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“10周年”Sexy Zone、グループの歴史をおさらい キラキラの裏にある“ギラギラ”【前編】

順風満帆ではないけど確実に踏んだステップ 10周年経てさらなる高みへ

 2012年も驚きのスピードで過ぎていく。2月には初の単独コンサート『Sexy Zone First Concert 2012』を開催、4月には冠ラジオ番組『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)がスタートした。今も続く同番組では、ときに“Sexy Zoneらしい”不可思議な世界を展開。5人の個性を遺憾なく発揮している。

 デビュー1周年間際の11月14日には、早くも1stアルバム『one Sexy Zone』をリリース。まだ幼さの残る、日々変わりゆく少年期の歌声を収めた貴重な作品だ。それでいて、ブラックテイストなダンスチューンから壮大なスローナンバー、ポップなアイドルソングまで幅広く表現し、可能性を見せつけた。本作は、平均年齢「15.4歳」でオリコンチャート首位を獲得。これは男性グループ史上最年少記録である。2013年末には『NHK紅白歌合戦』に初出場。白組トップバッターとしてシングル曲をメドレーで披露した。なお同番組にはこれまで6度の出場を果たしている。
 2014年、ファンが今なお再開を熱望してやまない初の冠番組『Sexy Zone CHANNEL』(フジテレビTWO)がスタート。ときには年長2人の暴走もありつつ、ダブルダッチ挑戦やキャニオニング企画では5人の絆も感じられた。王子さま然としたキラキラアイドルの素顔は、負けず嫌いで意外と不器用、箸が転んでも可笑しい年ごろ。さまざまな企画を通して彼らの素の魅力と、確かに「グループ」になりつつある過程を垣間見ることができた。

 当時は3人でのリリースも続いたが、2015年12月リリースの10thシングル「カラフル Eyes」にて5人での活動を再開した。同曲リリース記念イベント冒頭で、5人のシルエットが映し出された瞬間、割れんばかりの歓声が会場中を包んだ。

「カラフルEyes」 Music Video (short ver.)

 2016年『Sexy Zone 5th Anniversary Best』を発売すると、翌年にアニバーサリーツアー『Sexy Zone Presents Sexy Tour 2017 〜 STAGE』を開催。新旧交えた人気ナンバーを披露したほか、初めて5人全員がソロコーナーを持った。

 何よりファンを喜ばせたのは、当時の王子様衣装で披露したデビュー曲「Sexy Zone」。成長した見た目とパフォーマンス、変わらぬ圧倒的な華やかさと煌めきを見せつけた、感慨深い演出だった。5年分の感謝を込め、多くのファンを幸せにしたSexy Zoneだが、本ツアー最終日には彼らにもサプライズが用意されていた。アンコールでステージに登場した5人の目に飛びこんできたのは、客席全体を埋め尽くす赤い薔薇。これは入場時、開催側がファンに配り、サプライズを呼び掛けたもの。ファンも「そのとき」が来るまでメンバーに決して悟られないよう、薔薇を隠し通した。5周年のお祝いの締めくくりは、Sexy Zoneに関わるすべての人たちの大きな愛によって大成功を収めた。
 『24時間テレビ41 「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務めた2018年。11月、松島が体調不良により活動を一時休止することが発表された。この当時の思いについて、4人はのちに『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で語っている。松島に「幸せでいてほしい」とだけ願っていたメンバーの思いは、現在活動を休止しているマリウスについても同じくだろう。

『RIDE ON TIME』episode1予告

 2020年、世界進出を本格的に視野に入れ、「Top J Records」にレーベルを移すと、移籍第1弾シングル「RUN」は初週20万枚以上を売り上げ、好調なスタートを切った。8月には、松島が少しずつ仕事に復帰。9月の『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)では、5人そろってのパフォーマンスを披露した。

『Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020』で"5人"での「RUN」を披露(3分10秒〜)

 2021年、10周年記念アルバム『SZ10TH』をリリース。10年目を迎えてなお変化と進化を求める彼らは、オンラインファンミーティング開催やアプリのリリースなど新たな試みにも前向きで、夢のステージに立つその日まで、時代を創るその日まで、彼らはまだまだ走り続ける。

(文/新 亜希子)

『Sexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10TH』Digest Movie[Part1]

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