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支援物資かと思ったら…保護シェルター前に置かれたダンボール、中から3匹の子猫「遺棄は犯罪だと知ってほしい」

  • シェルター前に遺棄されたダンボール(写真:ねこけんブログより)

    シェルター前に遺棄されたダンボール(写真:ねこけんブログより)

 NPO法人『ねこけん』には、外で暮らす猫やケガや病気の猫の保護依頼が、数多く舞い込んでくる。すべてに対応できるわけではないが、少しでも救おうとシェルターなどに猫を収容し、ボランティアたちが世話している。そんなシェルターに、ある日ダンボール箱が置かれていたのだが、その中には…。代表理事・溝上奈緒子氏に状況を聞いた。

支援物資かと思ったら? ガムテープで封をされたダンボールから出てきたのは…

ダンボールに入っていた子猫たち(写真:ねこけんブログより)

ダンボールに入っていた子猫たち(写真:ねこけんブログより)

  • ダンボールに入っていた子猫たち(写真:ねこけんブログより)

    ダンボールに入っていた子猫たち(写真:ねこけんブログより)

 ある日、『ねこけん』支部のボランティアメンバーが猫の世話のためにシェルターに来ると、入口に大きな荷物が置いてあった。よく見ると、お菓子の『カラムーチョ』のダンボール箱で、ガムテープでしっかりと封がしてある。

 メンバーは、「支援物資を届けてくださったのかな?」と思ったそうだ。ところが、箱を開けてみれば、なんと出てきたのは子猫3匹。時期は11月、寒空の下、もしも誰も来なかったらどうなっていたのか――。

 「実は、こうした遺棄は『ねこけん』でもこれまでに3回ありました。以前、ほかの団体でも同じようなことがあり、シェルターで保護したところ、猫がパルボウイルス(感染症の一種)にかかっていて。感染がほかの猫にまで広がってしまったことがあったといいます。捨てた人は、感染をわかった上でそうしたのかもしれない。それだけに悪質ですね。幸い、この3匹はウイルスに感染していることはなく、ちょっと大きくなっちゃったから捨てたのかとも思います」

 捨てた人は、「ボランティア団体のシェルターの前なら保護してくれる、なんとかしてくれる」と思ったのだろうか。たとえ、少しは猫たちのことを考えた選択だったとしても、動物の遺棄は犯罪だ。

 「変な場所や人通りのない場所に捨てられることを思えば、まだ良かったと思うようにはしています。ただ、それでも犯罪にかわりはないですし、誰にも発見されなければ猫は死んでしまいます」

警察に連絡するも捜査はなし、「ただ、被害を記録として残していただきたい」

 発見された後は、急いで初期処置を済ませ、隔離保護を行った。子猫たちは風邪を引いていることもなく、状態は悪くない。3匹兄弟で、とても人に慣れた猫たちだったという。

もちろん、警察にも連絡して来てもらったそうだ。だが、動物遺棄は犯罪であることはたしかなものの、犯人捜しや捜査をしてくれるわけではない。

 「人間にまつわる犯罪ではないので、それは仕方がないと思います。ただ、こんなことがあった、被害を受けたということを記録として残していただきたいと思っています。実は、誰が捨てたのかはだいたい目星は付いているんですが、証拠がない。こうしたことを防ぐためには、シェルターなどの施設周りにカメラを付けようかと考えています。別にその人を警察に突き出したい、というわけではありません。ただ、遺棄は犯罪なんだということを理解してもらい、やめてもらいたいと思っています」

■NPO法人『ねこけん』(外部サイト)

■『ねこけん』オフィシャルブログ(外部サイト)

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