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大手コンビニ3社が相次ぎ「公式本」を出版、高まる“ファンブック”需要 出版界×多企業コラボ急増の背景
Famichiki SPECIAL BOOK/LAWSON OFFICIAL BOOK/セブン‐イレブン 50th Anniversary FANBOOK
航空会社に飲食店も… 人気チェーン店ファンブックシリーズは累計80万部を突破
出版社コラボは企業側にも販路確保、新規顧客開拓のメリット 書店も客層に広がり
同時に、YouTubeやVODの普及により、情報を「受け取る」のではなく、「選ぶ」風土が定着。自分の好きな物を、好きな時に、好きな分だけ楽しみたいというマインドが強まる中、出版界においても、数多くのテーマが詰まった雑誌よりも、1つのテーマをとことん深掘りしたムック本やファンブックなどで、好きな人にだけ届ける動きが活発化した。
その上で、特に宝島社が注力しているのが付録。もはや「本を買いに行く」というより、「付録を買いに行く」感覚の読者も多いだろう。様々なアイテムをA4サイズのパッケージに梱包することで、ブランドブックのターゲット層と近い雑誌やムックエリアへの陳列を狙うことができる。一方、コンビニエンスストアでは中身が見える透明のパッケージを採用し、目的客以外の目にも留まりやすく、売上を伸ばすことに成功した。
雑誌同様、付録ならではのお得感も重視している。同商品についても、3000円ほどでホテル仕様の枕が手に入ると考えれば、かなりお値打ちだろう。