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有働由美子、正直に伝える「覚悟」 テレ朝で新番組スタート
有働由美子アナウンサー(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
新番組は、“日曜のよる、視聴者をもてなす”というコンセプトで、国内外の政治や経済、スポーツ、芸能、天気、大型特集を届ける新しいニュース・情報番組。有働にとってテレビ朝日で初の冠レギュラー番組となる。
「テレビ朝日といえば、私にとっては久米宏さんの『ニュースステーション』や現在は大越健介さん(元NHK)、その前は古舘伊知郎さんがキャスターを務めている『報道ステーション』のイメージが強いです。学生の頃、久米さんの『ニュースステーション』を見て、初めてニュース番組を見ることがかっこいいと思った記憶があります。そんなテレビ朝日さんから、新しい創造的なニュース・情報番組を一緒に作っていこうとお誘いいただき、大変ありがたく思っています。視聴者の皆さんに『日曜夜にこんな番組ほしかった』と思っていただけるような番組にしたい」
有働由美子アナウンサー(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
「NHKを退局した時は、27年間ずっと部屋の中にいて、初めて外に出たような感覚でした。同じ業界だから大丈夫だろうと思っていましたが、実際には考え方や仕事の仕方などが違っていて、最初は戸惑い、慣れるまでに時間がかかりました。自分がNHKにどれほど染まっていたかを実感しました。今となってはNHK時代が遠い昔のことのように感じます」
『news zero』では、改元、コロナ禍、東京五輪、戦地となったウクライナでの取材など、24年3月に卒業するまでの5年半、全力で駆け抜けてきた。衝撃的だったのは番組からの卒業が発表された日の生放送(23年12月14日)に、左目のまわりに絆創膏(ばんそうこう)を貼った痛々しい姿で出演したこと。この時は二日酔いで階段を踏み外してしまったと説明していたが、「だいぶボロボロになっていました」と打ち明ける。「新しい環境に飛び込んで、私が番組を背負います、と肩ひじを張っていた感じがずっとあったと思います。だんだんしんどくなってきて、500円玉ハゲができ、眠れなくなるほどでした」
有働由美子アナウンサー(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
「新番組が私に与えてくれたのは、私自身がリアルに感じたことを発言して、視聴者に共感してもらえたり、逆にひどく叩かれたりするポジション。なので、自分が感じるままに、どう思われるかよりも、自分が本当に思っていることを伝えたいと思っています。若い頃は叩かれることが怖かったですが、もう好感度にこだわる年でもないのかなって(笑)。自分がこれまで生きてきたこと、考えてきたこと、日常生活の中で見たり聞いたりして思ったことを正直に伝えたい。年齢を重ねて、ようやくその覚悟ができたのかもしれません。覚悟を持って、臆せずに放送に臨みたい」
『有働Times』初回(10月6日放送)有働由美子×ナスDがアメリカ・グランドサークルへ(C)テレビ朝日
「ハードなスケジュールでしたが、とても勉強になりました。ナスDから、徹底して『感じたことだけを言って』と求められました。テレビ的にこれを言ったらまとまるかな、と置きに行こうとすると、『それいらない』と。歯に衣着せぬ方なので、途中で言い合いになったこともありましたが(笑)、この仕事を33年やってきた中で、いつの間にか着込んでいた鎧をすべて剥がされたような感覚になりました。今この瞬間を楽しむ、視聴者にも楽しんでもらうというテレビの原点を思い出させてもらった気がします」
『有働Times』初回(10月6日放送)有働由美子×ナスDがアメリカ・グランドサークルへ(C)テレビ朝日
そして、これからを生きる「覚悟」も。「NHKで定年まで勤め上げるつもりだったのに、放送の現場から離れるくらいなら…と辞めて。フリーになったら週5日のニュース番組のキャスターをやることになって。しばらく休もうと思っていたら、新しいニュース・情報番組のお話をいただいて。1年前には予想もしなかったことが日々起きていますし、これから先も何が起こるかわからない。覚悟を持って生きて、仕事をしていかないと、将来への不安は払拭できない気がするんです」と、正直に話してくれた。
『有働Times』毎週日曜 後8:56〜(C)テレビ朝日
レギュラー出演:浅尾美和
進行アナウンサー:紀真耶、武隈光希、山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)
天気予報:片岡信和
コメンテーター:千々岩森生(テレビ朝日政治部官邸キャップ)
初回VTR出演:ナスD(テレビ朝日エグゼクティブディレクター・友寄隆英)
不定期出演:玉川徹
ネット:テレビ朝日系24局