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Hカップの才女「胸が大きいのがイヤ」という自意識からの解放、外見と内面の狭間でわちみなみが見せる“ギャップ”
バランスいい美ボディは才女の“計算”? 「頭で考えてしまう」悩みも
わちみなみ 自分でも、この表紙はかなり気に入っています。普通、こういう写真ではアンダーパンツを履くことが多いんですけど、それだとヒップラインが滑らかに見えないんですよね。構図的にもちょうど全身が"M"みたいになっていて、いい仕上がりだなって満足しています。
──Hカップで知られるわちさんですが、ヒップの曲線もきれいです。
わちみなみ デビューした頃は、こういうポーズも求められなかったんですよね。というのも、私は胸は大きいのにお尻がペタンと薄いアンバランスな体型だったので、カメラマンさん的にもこういうポーズを撮る気分になれなかったのかなと。胸を減らすのは難しいので、だったらお尻を増やせばバランスが取れるんじゃないかと、ピラティスに取り組んできた成果が出たのかと思っています(笑)。
──“Mの曲線”を計算した上でのボディメイク、才女の呼び名は伊達じゃないですね。
わちみなみ そうおっしゃっていただけるとうれしいんですが、自分では何事もまず頭で考えてしまう性格がけっこう悩みだったんです。カメラマンさんから「頭が固い。考える前に動いて」と言われたこともありました。でも、どうしても“正解"を求めてしまうところがあって──。こんなことなら受験を頑張って大学に行くより、もっと早く芸能界に入っていればよかったと思ったこともありました。
胸を隠していた水泳部時代、「胸が大きいのがイヤ」という自意識からの解放
わちみなみ 大学3年のときに、初めてビキニを買いました。その直後に友だちの勧めで『プレミアム水着ガールズオーディション』に応募したので、デビュー前に着たのは実質1回です。高校時代は水泳部だったんですが、競泳用水着でもやっぱり胸が目立つので、髪をショートにしたり、なるべく女性っぽさを消すようにしていました。
──グラビアアイドルとして活躍する現在は、Hカップ=武器として肯定できるようになったのでしょうか?
わちみなみ もちろん、この胸があるからこそお仕事ができているところはあると思いますし、昔みたいに猫背にして胸を目立たなくすることはなくなりました。でも、よく言う「仕事を通してコンプレックスが武器になった」というのともちょっと違っていて。むしろ、「胸が大きいのがイヤ」という自意識から解放されたというほうが大きいです。
──というと?
わちみなみ グラビアって、何枚も撮った中から1枚が選ばれるんですけど、意外と自分が気に入ってる写真が採用されないことが多いんです。「ちょっと変な顔しているけど、それ選ぶ?」みたいなこともあって(笑)。だけど、グラビアはカメラマンさん、ヘアメイクさん、編集者さんなど、大勢の人たちの力で作り上げるもの。グラビアアイドルもその総力戦の1人なんだから、自分が気に入っている写真かどうかじゃなくて、「いい写真かどうか」が選ばれるのは当たり前なんだと気付きました。
──たしかに被写体の自意識が介在しないのは、自撮りとの大きな違いですね。
わちみなみ そのことを理解できるようになってからは、「胸が大きいのがイヤ」という自意識もなくなって、いかにいい写真にするかだけを考えるようになりました。写真集の表紙も、Mの曲線をキレイに出すために腰をひねるのはかなりキツかったんですけど、それすらも楽しめるようになりましたね。