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「情報量、多すぎ!」「なんじゃこりゃ!?」ガンダムなのにラスボス感、ガンプラの限界に迫る圧倒的ヒロイズムに反響
舞い降りた“無敵の最終兵器”、「バンダイスピリッツの新たな試みに応えてみたい」
DON-GURI毎年、年末年始の休みに、特に手間のかかるキットを制作していました。ところが、今回の年末年始はそれほど手間のかかるキットではなかったため、自分のなかでは若干消化不良な感じでした。ただ、年末年始の間に作っていたキット(MGドム)の作り方をこの「MGEXのストライクフリーダム」に応用したら結構良くなると思ったので、すぐに着手しました。キットのウリである内部構造の金属表現をもっとアピールしつつ、ストライクフリーダムの姿もしっかり表現する事を目標にしました。
――ご自身は、ストライクフリーダムに対してどのような印象を持っていますか?
DON-GURI個人的には、「ラスボス」的な印象です。劇中でも壊れることなく最後まで最強でしたので、“無敵の最終兵器”のようなイメージを持っています。それとともに、優雅というか美しい印象を与える描写が多いように記憶していたので、それを写真作品にすることにしました。
作品自体は、「舞い降りたストライクフリーダム」をイメージしました。フリーダムやストライクフリーダムの最初の登場は、苦戦した戦場に舞い降りてその圧倒的な強さで一気に形勢が逆転していくものでしたが、その時をイメージしています。
――ストライクフリーダムへの思い入れが深いんですね。
DON-GURIいえ、ここまで話しておきながらなんですが、今回はどちらかというと、ストライクフリーダムという機体ではなく、このMGEXのキットに挑戦したいという気持ちが強かったです。バンダイスピリッツが新たな試みとして発売したキットを私自身の作り方で応えてみたいと思っていました。
モデラー冥利に尽きる「自分もやってみたい」というコメント
DON-GURI完成品の写真を見たときは、すごくマッチョな感じでしたが、実際に作ってみるとそうでもないことに気づきました。内部構造の表現だけでなく、可動範囲の広さやパーツ分解もあって全体的に情報量が多く、ディティール満載のキットでした。一方で組み立て難さもないので比較的早くくみ上げることができました。パーツ分解がもともと多いキットなのでパーツが開く表現の部分も多い。なので、より情報量の多い仕上がりにすることができました。そのまま作っても情報量の多いキットですが、今回のような作り方をしたことでパッと見た時の「なんじゃこりゃ!?」みたいなインパクトを与えられたような気がします。
――完成作を拝見すると、過去作の「ジオング」「サザビー」で感じた威圧感を吹き飛ばしてくれるような、圧倒的なヒロイズムを感じます。ガンダムマーカーでの塗装、撮影時にこだわったところはどのようなところでしょうか?
DON-GURIこのキットは金色の内部フレームで“金属表現”とされていますが、正直金色だけではメリハリが少ないので、部分的にガンダムマーカーの銀色で塗装して情報量を上げるようにしました。あとは金メッキのパーツもありますが、多くの金色はそれっぽい成型色のパーツなので、ちょっと金属感が足りなかった。なので、そのパーツは金色、銀色ともにガンダムマーカーで塗装しています。外装は、内部構造が見えるように開いた表現にしていますが、開き過ぎるとストライクフリーダムそのものの姿がわかりにくくなるので控えめな開き方と、開く方向が単調にならないように注意しています。
――このこだわりは、ガンダムファンだけでなく、多くの人々から賞賛されるモデラーの矜持ともいえます。全部で8000を超えるいいねを獲得されていますが、特に印象に残ったコメントはございますか?
DON-GURI「自分もやってみたい」というようなコメントをいくつかいただいています。自分の作ったプラモデルが、見た方に作ってみたいと思っていただくきっかけになるのはうれしい限りです。特にガンダムマーカーしか使っていないということで、やってみたいと思われる方も多いようです。
――モデラー冥利に尽きますね。さて、本作で幕を開けた2023年ですが、ガンプラにおける抱負をお聞かせいただけますか?
DON-GURIプラモデルもかなり溜まってきているので、消化していかないといけません。「今までにいろいろやってきた作り方で作るとどうなるかな?」と思うようなキットがいろいろあるので、ひとつひとつ消化していきたいと思っています。
――楽しみですね。次作の構想も既に練っているのですか?
DON-GURIこのストライクフリーダムの次の作品も完成したので、おそらくこの記事が公開されているころには、ツイッターで公開されているかと思います。その後も作るキットはもう決めています。基本的にはそのキットの特徴や、“ウリ”の部分を活かした作り方を目指していきたいと思います。