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もはや“グラドル”は死語? 登竜門としてのグラビアの価値は今もあるのか

SNSの普及によりグラドルの成功ルートが崩壊 テレビを主眼としない今、グラドル再起に必要な課題

 これまでのグラドルは、テレビでの活躍が目的であり、かつゴールだった。だからこそ、「登竜門としてのグラドル」という流れが一つの路線となりえた。しかしながら、YouTubeやネットライブ配信などのSNSが普及し、年々メディアが細分化。もはやテレビを主眼的立ち位置で見据える必要も無い。つまり、グラドルそれ自体の価値が低下したのではなく、グラドル発テレビタレント行きという成功ルートが薄れただけなのだ。

 グラビアアイドルの倉持由香は、かつてORICON NEWSのインタビューで「グラビアアイドルは(性的搾取的な)“露出”だけでは勝負にならない時代です」と語っている。また、現在のグラドルに求められるものとして「個性」「“キャッチーさ”SNSをみんなやっている時代ですから、ネットを上手く使った“発信力”、そのベースになる“自己プロデュース力”」が重要とも分析もしている。

 時代の変化に対して必要以上に悲観的に捉える必要はない。これまで規定路線だったテレビを主眼とした戦略とは異なる、新たな手法によるグラドルの台頭は、決して夢物語ではないはずだ。時代の変化やメディアの多様化によって、かつては絶滅危惧視されていた“グラビアアイドル”。紙雑誌や写真集への露出が減った一方で、テレビに頼らずともSNSで自在に発信・表現できる今、彼女たちはどこを主戦場とし、“成功”とするのか。再起の道は彼女たち自身にかかっている。
(文/西島亨)

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