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ドラマ『君と世界が終わる日に』主演・竹内涼真インタビュー

「俳優は孤独」 モチベーション源に変化「結果より過程」

 ゴーレムと呼ばれるゾンビに占拠された死と隣り合わせの“終末世界”を舞台に、人間たちが生き残りを懸けた闘いに身を投じる極限のゾンビサバイバルドラマ『君と世界が終わる日に』Season3がHuluで独占配信開始となった。主人公・間宮響を演じる竹内涼真は「シーズン3まで続く作品は、そんなにたくさんあるわけではないので、すごく幸せなことだと思います」と充実した表情を見せる。本作のほかにもドラマや映画で目覚ましい活躍を見せる竹内だが、近年、仕事のモチベーションの源が変わってきたという。

 『君と世界が終わる日に』は、2021年1月期に日本テレビ系にてSeason1が放送され、日本の地上波ゴールデン帯連続ドラマ初の本格ゾンビ作品として注目を集めた。ある日突然、ゴーレムと呼ばれるゾンビによって日常を奪われた人々の過酷なサバイバル、プロポーズ直前に引き裂かれてしまった響と来美(中条あやみ)のラブストーリー、ゴーレムウイルス開発者の謎を解くミステリーと、3つの軸が絡み合う展開で、海外ドラマや映画で目の肥えた視聴者も引き付けた。

 続いて、Huluで独占配信されたSeason2では、来美がゴーレムウイルスに感染していたという衝撃の展開から幕を開け、新たなコミュニティであるシェルター「希望の家」を舞台にした生存者同士の闘い、ゴーレム化が進む来美の記憶障害、愛する人が続々と倒れていく極限のサバイバル、謎の集団Xの存在など、ゴーレム惨禍の中、数々の死闘が繰り広げられた。ゴーレムとの壮絶なアクションシーン、すれ違い続ける響と来美の切ないラブストーリー、緊迫した状況下での人間ドラマが大きな話題を呼んだ。
 「ゴーレムはこの物語の仕掛けでしかなくて、ゾンビものというジャンル、世界観を取り入れながらも、いかに人間ドラマという本質的なストーリーをリアルに見せていくか、登場人物たちの関係性から愛や信頼というメッセージを伝えていけるか。アクションのすごさやゴーレムという非現実的な存在を全面に押し出していたら魅力は半減していたかもしれません。ゴーレムによって日常を奪われ、愛する人とは離ればなれになり、生き方を変えざるを得なくなってしまった、そういう人間ドラマに見てくださっている方々は、感情移入してくれたのかなと思います」

 Season1よりもSeason2、さらにSeason3と続いたことで、「チームワークがどんどん良くなっていった」と竹内。物語を面白くするのは人間ドラマで、面白い作品を作るには現場の人間関係が大事だという。
 「Season1から積み重ねてきた信頼関係があるので、スタッフの皆さんもキャストも自分の考えを相談しやすい雰囲気がありますし、みんなでアイデアを出し合って、これがいいね、これでいこう、とベクトルを合わせていける。ちゃんとコミュニケーションをとった上で、みんながパフォーマンスしやすい状態でドラマを作っていける。そういうのも映像に表れると思うんです。時間をかけてじっくりと関係を深めるということは大事だと思いました」

 セットチェンジなどの空き時間、竹内は控室に戻ったりせず、現場に居続け、共演者やスタッフに自分からよく話しかけていたそう。「竹内さんの背中がとても頼もしく感じた」「涼真くんに話を聞いてもらって楽になった」と話す共演者も。

 「寂しがり屋なんですよ(笑)。控室に一人でいても眠くなるだけですし。意識して現場にいようとか、話しかけようとは思っていなくて、単純に、現場が好きで、このドラマが好きで、みんなで良い作品を作りたい、と思っていただけ。一人で集中したい人もいるだろうし、いろんな人がいていいと思うんです。僕は、自分が考えた主人公の気持ちや台本を読んだ解釈は大事にしつつも、違った角度からの意見を聞くのが好きなので、話しかけてみてそういう考え方もあるのか、面白いなと思ったり、その人自身に興味が湧いて質問したくなったりするんです」

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