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(更新: ORICON NEWS

『晒し愛、こんな夜は誰のせい?』で描かれる“港区女子”のリアル「実は身近にあって、誰もが堕ちるかもしれない」

(左から)仲野温、中村ゆりか (撮影:逢坂聡)

(左から)仲野温、中村ゆりか (撮影:逢坂聡)

 東京・港区に生息する女性たちの承認欲求にまみれた生態と、ある者の策略によってどん底まで堕ちていく様をサスペンスフルに描いた恋愛群像ドラマ『晒し愛、こんな夜は誰のせい?』(全4話)の配信がYouTubeで始まった。脚本を手掛けたのは毒舌な恋愛観が話題のコラムニスト・妹尾ユウカ。不倫、パパ活、整形、セフレ、ホス狂い……綺麗事だけでは生きられない現代を映しとった本作について、主人公の_屈折した女・リナを演じた中村ゆりかと、女性たちを振り回す美容外科医を演じた仲野温に語り合ってもらった。

「女の子なら、誰しも共感。『グサッ』と刺さる物語」

(C)『晒し愛、こんな夜は誰のせい?』

(C)『晒し愛、こんな夜は誰のせい?』

──本作のテーマである“港区女子”にどんなイメージがありますか?

中村ゆりか私は台本をいただくまで港区に住んでいる女性たちを指す言葉なのかな? と思っていました。でも調べてみたらそうではなくて、港区で「生きたい」女性たちのことなんですね。

仲野温僕は言葉としては知っていたけど、お金もないんであんまりこの界隈には縁がないというか(笑)。ただ港区ってきらびやかな分、魅力的な人たちが集まってくるのはすごくわかります。その魅力が光なのか影なのか、両方あるとは思いますけど。

中村ゆりかドラマで描かれるのは自分の周りでは聞いたことのないエピソードばかり。だけど妙にリアリティがあって、それってきっと女の子が隠しておきたい、だけど誰もが少なからず秘めている醜い面を炙り出しているからだと思うんです。他人の価値で自分の価値が決まるという感覚も断罪するのは簡単だけど、今の時代どうしようもなく日常に付いて回るものだし──。

仲野温うん、自分には関係ない話じゃない。実は身近にあって、誰もが堕ちるかもしれない誘惑やどん底が描かれている。だから非現実感がないんですよね。

中村ゆりか港区女子じゃなくても女の子なら誰しも共感できるというか、「グサッ」と刺さる物語だと思いますね。

「やっていることは正義なのか?」その曖昧さが本質にある

撮影:逢坂聡

撮影:逢坂聡

──中村さんが演じるリナは港区女子の裏側を暴露する覆面配信者。彼女の狙いも気になるところです。

中村ゆりかドラマではリナのターゲットになった港区女子たちが堕ちていく様子が描かれますが、リナ自身はそれを「救済」と呼んでいるんです。リナもある過去を抱えていて、彼女なりに港区女子たちに寄り添おうとしているんですね。それは歪んだ正義かもしれないけど──。

仲野温リナがやってることは正義なのか?っていうところが、このドラマの本質を突いていると思うんですよ。バイキンマンだって自分が正義だと信じているわけだし、そんな正義の曖昧さみたいなものを表現する中村さんの声のトーンやセリフの間の取り方が絶妙なんです。ミステリアスで艶っぽくて、この声は俳優としてすごい武器だなと思っていました。
  • リナについて「彼女なりに港区女子たちに寄り添おうとしている」と語る中村ゆりか(撮影:逢坂聡)

    リナについて「彼女なりに港区女子たちに寄り添おうとしている」と語る中村ゆりか(撮影:逢坂聡)

中村ゆりかうれしい、その言葉だけで頑張れそうです(笑)。

──仲野さんが演じる美容外科医・陸先生と関わる女の子たちが、ことごとく不幸になっていくのもハラハラします。

仲野温陸先生はあくまで自分の手は汚さず、安全圏から女の子たちの堕ちていく様子を観察している。本作で一番悪いやつだと思いましたね(笑)。僕自身、初めて演じるタイプだったんですが、身近にすごく似た人がいてモデルにさせてもらいました。

中村ゆりか陸先生みたいな人が? 

仲野温そう。彼はすごいモテるんですけど、なぜかというと女性の弱みやコンプレックスを巧みに見抜けるんです。それによって相手をコントロールできるところもあって、女性にとってはすごい魅力に映るみたいなんですよね。
  • 今回の役柄を演じるにあたって身近な人物をモデルにしたという仲野温(撮影:逢坂聡)

    今回の役柄を演じるにあたって身近な人物をモデルにしたという仲野温(撮影:逢坂聡)

中村ゆりか自分にグラついてたりするときって、女の子はそういう危険な男性に吸い寄せられてしまうかもしれないですね。陸先生のベッドシーンには赤面しちゃいました。えー、ここまで見せちゃっていいの? って。

仲野温改めて言われると恥ずかしいです(笑)。陸先生は30歳の設定なんですけど、実際は僕、24歳なんでけっこう頑張りました。ベッドシーンだけでなく、知的な大人の魅力とかちょっと狂気じみたところも含めて。

中村ゆりか24歳であの色気を醸し出せるのは、さすがだなって尊敬します。この作品で世の女性を虜にしちゃうんじゃないですか。

YouTubeだからこその“攻めた”作品「現代を生きる教材になるかも?」

  • 中村ゆりか(撮影:逢坂聡)

    中村ゆりか(撮影:逢坂聡)

  • 仲野温(撮影:逢坂聡)

    仲野温(撮影:逢坂聡)

──では最後に本作をご覧になる方にメッセージをいただけますか?

仲野温港区女子に偏見みたいなのを持ってる方もいると思うんです。だけど本作を見れば誰もが無縁ではいられない事象だという気づきがきっとあるし、現代を生きるリスクヘッジの教材にもなるかも? もちろん純粋にエンタメとして楽しんでほしいというのが一番ですけど。地上波では絶対にできない、YouTubeだからこそ実現した攻めたドラマなので、多くの方に見ていただきたいですね。

中村ゆりかそうですね。港区まで出向くのは大変だけど、「どんな世界なんだろう?」というちょっと覗き見みたいな感じで楽しんでもらえたら。その上で私としては女の子たちに「本当の自分ってなんだろう」と考えるきっかけやメッセージが届いたらうれしいなと思っています。コメント欄を読むのを楽しみにしています。

撮影:逢坂聡

撮影:逢坂聡

YouTubeドラマ『晒し愛、こんな夜は誰のせい?』

3月1日より配信
不倫、パパ活、整形、セフレ、ホス狂い、暴露、裏切り、救済…東京・港区を舞台に欲にまみれた女たちを描いた恋愛群像劇。
キャスト/中村ゆりか、田辺桃子、村上穂乃佳、向里祐香、清水尚弥、樫尾篤紀、宇佐卓真、仲野温、賀屋壮也(かが屋)
原案/弓ライカ
脚本/妹尾ユウカ

YouTubeドラマ https://www.youtube.com/@dokujyou_sarashiai
Twitter https://twitter.com/sarashiai_drama

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