昨年4月よりテレビ東京にて放送されたTVアニメ『オッドタクシー』が映画化。TVシリーズを再構成しつつ、衝撃の最終回のその後も描く『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』が4月1日より全国公開がされる。本作で、主人公のタクシー運転手・小戸川を目の敵にする警察官・大門兄弟を演じたミキ（昴生、亜生）と、売れないお笑い芸人・ホモサピエンスを演じたダイアン（ユースケ、津田篤宏）に、TVアニメの反響や収録時のエピソード、映画版の注目ポイントを聞いた。

――本作は、キャラクターたちのかわいいビジュアルを裏切り、それぞれの思惑が複雑に絡み合った本格的なミステリー・サスペンスが展開され、1話から緻密に張り巡らされた伏線を回収した戦慄の最終回は放送後、ツイッターのトレンドに入るなど、大きな話題を呼びました。皆さんへの反響はいかがでしたか？

昴生いろいろな芸人さんから「観てますよ」と言われて、芸人にめちゃくちゃ刺さっているな、と思っていました。全く面識のなかった後輩からも「初めまして、『オッドタクシー』観てます」と声をかけられたこともありました。

亜生僕らのところにわざわざ寄ってきて、「あれ、面白いな」と言ってくれた先輩もけっこういました。くりぃむしちゅーの有田哲平さんも「すごかった」と言ってました。

ユースケ師匠にも言われたな…

津田師匠？　誰？

ユースケ誰かはちょっと思い出せない。

津田えーっ!?　師匠だよ？

昴生亜生うそをついたらだめですよ！

ユースケご年配の方も結構観てくれてるってこと。あと、ティーアップ（TEEUP）の長谷川（宏）さんとか。

津田もうええわ。うちは娘が「パパの声だ！」ってすごく喜んでくれまして。あまり僕が出ている番組は観てくれないんですけど、このアニメは観てくれて、映画も観に行くって。ちょっと大人向けのアニメですけど、娘がそう言ってくれたのはうれしかったですね。

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  大門兄弟（C）P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ

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  ミキ（亜生、昴生）（C）ORICON NewS inc.

――それぞれ演じたキャラクターとご自身に類似点はありますか？

昴生全然違いますね。まず声のトーン。僕自身は高いんですが、収録の時は声のトーンを「落として」「もっと落として」と言われて、はじめはめちゃくちゃ苦戦しました。そのせいか、放送が始まった当初は僕がやっているってあんまり気づかれなくて、大成功だと思いました。大門兄とは性格も全然違うと思いました。

ユースケ最初、昴生がやっているって気づかなかった。

昴生ダイアンさんはすぐ気づきました。

津田えー!?　誰がやっているの？って感じで、いまだに視聴者には気づかれていないと思うよ。

昴生亜生いやいや、アニメなしでも、ダイアンさんですよ。

ユースケたしかに、『M-1』みたいなコンテストに人生を賭けている芸人の役でしたけど、だからこそ難しかったというか、自分たちに似すぎているところを、どういうブランニングで演じるかってところをですね…。

亜生プランニングって、何ですか？（笑）

ユースケいろんなプランニングをして収録に臨みました。

津田また、うそ言うなって。言われた通りにやっただけや！

ユースケプランニングを巡って、監督と衝突したりしましたね。

昴生一番すんなり終わったって聞いてますけど。

津田めっちゃ早く終わった！　何のこっちゃ分からずにやって。もう一回と言われたところは、もう一回やって、それで終了って感じ。出来上がった作品観て、おれこんなこと言ったかな？ってくらい。こんなにしゃべっていたんだ…って、忘れていたくらいでした。

亜生何のこっちゃ分からずにっていうのもまた、良いんだか悪いんだか…。

ユースケラジオのシーンもありましたけど、本を書いた人（脚本：此元和津也）は僕らのことをよく知ってくださっているんだな、という感じでした。

津田木下麦監督も僕らのラジオをよく聴いてくれていたみたい。

――亜生さんは？

亜生僕は監督からそのまませりふを言ってください、ヘンに作ったりせずそのままで大丈夫です、と言われました。キャラクター的にはどうですかね？　大門弟ほど正義感は強くないかもしれない。

――クライマックスでは、大門兄弟の絆が一つ見どころですね。

亜生一緒にスタジオに入って収録していたんですけど、お兄ちゃんがボコられるシーンを録っている時は、むちゃくちゃ恥ずかしかったです。隣りでお兄ちゃんが台本持って、顔を真っ赤にして、息芝居をしているのが！

昴生めちゃくちゃ恥ずかしかったのはこっち！　頼むから別々にしてほしかった。せりふではなく息づかいだけのシーンを弟の前でやるのは恥ずかしい。

亜生お兄ちゃんの息遣いはハズいですね。

昴生その後、ちょっと目を合わせられなかったほど恥ずかしかったです。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』2022年4月1日公開

【STORY】
偏屈で無口な変わり者<小戸川>。
個人タクシーの運転手として街を流しながら、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。
ところが、ある日思い掛けず『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。事件には、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、混沌としていく。
それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。
――かに思われた。
関わっていた人々は、口々に証言する。“あの時一体何が起きていた”のかを。
それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。
一人のタクシードライバーの “人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。

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出演：
花江夏樹／飯田里穂／木村良平／山口勝平／三森すずこ／小泉萌香／村上まなつ
昴生 亜生 （ミキ）／ ユースケ 津田篤宏(ダイアン）／たかし(トレンディエンジェル)／村上知子(森三中)
浜田賢二／酒井広大／斉藤壮馬／古川 慎／堀井茶渡
汐宮あまね／神楽千歌／虎島貴明／METEOR
企画・原作:P.I.C.S.
脚本：此元和津也　
監督：木下麦
副監督：新田典生　
キャラクターデザイン：木下麦・中山裕美　
美術監督：加藤賢司　
色彩設計：大関たつ枝
撮影監督：天田 雅　　　　　
編集：後田良樹
音響監督：吉田光平　 　　　
音響制作：ポニーキャニオンエンタープライズ
音楽：PUNPEE VaVa OMSB　
音楽制作：ポニーキャニオン　
音楽制作協力：SUMMIT, Inc.
アニメーション制作：P.I.C.S. × OLM
配給：アスミック・エース
製作：映画小戸川交通パートナーズ

（C）P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ
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