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望月歩、身長も役の振り幅も急成長「綾瀬はるかさんや小芝風花さんのようになりたい」
4月期のフジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』で、銀髪に染め上げ、耳にはピアス、殺人容疑をかけられたワケありホストを演じ、本日(17日)より公開の『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃなかったん怪―』では、どこか風変わりでミステリアスな天才数学者・AITO役で主人公・澪(小芝風花)の恋の相手役に。両作品を経て、新たな目標ができたという。「綾瀬はるかさんや小芝風花さんのようになりたい」。その真意とは?
――俳優になったきっかけは?
望月子どもの頃、「嵐になりたい!」と思ってダンスを習わせてもらったんです。ダンス教室に通っている中で、お芝居をする機会があって、ダンスよりお芝居の方がやりたくなったんです。ワークショップや撮影に参加するのが楽しくて、学業をおろそかにすることなく続けられましたし、自然と今に至るという感じです。
――そんな中でターニングポイントを挙げるとすると?
望月映画『ソロモンの偽証』は、自分にとって大きな存在です。オーディションのようなワークショップを重ねる中で、同世代のいろんな人たちと一緒に過ごしつつ、徐々に参加者が絞られていくというのも目の当たりにして。初めて経験することも多く、役と向き合った時間も長かったので、役者として小さな一歩を踏み出せた作品になりました。
目が覚めるような経験でいうと、『家栽の人』(20年、テレビ朝日)で殺人事件の容疑者役をやった時に、いつものように自分の考えた人物像をもとに演じたら、監督の求めている芝居と違っていたことがありました。芝居にはこれが正解という答えがないけれど、監督の意図に合った、表現や演技ができるような対応力が必要なんだ、ということに気づかされました。大きな一歩になったと思います。
望月お二人と共演して、目標が一つできたんです。『元彼の遺言状』に出演が決まった時に、綾瀬はるかさんの主演ドラマというだけで、「面白そう」と思ったんですね。名前を聞いただけで、「面白そう」「絶対に観たい」と思ってもらえるようになりたい、というのが僕の中で目標の一つになりました。小芝風花さんもそうですよね。安定感というか、安心感もすごかったんです。現場の小芝さんが、ブレることなく澪でいてくれたので、僕はほとんどお芝居をしていないような気持ちでAITOになることができました。そういう安定感や安心感というは、観てくださる方にも伝わって、「面白そう」「絶対に観たい」という気持ちを起こさせるのかな、と思いました。
――月9の銀髪ホスト役も新鮮でしたが、『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃなかったん怪―』のAITO役はK-POPアイドルみたいな?
望月そうなんです(笑)。BTSさんの画像を見ながら衣装合わせをして、メイクもK-POPアイドルに寄せることに決まったんです。でも、『妖怪シェアハウス』といったら特殊メイクじゃないですか! スケジュールに3時間ぐらい空きがある日があって、何だろうと思っていたら、メイクチェンジだったんですよ。人間モードから妖怪モードに変わった皆さんを目の当たりにして興奮しました(笑)。僕は待っていただけなんですけど、皆さんが変わっていくところを覗き見たりして、すごく楽しかったです。妖怪モードに変身した皆さんを見て、“妖怪界のアベンジャーズみたい” と思っていました。
望月ドラマのシーズン1では、大倉孝二さんが演じるぬらりひょん/沼田飛世のキャラが好きだな、と思っていたのですが、映画版の撮影を通して池谷のぶえさんの座敷童子/和良部詩子もいいなって(笑)。すごく面白いので、劇場で観ていただきたいです。
実は現場では、本物の妖怪と一緒にいるような気がしてならなかったんです。特殊メイクの効果もあるかもしれないですけど、役者が役になりきっているということでもあると思うんです。撮影中に本物の妖怪なんじゃないか、と感じさせるって、すごいことだったんだな、と完成した映画を観てますます思いました。
望月劇中に「AI恋人アプリ」が出てくるのですが、僕はすごくやってみたくて(笑)。スマートフォンの中に、自分だけの恋人がいる、その特別な気分を味わってみたいな、と思いました。僕は目覚まし時計のアラーム音を『リゼロ(『Re:ゼロから始める異世界生活』)』のエミリア(CV:高橋李依)のキャラクターボイスに設定していて、好きなアニメキャラクターの声で起きているんですけど、身近なスマホを通していろいろなエンターテインメントが楽しめるって素晴らしいことだと思うので、映画で描かれるような極端なことにはならないことを願いつつ、“ツルツル化現象”が問いかけてくるものも感じていただけたら、と思います。
『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃなかったん怪―』予告編
澪は相変わらず妖怪たちと楽しく暮らしながら、作家になる夢を追いかけている。世間ではAI恋人アプリが大流行し、誰もがスマホを見てニヤニヤしていたが、出版社での仕事に追われている澪は恋愛とはご無沙汰だった。そんなある日、上司に無茶振りされた取材でイギリス育ちの天才数学者・AITOに出会い、恋に落ちる。理想の王子様との幸せな日々もつかの間、澪はその恋がシェアハウスだけでなく巷の妖怪たちを危険に晒していることを知る。その頃、人間社会にもある“現象”が起き、人間の未来は大きく変わろうとしていた。人間と妖怪の歴史の分岐点の鍵となる、澪の決断やいかに……!?
佐津川愛美 長井短 井頭愛海 尾碕真花 小久保寿人 片桐仁 安井順平
望月歩 池田成志 大倉孝二
監督:豊島圭介
脚本:西荻弓絵
音楽:井筒昭雄
主題歌:ayaho「アミ feat. 和ぬか」
制作プロダクション:角川大映スタジオ
配給:東映
公開日:2021年6月17日
公式サイト:https://youkai-movie2022.jp
(C)2022 映画「妖怪シェアハウス」製作委員会