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自撮り、SNS全盛の時代に抗う…通巻300号老舗アイドル誌『アップトゥボーイ』が考える“グラビア”の意味と価値
ハロプロとAKBグループの歴史的“共演”は『アップトゥボーイ』から
「もともとワニブックスは写真集を多く手掛けてきた出版社ですので、『アップトゥボーイ』も創刊以来一貫して、“写真集レベルのハイクオリティなグラビア”にこだわってきました。そこに“アイドルの今を捉える”という雑誌ならではの特性を加えて、弊誌では現在、1人(1組)につき多めにページを取り、写真集的に作り込んだグラビアを掲載しています」
そして2010年10月発売の通巻200号の表紙は、なんと℃-uteの鈴木愛理とAKB48の渡辺麻友(ともに当時)の2ショット。今でこそ事務所を超えたアイドルが絡むことも珍しくなくなったが、老舗ハロー!プロジェクトと新勢力AKB48の史上初の顔合わせはアイドルファンを大いにどよめかせた。
「100号から200号までのあいだ、さまざまなジャンルのタレントが台頭してきましたが、『アップトゥボーイ』を支えてくれたのは、間違いなくモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトです。そこに新しい形のアイドルとして人気絶頂にあったAKB48。そのため200号では、2つのグループで同年代の2人を良きライバルとして写し出すことをテーマにしました。表紙の衣装も特別に作ったんですよ。非常に緊張感に溢れた現場で(笑)。300号では鈴木さんに当時を振り返ってもらうインタビューをしたのですが、16歳だった彼女がいろんな覚悟を背負ってあの場に立ってくれていたんだなと思うと、本誌に登場してくれたアイドルたちには本当に感謝しています」