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声優ブームのきっかけを作った『おはスタ』、子ども向け番組だからこその“声”の重要性

幼少期に観ていた世代が番組制作の中核に 「声優は表に出ない」を覆した『おはスタ』の功績

 放送開始から25周年に突入し、『おはスタ』初期の視聴者も今や働き盛り。今や声優のバラエティ番組への出演やナレーションの起用が珍しくなくなったのは、『おはスタ』で育った世代が番組制作の中核に増えていることも関係しているだろう。

「昨年10月の25周年を機にスタジオセットを初期テイストにリニューアルしたのですが、若手や中堅のスタッフたちが特に盛り上がっていましたね。『懐かしい!』『こうだったよね』と」(千代島プロデューサー)

 かつては「声優は裏方の職人」、「子どもの夢を壊さないよう、表に出るべきではない」という意見も根強くあった。しかし初代メインMCの山寺が願った「声優の地位向上」を図るにあたって、声優の裏方に留まらないポテンシャルを証明した『おはスタ』は大いに寄与したはずだ。

「メインMCを務めた声優は本業以外も忙しくなるというジンクスが生まれつつあるようで、木村昴さんもテレビで見ない日はないほど。木村さんも『世界一の次は宇宙一!』と目標を掲げられていることですし、お忙しい中でも今後もぜひ『おはスタ』と歩んでいただけたらうれしいですね」(村椿プロデューサー)

 現在のバラエティ番組の多くは芸人がメインMCを務め、出演者やゲスト(俳優、タレント、芸人、声優)を仕切るものが多い。一方で『おはスタ』には歴代にわたって多くの芸人が出演しているが、彼らを仕切るメインMCは声優、とポジションを逆転させた。近い将来、声優がメインMCを張るバラエティ番組も数多く誕生するかもしれない。

(取材・文/児玉澄子)

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