ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
俳優陣の卓越した演技力や、目を奪われる演出はもちろんですが、韓国ドラマの魅力といえば、やはりグイグイストーリーに引き込まれる秀逸な脚本ではないでしょうか。この春は、『秘密の森』、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』など韓国ドラマ史に残る名作を誕生させた“名脚本家”の新作ドラマが続々配信されるんです! 本記事では、そんな名脚本家が手がける注目作『私たちのブルース』『私の解放日誌』『グリッド』をご紹介します。 “カリスマ脚本家”ノ・ヒギョン×韓国を代表する歴代最高の豪華キャスト陣『私たちのブルース』
脚本家とキャスティングが発表された段階から、爆発的な関心を集めていたのが『私たちのブルース』。イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・へジャ、チャ・スンウォン、キム・ウビン、ハン・ジミン、オム・ジョンファなど、「授賞式ですか?」と言いたくなるレベルの錚々たる俳優たちが総出動するだけでもう正座待機ものですが、『その冬、風が吹く』、『大丈夫、愛だ』、『ディア・マイ・フレンズ』などを手掛けてきた、名脚本家ノ・ヒギョンの新作というのも期待感をさらに高めるポイントです。
ノ・ヒギョン作家といえば、韓国で最も多くのマニアファンを保有しているとも言われる“カリスマ脚本家”。社会性が濃いヒューマンドラマや温かなロマンスドラマを主に執筆し、絡み合う複雑な人間関係の描き方や温かなセリフで高い評価を得ています。演技力で論議が多い俳優たちも、ノ・ヒギョンの作品では熱演を披露する事から「俳優たちの能力を最大限に引き出してくれる脚本家」、さらには胸を打つストーリーで「一度ノ・ヒギョン作品を見ると、自然と他の作品まで探して見てしまう」とも言われるまさに名脚本家。今作は、そんなノ・ヒギョンが『ライブ〜君こそが生きる理由〜』以来4年ぶりに手がける作品です。 『私たちのブルース』は、温かく活気溢れる済州を背景に、さまざまな人物の人生の物語を盛り込んだユニークなオムニバス形式のドラマです。主人公はなんと14人で、彼らはみんな人生の転換点を迎えていて、新しい始まり、または人生の終わりに立っている人々。通常のオムニバスドラマとは異なり、20部作の中にそれぞれのエピソードがあり、主人公たちの関係が少しずつつながっていくというユニークな構成となっています。冒頭から次々登場する豪華キャストを観ているだけでも、“レベチ”な幸福感に包まれますが、やはり本作の魅力はノ・ヒギョン作品独特の人間味溢れる世界観。
ノ・ヒギョンは、「“ブルース”は庶民の音楽ではありませんか? テーマを持ったそれぞれの庶民たちの話を、一曲の音楽のように聞きたかった」、「傷ついた人々の話だが、悲しみではなく希望に注目するお祭りのような作品」と語っており、済州を背景に隣人、友人、家族関係が絡み合い、「私たち全員がそれぞれ人生の主人公」という温かいメッセージを、ノ・ヒギョン脚本特有の名ぜりふの数々で伝えてくれる予定です。
▼配信情報
『私たちのブルース』Netflix独占配信中
『まぶしくて』監督×『私のおじさん』脚本家 名作メーカーが最強タッグ!『私の解放日誌』
ノ・ヒギョン脚本家が手がける『私たちのブルース』と、偶然にも同じ時期、よく似た時間帯に放送される、スター作家の新作がもう一作あるんです。名作『まぶしくて -私たちの輝く時間-』、『ロースクール』で卓越した演出力を披露したキム・ソクユン監督と、こちらも韓ドラファンに長く愛され続ける名作『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』を執筆した脚本家のパク・ヘヨンという名作メーカーたちが集結し、放送前から「歴代最高の名作の誕生か?」と大きな期待が寄せられている『私の解放日誌』です。
『まぶしくて』と『私のおじさん』といえば、『ミスター・サンシャイン』や、『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』といった名作たちが並び、超激戦とも言われた2019年の「百想芸術大賞」で、『まぶしくて』はテレビ部門大賞(キム・へジャ)を含む二冠、『私のおじさん』は作品賞を受賞し、近年の「名作」といえば必ず名前が上がるヒューマンドラマの二大巨頭ともいえる作品。『私の解放日誌』は、ドラマファンなら沸かずにはいられない「奇跡のタッグ」なのです!
