ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします！

こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。今月は、展開が目まぐるしく変わり、ハラハラドキドキしながらも次が気になって仕方ない新作ドラマがたくさん登場。あらゆるピースがはまっていく楽しさに寝るのも惜しんで見てしまう3作品『ビッグマウス』『再婚ゲーム』『MIMICUS』をお届けします！

Pick1『ビッグマウス』

勝率10％に満たない三流弁護士のチャンホは、愛妻家だが仕事はいまいち。口だけ大きなことを言うので法曹界ではほら吹きの“ビッグマウス” と呼ばれていました。しかし、ある日大きな殺人事件の依頼を受け、劣勢を挽回するチャンスがやってきます。真相にたどり着きそうになった矢先、なぜか天才詐欺師“ビッグマウス”として極悪非道な重罪人が収監される刑務所に送られてしまうことに…。

命の危機にさらされながらも、妻のミホに支えられ、金や権力、隠された陰謀に立ち向かっていく物語。ハラハラしますが、予測不能な展開や溢れる家族愛に引き込まれること間違いなしです！

主演のチャンホ役を務めるのは、除隊後初、3年ぶりのドラマとなるイ・ジョンソク。「新韓流四天王」とも呼ばれる彼は、モデル出身の抜群のスタイルとくしゃっと笑う、その笑顔で多くの人を韓国ドラマの沼に引き入れたと言っても過言ではありません！(筆者もその一人)。『君の声が聞こえる』『ピノキオ』『あなたが眠っている間に』『ロマンスは別冊付録』、有名作品は挙げきれませんが、今作品も彼の魅力を爆発させています！おかえりなさい！

チャンホはへっぽこ弁護士で、詐欺にまで引っかかり妻のミホには頭が上がらないのですが、ミホのお父さんもひっくるめて仲良しな家族。長いあいだ付き合ってきた二人の信頼関係は固く、時折流れる学生時代の回想シーンなどラブラブ場面は、こちらも頬が緩みっぱなし。2人とも茶目っ気たっぷりで可愛すぎるんです…。陰謀に巻き込まれ悲劇が訪れまくるので（涙）、大事な癒やしシーンです。ミホを見つめる激甘な表情…たまりません！

子犬のようにかわいい…と思っていたら、急にカリスマ感炸裂…!?と、ガラッと変わるギャップのある姿は、さすがイジョンソク様。これを待っていたんです、我々は。みなさん一緒にゾクゾクしちゃいましょう。

看護師として働きながら、チャンホを支える妻ミホを演じるのは、少女時代のイム・ユナ。弁護士試験に落ち続けても側を離れず、けんかをしても帰りを待ち続けるミホのかわいくて、でも辛抱強くかっこいい姿がとっても似合う！

どんな場面になってもチャンホを信じる気持ちが切に感じられて、つい感情移入。平凡な看護師とは思えない度胸と行動力に脱帽して、応援したくなります。

いつまで経っても新婚夫婦のような甘々な二人のやりとりに、キュンキュンを超えて尊さまで感じてしまうレベル（笑）。ケミがぴったりでぜひラブコメもという声が上がっているほどです。

他の出演者も最近引っ張りだこな人気俳優がずらり。『サイコだけど大丈夫』で少し間抜けでキュートに求愛している姿が印象的だったキム・ジュホは、今度は打って変わって意味深な市長役を。『Mine』で愛憎劇を引き起こした家庭教師を演じたオク・ジャヨンは、またも誰かの人生を狂わせそうな雰囲気を漂わせています（笑）。

その他、『ヴィンツェンツォ』で敵の弟役を演じたクァク・ドンヨンや、同じく『ヴィンツェンツォ』や『愛の不時着』でコミカルな演技を見せたヤン・ギョンウォンなど、助演陣も目が離せません。

▼作品情報
『ビッグマウス』ディズニープラス スターで独占配信中

Pick2『再婚ゲーム』

夫が不倫の末に自死し、すべてが崩れてしまったソ・ヘスン。ある日、母が勝手に登録した「レックス」という上流階級の人だけが入会できる結婚相談所へ赴くことに。そこで夫の愛人だった弁護士のチン・ユヒと偶然再会します。

ユヒがレックスでVIP会員のベンチャー企業の代表イ・ヒョンジュを狙っていることを知り、悪女であることを世に知らしめるために奮闘する復讐愛憎劇です。全8話と短いのですが、猛スピードで展開していくので、一気見する人が続出しています！

ヘスンは娘がいるシングルマザーで、ヒョンジュも息子を一人で育てるシングルファザー。それぞれ理由は違えど、結婚相談所レックスを舞台に愛ではなく条件で相手を得ようとする「再婚ゲーム」に参加することになるのでした。

主人公のソ・ヘスン役は、最近まで『明日』でピンク髪の死神を熱演していたキム・ヒソン。夫を信じ、愛娘を想い、純真に生きてきたものの、急に訪れた悲劇に絶望しても、前を向き愛人ユヒに立ち向かうピュアで強い女性を演じています。

