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『全裸監督』が転機に、アダルト界の演技派・川上なな実が偏見を乗り越え俳優1本勝負「“体”ではなくて“人間”を見せる」
大事なのは“なぜ脱ぐのか”、「これからの私が見せたいのは、“体”ではなくて“人間”」
川上なな実 以前、ある映画でグラビアアイドルの方が初脱ぎをする、その演出のアシスタントで参加させてもらったことがあるんです。そのときに彼女が芝居ができなくなってしまうのを目の当たりにして、女性にとって体を見せることへのハードルの高さを感じたんですね。私は脱ぐことへの抵抗感がなく、芝居に専念できる。そこも俳優として武器の1つだと思っています。
──“脱ぎ要員”や“セクシー要員”に押し込められてしまう不安はないですか?
川上なな実 脱ぐことを求められることは、今後もあると思います。だけど重要なのは、「なぜ脱ぐのか」ということ。そこに納得できない役ならお断りすると思います。これからの私が見せたいのは、“体”ではなくて“人間”。見てくれる人の心を動かす芝居を積み重ねていけば、「あの人、昔はAVに出てたんだって」「へえ、いい芝居をするね」という繰り返しの中で、1人の俳優として確立できると思っていますし、不安はまったくありません。
(文:児玉澄子)
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川上なな実(著)/熊谷直子(写真)
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■自伝的小説『決めたのは全部、私だった』
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川上なな実(著)
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