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10月期“深夜ドラマ”期待度1位は、嵐・相葉雅紀主演『僕とシッポと神楽坂』 深夜のテレ朝に熱視線

 10月より続々とスタートする「秋ドラマ」の放送を前に、オリコンの週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』では、10月期の主要ドラマを対象に期待度調査を実施しランキングとして発表。「プライム枠」は、TOP3内にTBSのドラマが2作(1位:日曜劇場『下町ロケット』、3位:金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』)ランクインし、視聴者が“ドラマのTBS”に寄せる期待と信頼度の高さが表れた結果となった。一方で23時以降の「深夜枠」に目を向けると、1位に金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』、2位に土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』が登場、テレビ朝日のドラマが上位を独占する結果に。ここ最近、話題の深夜ドラマを投入するテレビ朝日の作品が注目を集めている。

18年10月期ドラマ期待度ランキング(深夜枠)

 同調査は9月11日〜18日の期間、ドラマに興味関心のある全国の10代〜50代の男女、計1364名を対象に実施したもの(※NHK、民放各社で放送される主要ドラマが対象/9月10日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『まんぷく』は除く)。各作品「視聴」、「俳優(主演)」、「俳優(主演以外)」、「内容」の4項目についての期待度を数値化し、1〜20までのポイントに分類(1項目20Pt満点×4項目=80Pt満点)。その合計ポイントから順位付けし「期待度ランキング」として発表した。
相葉×動物の“最強タッグ”で紡ぐヒューマンドラマ
  • 金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』 (C)テレビ朝日

    金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』 (C)テレビ朝日

「深夜枠」首位を獲得した、嵐・相葉雅紀主演の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』は、80Pt満点中60Ptをマークした。相葉が7年半ぶりに同枠主演を務める本作は、東京・神楽坂を舞台に、動物病院を営む若き獣医師・高円寺達也(相葉)と、そこに集まる動物や飼い主たちとの心温まる交流を描いた“癒し系”のヒューマンドラマ。相葉は長年、バラエティ番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)に出演していることもあり、視聴者から「相葉さんはバラエティでも常に動物と接していて、獣医役は相性ぴったりだと思う」(10代女性/山形)、「相葉さんの雰囲気が獣医師役にハマりそう」(40代女性/兵庫)との声が目立った。
  • 土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』(C)テレビ朝日

    土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』(C)テレビ朝日

 2位につけた、木村佳乃主演の土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』は55Ptを獲得。1996年に刊行され「第9回柴田錬三郎賞」を受賞した、連城三紀彦氏の名作小説『隠れ菊』が原作で、「決して負けたくない」との思いで戦う2人の女性と、その渦中に巻き込まれ消耗していく男たちの激しくも美しい濃厚なラブ・サスペンスを現代風に描いていく。木村や水野美紀、田中哲司、萩原聖人ら演技派たちが名を連ねる本作のプロデュースを手がけるのは、これまでに『奪い愛、冬』(17年)、『不機嫌な果実』(16年)などの愛憎劇を手がけてきた、同局の川島誠史氏。前2作はネット上でも大きな盛り上がりを見せたが、その点からもエンタテインメント作品として期待を寄せる声は多い。
『おっさんずラブ』『dele』など、ヒット続くテレ朝のナイトドラマ枠

 今年に入ってテレビ朝日は、田中圭主演の土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』(4月期)、山田孝之&菅田将暉主演の金曜ナイトドラマ『dele』(7月期)など、“ナイトドラマ枠”から高品質な深夜ドラマを立て続けに発表。『おっさんずラブ』は本誌発表の『第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で、深夜ドラマながら「作品賞」にも輝いたほどだ。

 ここ1年間の「ドラマ期待度ランキング」(深夜枠)を振り返ってみると、テレビ東京の作品が最多で2度首位を獲得しているように(17年7月期:ドラマ24『下北沢ダイハード』、18年4月期:ドラマ24『孤独のグルメ Season7』)、ここしばらく「深夜ドラマといえばテレ東」というイメージが定着していた感があったが、社会現象を巻き起こした『おっさんずラブ』のヒットもあって、テレビ朝日がその牙城を崩しつつあるようだ。
  • ドラマ24『忘却のサチコ』 (C)テレビ東京

    ドラマ24『忘却のサチコ』 (C)テレビ東京

 とはいえ、3位にはテレビ東京のドラマ24『忘却のサチコ』(48Pt)、続く4位に木ドラ25『藤原竜也の二回道』(44Pt)がしっかりとランクイン。『忘却のサチコ』は、文芸誌のアラサー編集者・佐々木幸子(高畑充希)が旨いものを探し求め奔走するグルメコメディドラマで、同枠の人気シリーズ『孤独のグルメ』に次ぐ“飯テロドラマ”として注目。『藤原竜也の二回道』は、俳優・藤原竜也の素顔に迫る“ドキュメントバラエティー”で、ここ最近、意欲的な企画が続くテレビ東京にとって、さらにチャレンジングな内容の作品となっており、本作を通してまた新たな同局の一面が見られそうだ。

 視聴率的な点から、これまではどうしても「プライム枠」のドラマが話題として大きく取り上げられがちだったが、ネットを介したSNSでのコミュニケーションが浸透するほどに、その差はどんどん埋まりつつある。10月期はバラエティに富んだ作品が多くラインアップしており、各作品がどのような盛り上がりを見せていくか、プライム枠、深夜枠ともに注目していきたい。
【調査概要】
■期間:18年9月11日(火)〜9月18日(火)
■対象:合計1364名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
■地域:全国47都道府県
■方法:インターネット調査
■機関:オリコン・モニターリサーチ
※NHK、民法各社で放送される主要ドラマが対象/9月10日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『まんぷく』は除く

提供元: コンフィデンス

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