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「外国人に対して閉鎖的」“リア・ディゾンの再来”ジェマ・ルイーズ、日本のエンタメ界での苦労を明かす
モーニング娘。が好きだったイギリスの少女、最初のコスプレは涼宮ハルヒ
――ジェマさんは10代のうちに日本に引っ越ししたそうですが、何か日本に興味を持つきっかけがあったのでしょうか?
ジェマ・ルイーズ 10代の頃はJ-POP、特にモーニング娘。が大好きでした! ダンスの振り付けや日本語の歌詞を夢中で覚えていましたね。それで、日本語をもっと上達させたい、日本の文化をもっと知りたいと思い、来日しました。いろんな場所を散策もしたかったし、日本で仕事をしたいという部分も大きいですね。
――現在さまざまな活動をしていますが、とくにコスプレをするようになったきっかけは?
ジェマ・ルイーズ 初めてコスプレをしたのは13歳くらいのときで、涼宮ハルヒの衣装を作りました。制服とダンスがかわいらしくて、「このキャラになりきりたい」と思ったんです。つぎに挑戦したのは『Fate/Grand Order』のネロ・クラウディウスですね。目や髪の色、背格好などが自分と似ているので、コスプレもしやすかったです。
――イギリスでは、そういった活動はどう見られていましたか?
ジェマ・ルイーズ アニメはイギリスでもポピュラーでファンも多く、コスプレ好きの人が大勢います。ですが、そういった趣味の人たちは、やっぱり学校で“内気なオタク”として見られてしまうことが多いと思います。
――日本とは少し受け取られ方が違いますかね。今、日本で活動を続けていて心境にも変化はありましたか?
ジェマ・ルイーズ 来日したばかりのころは、ここまで長く滞在することになるとは思いもしませんでした。アイドルとしてそれなりに成功し、ファンの方もできたため、イギリスに帰ることをずっと先延ばしにしていたら現状のようになっていた…という感覚です。今後、いつまで活動するかは決めていませんが、ファンの皆さんのおかげで日本での生活はとても楽しく、充実した毎日を送っています。
「なかなか信頼関係を築きにくい…」、グラビア界ではメリットとデメリットが
ジェマ・ルイーズ グラビア業界のお仕事では、外国人ということで課せられるハードルが高く、多くのことを期待されているように感じます。いくら人気があっても、企業さんは外国人と仕事をすることに対して積極的でないように思える節もあります。文化や言語の違いに対する懸念もあるでしょうし、できるだけトラブルは避けたいでしょうから。また、クライアントが必要なことをすべて教えてくれないケースもあって、なかなか信頼関係を築きにくい…という点もあります。お仕事の依頼を受ける際は慎重にならざるを得ません。
――そんな大変さがあるんですね。
ジェマ・ルイーズ そうですね。グラビア業界は昔から外国人に対して閉鎖的なので、積極的に参入して活動している人はあまり見かけないですね。この業界で外国人であるということには、メリットとデメリットのどちらもあるように思います。
――では、やっていて楽しいと感じることは?
ジェマ・ルイーズ やっぱり、撮影でかわいい衣装を着たり、イベントでファンの方たちに会えたりできるところですね! ただ、ブロンドヘアが目立つせいで、すぐ人目についてしまうことは苦労しています。実はストーカートラブルもあって、何度か警察に届け出たこともあります。
――なるほど。最近YouTubeを始めたのは、また違った面を発信したいという思いも?
ジェマ・ルイーズ SNSにアップする写真やイメージビデオだけでは伝わりにくい私の個性を、ファンの皆さんにもっと知ってもらいたいと思ったのがきっかけで開設しました。若いころから動画編集が好きだったので、YouTubeでの活動はとても楽しく取り組めています。ですが、私の日本語はまだ完璧ではないので、言いたいことがたくさんあっても言葉が出てこなくて…。もどかしい思いをすることも多々あります。