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有名なグランピーキャット似? 不機嫌顔の猫、譲渡会で申し込みゼロでも…
不機嫌顔が世界的に人気「グランピーキャット」に似てる? この顔で人間大好き
【動画】「たびお」にクリソツ? 世界で有名なグランピーキャットの動画はこちら!
「グランピーキャット」とは、かつてアメリカにいた猫で、現地のニュースに取り上げられて以来、その不機嫌そうな表情が大人気に。ネット上でミームとして大流行したほか、雑誌の表紙やテレビ・映画への出演、キャットフードのCMなどにも登場するなど、大きな話題となった。
そんな世界的な人気猫・グランピーキャット似の「たびお」だが、『ねこけん』に来る前は「いろいろあった」のだとか。
「たびおは10歳くらいで保護された猫なんですが、最初に保護してくれた人の家から脱走してしまって。だいぶ離れたところで見つかり、元の家には帰ってきたんですが、他の猫が嫌いでうまくいかず。ケンカしちゃったりするので、また別の預かりさんの家に出されたんです。でも、そこでもうまくいかなくて…(笑)。最終的に『ねこけん』にやってきました」
このように猫嫌いの「たびお」だが、人間は大好きなのだという。
「実は、人が好きすぎて他の猫が嫌いな子はけっこう多くて、たびおもそのパターンです。今も『ねこけん』の一人部屋…といっても台所ですが、優雅に一人で暮らしていますね。人間のことは本当に大好きで、すごく甘えん坊。アゴがしゃくれていて、とても可愛らしいんですよ。蛇口から流れる水が好きみたいで、よく舐めています」
譲渡会では「かすりもしない」、でもいつか…
「正直、かすりもしないです(笑)。たびおは10歳オーバーの猫ですから、年齢的な心配もあるのかもしれません。加えて猫エイズ陽性ではあるのですが、とても元気で普通に生活しています。年相応ではあるけれど、数値的にも問題ありません」
「たびお」に限らず、高齢の猫、病気を抱える猫、そして個性的な顔立ちの猫は、なかなか譲渡が決まりにくいという。たしかに、高齢猫などは若い猫より一緒に過ごせる時間が限られていたり、病気への心配もあるかもしれない。とはいえ、長い時間がかかったとしても、いずれそれぞれが運命の赤い糸を掴み、新たな家族のもとへと巣立っていくのを『ねこけん』は見てきた。
「たびおにも、いつか家族が決まると思います。私たちもその日まで、たびおと一緒に頑張っていきます」
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