復讐劇とはいえど、なんだか真っ直ぐで不器用なヘスンは、いつのまにか周りの人を惹きつけ味方にしていくのですが、そんな魅力をソ・ヘスンがしっかり描き出してくれているんです。痛快にユヒへの復讐を成し遂げていく姿、ぜひ見てみてください！

元愛人のチン・ユヒを演じるのは、チョン・ユジン。『スノードロップ』での無鉄砲な捜査員ハンナから、計算高い悪女に変わり、視聴者を驚かせました。

徹底的に上流階級にのしあがることを考えている彼女の恐ろしさと、今まで生きてきた背景による着飾った先にある影が、なんとも虚しい。でもそれを見ながら、人間の根底にある「認められたい」という承認欲求は誰にでもあるものだし、いきすぎるとこうなってしまうのかもしれない…と少し怖くも感じます。

成功とは、幸せとは、地位や名誉とは…と考えてしまいたくなる、そんな演技を見せてくれています。

そしてこの復讐劇を引き立てるのが、ヘスンをめぐるラブロマンス。本来はレックスで超VIPとして多くの女性から人気を集めるはずの2人の男性が、ヘスンの賢く純粋な姿に心惹かれていくのが、また面白いんです…！

ただ復讐して終わりではなく、復讐しながらヘスンの人生の駒も進めることになっていくので、物語のフィナーレの感動はひとしお。ラブライン1人目は、ユヒが狙っているイ・ヒョンジュ。最初の結婚で妻に不倫された経験から女性を信じられなくなっていましたが、ヘスンとの出会いで気持ちが変わっていきます。そんなイ・ヒョンジュを演じるのは、『Mine』や『先輩、その口紅塗らないで』など悪い男のイメージが強いイ・ヒョヌク。あれ…こんなに色気とかわいさありました…？と新たな一面を見ることができて、ファンが急増間違いなし。

ラブライン2人目は、ヘスンの大学時代の元カレでずっと変わらずヘスンを応援して支えてくれているチャ・ソクジン。悪役が印象に残っている人も多い、パク・フンが演じます。

ヘスンは誰かの手を取ることになるのか。それとも誰も選ばないのか。恋の行方も気になるところです。

▼作品情報
Netflixシリーズ『再婚ゲーム』独占配信中

Pick3『MIMICUS』

最近ソロデビューし国民的人気を証明したIZ*ONE出身のチョ・ユリや、元「B.A.P」ユ・ヨンジェなどが出演し話題となっている学園ドラマ。

実用舞踊科3年のハン・ユソンは、幼い頃のトラウマを抱え、オーディションに落ち挫折しながらも懸命にデビューを目指し頑張っていました。しかしある日、すでに大きな事務所の練習生で有名なチ・スビンを真似していると疑われてしまいます。

タイトルの“ミミック(MIMIC)”は“まねる”という意味。人をまねしたりせず本物になるためにはどうしたら良いのか。実はその裏には、学生たちだけではない大人による大きな力が動いているようで…。芸能高校を舞台に、大人の事情に巻き込まれながらアイドルを目指す学生たちの苦悩や成長を描いている作品です。

幼い頃のトラウマが原因で、人をまねすることも人にまねされることも大嫌いなハン・ユソンを、B.A.P出身のヨンジェが演じます。『哲仁王后』で初の時代劇にして大きな存在感を発揮。王様と対峙する家柄でしたが、コミカルで愛されキャラを上手に表現していました。今回は、アイドルとして活動している等身大の彼を見ることができているような気分に。

新入生をまねしていると疑われ苦悩が増し、影を落としていく役ですが、今後どのようにデビューに向かって成長していくか目が離せません。

すでにデビュー間近な練習生チ・スビンを演じるのは、新人俳優キム・ユヌ。初のドラマとは思えないほど、アイドル候補生としてダンスまで披露していて、これからの活躍に期待がふくらみます！一見恵まれた環境にいるように見えますが、だからこそ複雑な事情を抱えるスビンの表に出さずとも、秘密を抱えきれなくなりそうな脆さを繊細に現してくれています。

また、JJエンタ所属ガールズグループ「ICE」のセンターであるオ・ロシを演じるのは、IZ*ONE出身のチョ・ユリ。アイドルと学校を並行生活する、等身大のロシの葛藤を見せてくれています。

ロシが、学校にいる時とグループで活躍している時、それぞれ大きく違って、ありのままの自分を取り戻すことができるのか、注目です！

また、アイドルたちがたくさんカメオ出演していることもポイント！毎回次は誰が出てくるのかなとワクワクがとまりません。また、人気アイドルグループ「ENHYPEN」がOST（挿入歌）「I Need The Light」を歌っており、耳に残るポップロックな一曲も注目です！

▼作品情報
日韓同時・ABEMA独占配信『MIMICUS（ミミクス）』（全16話)

今月のドラマPickはいかがでしたか？　一括りに陰謀に巻き込まれていくドラマと言っても、舞台が結婚相談所、学園や弁護士ものなど、ジャンルは多種多様。ドキドキハラハラしながらも、謎が溶けていく開放感がたまりません。ぜひ固まったお休みなどがとれた暁には、一気見タイムを設けてチャレンジしてみてくださいね！

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ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること（現在は妄想TRIP…）。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は300ほど。インスタグラム【@punnikouri】。