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Z世代が「キティひとすじおじさん社員」や「推し不在の誕生会」に反応、“企業TikTok”成功の秘訣

@sanrio_planner_official 新人社員VS部長 で推しキャラ愛を討論しますみんなはどのキャラ推し? #討論 #サンリオ好きさんと繋がりたい #サンリオ社員 #サンリオ #Sanrio #推しプレゼン #ばつ丸 #ペックル #推し活 ? Orchestra, athletic meet, competition, excitement - Sunny Summer Sounds

“キティひとすじ営業Kさん”、推し歴30年の“ペックル部長”…おじさん社員と好相性

  • キティひとすじ営業Kさん(C)2023 SANRIO CO.,LTD.  著作(株)サンリオ

    キティひとすじ営業Kさん(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

  • ペックル部長(C)2023 SANRIO CO.,LTD.  著作(株)サンリオ

    ペックル部長(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

 一方、「サンリオ社員あるある」動画などは、公式だからこそ実現したコンテンツだ。

 「商品紹介がメインではないエンタメ型の動画なのですが、サンリオ社員であれば何かしらグッズを身に付けているので、『ちらっとでも映ればアリかな』ということで制作しました。サンリオファンではなくても企業の裏側に興味のあるユーザーさんに響くようで、あるある動画の投稿後はフォロワーさんもぐぐっと増えました」

 ダンディーな髭面でハローキティのエプロンやヘアバンドをまとった“キティひとすじ営業Kさん”、あひるのペックル推し歴30年の部長…といったおじさん社員たちのノリノリな登場もウケている。

 「サンリオ=ふわっとかわいらしいイメージがあるので、そこはギャップを狙ってみました。営業Kさんはすごくノリノリで協力してくれましたし、“ペックル部長”もTikTokに登場して以来、部下にいろいろとイジられてるようですが(笑)。ユーザーさんに楽しんでいただきたいというエンタメ精神のある社員が多いので、みなさん楽しんで参加してくれています」

 企業系TikTokの成功ケースとしてよく挙げられるタクシー会社・三和交通も、おじさんダンス動画で話題となった好例だ。TikTokとおじさんの相性は意外といいのかもしれない。

世に溢れるキャラクターやコンテンツ、「その中から選ばれるため」の課題

  • サンリオ社員あるある(C)2023 SANRIO CO.,LTD.  著作(株)サンリオ

    サンリオ社員あるある(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

 多くの企業と同様に、サンリオ商品企画部もZ世代のファン獲得と商品の認知拡大を目的にTikTokを運用している。長年にわたって若年層を惹きつけてきたサンリオだが、Z世代戦略には課題意識を持って臨んでいるようだ。

 「かつては、可愛いグッズやキャラクター=サンリオ、という時代もありましたが、今は推しの対象となるキャラクターもコンテンツも膨大にあります。その中から選んでいただくには、いかにサンリオという会社に親しみを持っていただけるかが重要だと感じています」

 秒でスワイプされるショート動画のごとく、新たなトレンドが次々と生まれては消える今、老舗コンテンツといえども安泰ではなく、ユーザーとの継続的なコミュニケーションは欠かせない。

 「ユーザーさんに寄り添い、笑顔になっていただく時間…そんな“サンリオ時間”をもっと増やしていこうと取り組んでいます。サンリオといえばキャラクターグッズというイメージがあるかもしれませんが、楽しさを提供できるエンターテイメント企業でありたいという考えと、TikTokの相性は良かったのかもしれません」

 宣伝を嫌うZ世代に直接的な消費行動を促すのは難しい。しかし日常のスキマ時間に入り込み、Z世代の心理を理解したコミュニケーションを図ることで、共感と愛着と信頼関係を築くことはできる。

 「何より私たち自身、フォロワーさんのコメントにいつも励まされたり、アイデアをいただいたりしています。いつかフォロワーさんに感謝を伝えられるような商品企画もしてみたいですね」

(文:児玉澄子)


■サンリオ商品企画部TikTok(外部サイト)

(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

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