『私の解放日誌』は、3兄妹の限界に到達した人生、極端な方法を使ってでも「今」を抜け出そうとする彼らの解放までの過程を描くヒューマンストーリー。平凡な人々の日常的な物話を通して、誰もが一度は感じるような“人生の悩み”を描きます。 やはり本作の最大の鑑賞ポイントは何と言っても、誰もが共感してしまう心に刻まれるセリフの数々と、平凡な人々に焦点を当て人生を語る、パク・ヘヨンの卓越した筆力ではないでしょうか。平凡で退屈な日常の中にも温かさを込め、穏やかな物語の中にも人間の揺れ動く感情を繊細に描き出しています。出口のない人生から解放されるため、新しい道を探していく人物たちの姿は、共感と感動間違いなし! イ・ミンギ、キム・ジウォン、ソン・ソック、イ・エルと演技派俳優たちが集結し、「人生ドラマ(人生において長く記憶に残る最高のドラマ)」誕生の予感がぷんぷん香ってくる見逃せない一作です。
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『私の解放日誌』Netflix独占配信中
『秘密の森』のイ・スヨン作家が手がける予測不能なサスペンススリラー『グリッド』
そして現在配信され注目を浴びているのが、サスペンスの名作『秘密の森』を執筆したイ・スヨン脚本家の新作『グリッド』です。『秘密の森』が、イ・スヨンのデビュー作という事実を知った時は腰を抜かしそうになりました(笑)。デビュー作とは思えない練りに練られた秀逸な脚本は高く評価され、2018年「百想芸術大賞」では脚本賞を受賞。さらにテレビ部門大賞、最優秀演技賞(チョ・スンウ)も受賞するなど、その年ドラマ界を席巻した本作は、ドラマファンの中で「最も完成度が高い脚本」とも謳われているんです。 そんなイ・スヨンが『秘密の森2』以来2年ぶりに執筆するとあって、放送前から大きな注目を浴びた『グリッド』は、太陽風から地球の危機を救う防御幕「グリッド」を誕生させ、人類を救ったまま消えた未知の女「ゴースト」が24年ぶりに殺人犯の共犯として再現し、それぞれの目的のために彼女を追う人々の物語を描いた謎めいた追跡スリラー。一つの殺人事件から、予測不能でミステリアスな物語が展開していきます。 本作の魅力は、まさに『秘密の森』を彷彿とさせる、全く予測のつかないストーリー。“グリッドの謎”を追っていくSF的展開がメインなのかと思いきや、『秘密の森』のごとく、ある一つの殺人事件から思いもよらぬ方向へと物語が広がりを見せていくので、予想の斜め上をいく展開に、「え!?」と裏切られ、あっという間に世界観に引き込まれてしまいます。 さらにすごいのが、謎が謎を呼び、回を追うごとにどんどん謎が深まっていくストーリーの奥深さ。タイムトラベル、ミステリー、アクションといったさまざまな要素が絡み合い、一瞬たりとも目が離せません。 『君はロボット』や、『天気がよければ会いにゆきます』での心ときめくロマンス演技から、『ウォッチャー 不正捜査官たちの真実』でのシリアスな演技まで、幅広い顔を見せてきた実力派俳優ソ・ガンジュンと、『アクシデント・カップル』や、『医心伝心〜脈あり!恋あり?〜』など、これまで多くのドラマ・映画で多彩な魅力を見せてきたキム・アジュンというスペシャルなタッグにも注目です!
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ディズニープラス「スター」オリジナル韓国ドラマ『グリッド』独占配信中