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スコティッシュフォールドのおばあちゃん保護猫、まったく世話をされずに「アンモナイトのように伸びた爪」

  • スコティッシュフォールドのおばあちゃん猫(写真:ねこけんブログより)

    スコティッシュフォールドのおばあちゃん猫(写真:ねこけんブログより)

 飼い主にとって、猫の爪切りはなかなか労力のかかる作業だが、猫の健康を守るためにはしっかりケアしてあげる必要がある。NPO法人『ねこけん』に保護されてきた、あるスコティッシュフォールドの三毛猫は、なんと爪がアンモナイトのように丸くまるほど伸びてしまっていたという。一体なにがあったのか? 代表理事・溝上奈緒子氏に経緯を聞いた。

純血のスコティッシュフォールド、グシャグシャの“立ち退き案件”から保護

保護され、動物病院で爪の処置を受ける(写真:ねこけんブログより)

保護され、動物病院で爪の処置を受ける(写真:ねこけんブログより)

こんなにかわいいおててなのに…(写真:ねこけんブログより)

こんなにかわいいおててなのに…(写真:ねこけんブログより)

爪はまるでアンモナイトのように伸びてしまっていた(写真:ねこけんブログより)

爪はまるでアンモナイトのように伸びてしまっていた(写真:ねこけんブログより)

 保護猫というと、雑種の猫を思い浮かべる人も多いだろうが、実際はそうとも限らない。とくに、ブリーダー崩壊や多頭飼育崩壊の現場からは、さまざまな種類の猫が保護されるケースも多い。

 この純血のスコティッシュフォールドの三毛猫も、とある“立ち退き案件”からやってきた猫だった。財産の差し押さえにあった家の荷物などを一時保管している業者が、行き場を失ってしまった猫が殺処分にならないように、『ねこけん』へ連絡をくれるのだ。

 「立ち退きの現場は、おそらくグシャグシャの状態だったのだと思われます。この猫は実はトイレでおしっこができなくて、そのへんでしてしまうんですよね。もともと飼われていた場所には、トイレすら設置されてなかったのだと思います。『ねこけん』に来た当初も全然できなかったのですが、トレーニングによって少しずつトイレでできるようになりました」

 おそらく10歳は超えた、高齢のおばあちゃん猫。目の瞳孔が開いた状態で、背中にはコブのようなものがある。病院で血液検査をしてみると、甲状腺の状態もよくないらしい。

 そして、さらに問題だったのは爪だ。なんとも痛々しい状態になっていた。

 「飼われている間、まったくケアされていなかったのでしょう。爪があまりに長く伸びすぎて、ぐるっと回ってアンモナイトのような、羊の角のような状態になっていました。中には肉球に刺さっている爪もあり、とても痛かったと思います。これで歩けなくなってしまう子もいるくらいですから…」

「ケアできないなら飼うべきじゃない」、猫が生きてきた10年とは…

  • 何かに耐えるような表情の猫(写真:ねこけんブログより)

    何かに耐えるような表情の猫(写真:ねこけんブログより)

 一体どのくらい爪を切っていなかったのか。とても人に慣れている様子だけに、暴れて爪切りができない…ということではなさそうだ。

 「病院でしっかり爪を切ってもらいましたが…。本当に、ケアができないのであれば動物を飼うべきじゃないと思います。これでは本当にかわいそうですし、飼うなら責任を持ってほしいですね」

 人間と共に暮らしてきたはずなのに、こんなひどい状態になっていたこの猫の10年は、どんなものだったのだろうか。『ねこけん』に来た猫は、一生懸命に耐えているような表情で、ボランティアたちも心が苦しくなったという。

 高齢になってからの生活環境の変化は、猫にとって不安を生むものかもしれない。だが、これからの10年は、これまでの10年とは比べものにならない幸せな時間になるはずだ。


■NPO法人『ねこけん』(外部サイト)

■『ねこけん』オフィシャルブログ(外部サイト)

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