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水上京香、「思い描いたようにいかなくても、めげない、あきらめない」女優魂
水上は、バレリーナを夢見てバレエを習っていたが、プロになるのは狭き門。「バレリーナになるのはたぶん無理だろうとわかりはじめた小学5、6年生の頃、お芝居をやってみたいなと思うようになりました。バレエをやってきたことが生かせると思ったんです。親には『生半可な気持ちでは何をやってもうまくいかない』と言われ、それで火がついたというか、最後に挑んだバレエのコンクールは今までで一番頑張りました。それから芸能事務所のオーディションを受け続け、やるからには生半可な気持ちでは絶対にやらないという心構えのまま今に至っている気がします」。
ドラマ、映画、舞台、CMで活躍してきた水上だが、自分のことを「思い描いたようにいかないことの方が多いのが人生。それでもめげない、あきらめない。それが自分の生き方なのかなと思います。」と分析する。実は、『金魚妻』では“外注妻”のオーディションに「脱ぐ覚悟を決めて」挑んだそうだが、原作に登場する真沙子とは異なる、ドラマオリジナルキャラクターの真沙子役で出演を打診された。
『金魚妻』の演出を務める並木道子は、昨年、水上がゲスト出演したドラマ『イチケイのカラス』も手がけており、「ずっと並木監督の作品に出演したいと思っていて、ようやくかなった『イチケイのカラス』。その撮影中に『金魚妻』のオーディションがあったんです。“外注妻”にはなれませんでしたが、原作にはないドラマオリジナルキャラクターの真沙子役をいただき、並木監督と真沙子は“こういう人間であってほしい”というような話を重ねるのがすごく楽しかったです」と振り返る。
「実年齢より若い役をいただくことが多かった中、『金魚妻』の真沙子は29歳という設定。『わろてんか』を除くと、実年齢より上の役は初めてでした。ちゃんと29歳の女性に見えるだろうか、と自分なりに考え、ヘアスタイルをオールバックにすることを提案してみたんです。並木監督も『それ、いいね』と言ってくださり、採用してもらいました。それでますます、演じられる役の幅を広げたいという意欲が高まりました。出演した作品の中に、次の作品につながるような何かを残していく、その一つひとつの積み重ねが大切だと思います」
何年後かに、『金魚妻』への出演がきっかけで「こんな出会いがあった」「転機になった」といった話が聞けるといいですね、と呼びかけると、「私もそういうお話ができるようになっていたいです。『金魚妻』という作品をたくさんの方に見ていただきたいですし、私自身もいい方向に進んでいければいいなと思っています」と、笑顔で返答してくれた。
「この作品に登場する妻たちの中には、共感できる妻もいれば、共感できない妻もいると思います。全部じゃなくても、この人のこの部分だけは共感できる、といったものが少しでも見つかるドラマであったらいいな、と思いますし、きっと見つかると思うんです。共感できたところ、できなかったところを通して、自分の愛情はどこに向いているのか、自分の思う正しさとは何かを改めて感じていただける、そんな作品になっていると思います」
Netflixシリーズ『金魚妻』
出演:
篠原涼子、岩田剛典、安藤政信、長谷川京子
松本若菜、中村静香、瀬戸さおり、石井杏奈、眞島秀和、藤森慎吾、犬飼貴丈、久保田悠来、福本莉子、深水元基、小林優仁、堀未央奈、峯村リエ ほか
監督:並木道子(フジテレビ)/楢木野礼/松山博昭(フジテレビ)
脚本:坪田文/越川美埜子/的場友見
撮影: 相馬大輔
エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤菜穂美(Netflix コンテンツ・アクイジション部門 マネージャー)/牧野正(フジテレビ)
プロデューサー:中野利幸(フジテレビ)/浅野澄美(FCC)、小林和紘(FCC)
制作プロダクション:フジクリエイティブコーポレーション
製作:Netflix
配信:2022年2月14日よりNetflixにて独占配信中