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『おはスタ』20周年 ブレイク登竜門となった“おはガール”

 放送20周年に突入した朝の子ども向け番組『おはスタ』(テレビ東京系/平日7:05〜7:30放送)。先ごろ初回放送からMCを務めていた“山ちゃん”こと声優の山寺宏一が卒業したことでも話題になったが、何よりすごいのが歴代“おはガール”の顔ぶれ。ベッキーと蒼井優が“同期”だったり、今をときめく女優の松岡茉優や平井理央などの女子アナまで輩出しているのだから、もはや立派な女優・タレントのブレイク登竜門と言っていいだろう。そんな“おはガール”の変遷を追ってみたい。

ベッキー、蒼井優、松岡茉優…豪華な歴代おはガール

 歴代の“おはガール”のメンツを初年度から(おはガールは基本1年ごとに交代)有名どころだけを追ってみても、1997年度は酒井彩名と美少女女優として知られた安藤希、98年度は元フジテレビアナウンサーだった平井理央、1999年度は末永遥、2000年度はベッキーと蒼井優がまさかの同期で、2001年にはあびる優。2008年は現在女優業以外にも『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)などでMCもこなす松岡茉優、2010〜11年度はスマイレージの小川紗季とモーニング娘。の生田衣梨奈、2012〜13年度は、先日サッカー選手の長友佑都との交際を発表した平愛梨の妹であり、現在、最注目の美少女系女優・平祐奈を送り出しているのだ。

「どの女優さんも“おはガール”時代は13〜16歳ぐらいで、デビュー直後のフレッシュ感は半端ないです。視聴者も小学生が中心ですが、おはガールは“ちょっとだけ上”の憧れのお姉さんであり、実際ファッションのお手本となる『nicola』(新潮社)などのローティーン向けファッション誌のモデルも多い。その後、他の番組に出ていても『あ、おはガールの人だ』と認知されやすいので、タレント側にしても“美味しい仕事”なんですね。また、誰よりも早く美少女を探して応援したい、他人と差をつけたいというアイドルファンからも、いい“青田買い”の場所とも言えるでしょう」(アイドル誌編集者)

MCや旬の芸人との絡みで身に着くバラエティスキル

 さらに『おはスタ』は、MCの山寺宏一以外にもガレッジセール、インパルス、次長課長といった人気芸人から、その時々の旬の芸人まで、ガンガンと絡まなければならないので、トーク力や機転の早さ、現場対応力、さらには度胸まで身が付くとも言われている。松岡茉優などは、“何で売り出し中の若手女優なのに、バラエティ慣れしてるんだろう?”と不思議がる視聴者もいるようだが、十代半ばにしてすでにバラエティ番組で鍛えられているので、いわば当然と言ってもいいことなのである。

「この『おはガール』は、同じく小学生向けに放送されている『天才てれびくんシリーズ』(NHK Eテレ)に出演する“てれび戦士”ともよく比較されます。てれび戦士出身者には、ウエンツ瑛士さん、生田斗真さん、前田亜季さん、大沢あかねさん、岡田圭右さんの娘の岡田結実さんなどがいますが、両番組から子役として芸能界入りしていくことは、その後の視聴者からのイメージもいいんですよ」(前出・編集者)

 かつては、子役出身=大人になると重圧に負けたり消耗したりして潰れる、というパターンも多かったようだが、「おはガール」出身者たちは多方面で活躍できる知名度・スキルが身につくため、大人になっても芸能界で活躍しやすいようだ。

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