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福山雅治×大泉洋が語る『映画ラストマン -FIRST LOVE-』――信頼とユーモアが導いた深化

(左から)福山雅治、大泉洋(撮影:山崎美蔓※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

(左から)福山雅治、大泉洋(撮影:山崎美蔓※崎=たつさき)(C)ORICON NewS inc.

王道バディものだからこそ、笑いが効く

 連続ドラマの最終回は、皆実が研修を終えアメリカ・ワシントンDCへ帰国し、今度は心太朗がFBIの研修で渡米することになって幕を閉じた。スペシャルドラマでは、東京でのテロ爆破事件に最強バディが立ち向かう。一方映画は、その最強バディが北海道へ。皆実の初恋の相手・ナギサ・イワノワ(宮沢りえ)との再会をきっかけに、物語は新たな局面へと進んでいく。

 映画とスペシャルドラマの両作品で、念願のニューヨークロケを敢行。舞台はワシントンDCを経てニューヨークへ移り、映画とドラマをつなぐ“ある組織”を追うバディの姿が、スペシャルドラマの冒頭で描かれる。タイムズスクエアや、マンハッタンの摩天楼を臨む公園など、ニューヨークを代表するロケーションでの撮影を敢行した。
――映画&スペシャルドラマで新たに感じた見どころは?

大泉映画版でいうと、新たな皆実さんの見どころは、やっぱりアクションです。完成した作品を改めて観て、「こんなにアクションしてたんだ!」と驚きました。すごかったですね。撮影が終わったあとに食事をしたとき、「見てください」と、アザを見せてくれたことがあったのですが、「そりゃそうなるよな」と思いました。今回は、皆実広見のアクションが、新しい大きな見どころだと思います。

――福山さんにとってもアクションは挑戦でしたか?

福山すべてが挑戦でしたね。たとえば「走って船に飛び込む」というシーンがあるんですけど、「これ、本当にできるんですか?」と全盲所作指導をしてくださっているダイアログ・イン・ザ・ダークの方々に聞くと、「皆実さんならできるんじゃないですか」って。

大泉めちゃくちゃ、かっこよかったですよ。「飛んで」って言われてましたから。やっぱり走り姿がかっこいいんですよね。決まらない人は、どうやっても決まらないと思うんですけど(笑)、本当にかっこよかった。

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

大泉護道について言うと、連続ドラマでは、自分の父親が死刑囚だと思って生きてきたという、非常に重たい十字架を背負っていました。僕としてはあまり演じないタイプの、かなり重たい役だったと思います。その中で、ギリギリのところで遊ぶというか、「こんな面白い人(皆実)が横にいたら、モノマネするんじゃない?」みたいな感覚で、ギリギリを攻めながら笑いを取っていたところもあって。そこも面白さだったと思います。映画&スペシャルドラマでは、父親は「正しい人だった」ということがわかり、実の兄と再びつながったことで、護道自身の気持ちが少し楽になっている。連続ドラマよりも、どこか晴れやかな護道さんになっている――そんな感覚で演じていました。

福山連続ドラマの中で、「兄弟だった」という強いつながりを描くことができたので、映画では別々に行動していても、どこかで「ピンチになったら必ず助けに来てくれるだろう」という信頼感や安心感が、作品の中にも、役柄の中にもあったと思います。それは観ている方にとっても同じだと思います。ハラハラしながらも、「いや、心ちゃんが助けに来てくれるでしょう」「皆実さんなら何とかするでしょう」と思える。その“いい意味で、正義は勝つ”という感覚が、とても丁寧に描かれている。王道に乗って、王道に向かっていく。でも、その途中でやっぱり、ユーモアがものすごく効いている。このユーモアがあるのとないのとでは、たぶん雲泥の差だと思っています。クスッと笑える瞬間があることで、物語の温度や広がりが全然違ってくるんですよね。

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

極寒ロケに、ニューヨークでの追跡シーン――寒さも恐怖もリアルだった撮影現場

――撮影で印象に残っていることは?

大泉映画の北海道ロケでは、改めて雪がとても似合う作品だなと思いました。雪って、やっぱり美しいじゃないですか。その美しさが、「FIRST LOVE」という皆実さんの淡い初恋の物語と、すごくきれいにマッチしていて。雪の中でのアクションも素敵ですし、切ない皆実さんの初恋のエピソードを、北海道という僕の故郷が見事に盛り上げてくれていたなと、うれしく思いました。

福山雪のシーンは、長野県菅平高原でも撮影したのですが、なかなか大変でした。気温はマイナス15度。「撮影って、こんなに過酷なんだな」と改めて思いました。でも、出来上がった映像を見ると、吹雪の中の絵が本当にきれいなんですよね。実際には寒いし、標高も高いし、息も上がって、ハアハアしながら演じているんですけど、それが映像になると、「苦しいのに美しい」という、非常に映画的な映像になっている。

大泉菅平はトラウマ級に寒かったです。北海道出身の僕でも、経験したことがない寒さでした。しかも、衣装が「あんな格好で行っちゃダメだよ」っていうくらい薄着なんですよ。もう震えてしゃべれない。ガクガクガクガク、震えが止まらないんですよ。そんな中でね、福山さんも寛一郎くん(国際テロ組織“ヴァッファ”の最高幹部グレン・アラキ役)も、「用意、スタート」って言われた瞬間に、その震えをピタッと止めてちゃんと台詞を言う。私も結構長い台詞をしゃべったんですけど、びっくりするくらいNGが出なかった。自分も含めて、改めて役者って大したもんだなと思いました。

福山いい表情、いい目をしてましたよ。

大泉ットがかかった瞬間、車まで猛ダッシュです。「もう1回と言われませんように」って祈りながら(笑)。

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(C)2025映画「ラストマン」製作委員会

――ニューヨークロケは?

福山銃を扱うというのは、ためらわれましたね。

大泉めちゃくちゃ怖かったです。だって、ニューヨークのど真ん中で銃を抜くんですよ?もうそれだけで怖い。警備する人も少ない。そんな状況で、ニューヨークの真ん中で「銃を抜いて、追っかけろ」って。銃が目立たないようにしながら追いかけたんです。そしたら監督が「銃が見えないから、もう少し上げて」って、2テイク目があって。完成した映像を見たら、一瞬だけ。「いや、もっと使ってよ!」って思いました(笑)。

福山日本だったら「撮影かな?」って空気になりますけど。

大泉そうそう。日本だったら、「ああ、大泉さん撮影してるんだな」ってなるけど、アメリカで見たこともない日本人が銃を持っていたら、洒落にならない。実際、本番直前にやんちゃそうな兄ちゃんが、僕の銃をジーッと見てるんですよ。それがもう怖くて、怖くて。そしたら「ムービー?」って聞かれて、「イエス!ムービー!ムービー!ソーリー!ソーリー!」って(笑)。もう必死でした。本当に怖かったです。

福山僕は『ラストマン』の撮影に入る前に、アル・パチーノ主演の『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992年)をずっと観ていたんです。その中に、パチーノさんが白杖を持って、若者にアテンドしてもらいながら歩くシーンがあって。皆実の役作りでそのシーンを一部参考にしていたところがあったので、実際に白杖を持って、ニューヨークの街を歩く撮影ができたというのが、個人的にすごく感慨深いものがありました。

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