ってもらえる作品作りをしたいなと思っています。役者もそうです。ジョジョに参加したかったという若い声優も多いです。「リアルタイムでジョジョ読んでないよね?」って聞いたら「アニメではまりました」と。中には、アニメから入って漫画全巻揃えて、最新の第8部『ジョジョリオン』まで読んでるという方もいます。アニメは見てもらってナンボ。「もっと見たい」っていう方が出てきてくれて、そこで初めて続きが作れるのかなと思っています。個人的な気持ちとしては最後までやりたい。そういう“覚悟”がないと『ジョジョ』には携われないです。

――きっとジョジョファンの方はこの先のシリーズも心待ちにしていると思います。
大森氏今、アニメのほとんどが1クールで消耗されている現状がありますが。こういう“ずっと続いていくシリーズ”があってもいいと思っています。強い想いがあればできるよ、可能性はあるんだ、ということはアニメ業界にも示していきたいです。

――1クールでアニメ作品は80作品もありますからね。その中で長期シリーズ化していくのは大変なことだと思います。
大森氏アニメファンの方たちも制作現場に消耗してほしくないと思っていますよね。制作現場という畑が細って実りがないのは本末転倒。例えば、エンタメに携わる仕事がしたい人は、エンタメで心が動かされた経験があるはずです。 “豊かな心”という土地には、肥えて育った実りがあるべきなんです。経済活動はどうしても消耗戦をしがち。それはしょうがない面もあるのですが、いっときの消耗戦で費用をつぎ込んで、嵐のように過ぎ去っていく。その後にお金じゃないものでなにが残るのか。何も残らないのであれば、やらないほうがいいと個人的には思っています。次に繋がるような…「アニメっていいものだ」と思ってもらえるような作品を世に出していきたいと思っています。

――“出して、売って、終わり”ではいけないということですね。
大森氏消耗戦であれば、お客さんも現場も、メーカーもきっと“宝”は残らない。次の世代につながっていかない。今は海外に向けてアニメを推してます。日本、中国、アメリカ、世界の人みんなに楽しんでほしい。そういう想いを持ちながら、『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメ化を担当しています。

――業界としても価値あるアニメ化ですね。
大森氏僕はただのペリーコロさん(劇中に登場するギャング組織の幹部)に見た目が似ているおじさんですが。こういう壮大なことを語ったりすると、原作だと数ページ後にはやられてるタイプですよね(笑)。冗談はさておき、原作ファンのみなさんにやっぱり見てほしい。テレビでも配信でも構わないです。作ったものはみてもらってこそ。そしてジョジョに限らず、アニメが面白かったら「あれ面白いよ」っていってもらえたら本望ですね。それがなによりアニメの発展につながります。

提供元: コンフィデンス

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