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伊藤沙莉、兄・オズワルド伊藤の活躍がモチベーションに「アドバイスに感謝」
兄・オズワルド伊藤との共演が影響、“家族バカ”であるがゆえにモチベーションに
「私はどこかで家族バカなところがあって、(兄がブレイクしたことに対して)『それはそうでしょ』と思ってしまうところがあるんです(笑)。よくテレビなどで、兄が私のことを『天才女優』みたいに紹介することがあって、正直それだけは『マジでやめろ!』って思っているんですが(笑)。私は冷静なぶん、彼を天才とは思わないですが、才能はあると思っていて。笑いのセンスも好きだし、彼が受け入れられる世の中になったらいいなという思いがずっとあったので、嬉しさはありますね」。
兄妹が、まったく違うジャンルで活躍し、共演するというのは芸能界でも非常にレアケース。それが叶っていることは喜ばしいことであり、女優業に対しても大きなモチベーションになっていると伊藤は語る。
「私が一番『褒められたい』と思っている相手は、家族なんです。以前は、お母さんが朝から晩まで私の出演作を家で流してくれていたのですが、最近はお兄ちゃんの番組をずっと観ているんですよ。『トイ・ストーリー』で、新たにバズがやってきたときに、ウッディが『アンディに飽きられちゃった?』って思う…みたいな気分です(笑)。その意味でも、もっと仕事を頑張らなきゃ!というモチベーションになっています」。
また、兄が芸人として活躍することによって、伊藤にも良い効果が生まれているという。
「私はバラエティなどに出演する際、ものすごく不安で緊張するのですが、以前はあまり周囲に相談できなかったんです。兄もいろいろアドバイスしたかったようですが、なんとなくしづらかったみたいで…。でも最近は『お前は芸人じゃないから、やるべきことをやればいい。“お邪魔しています”はいいけれど、決して“来てやったぞ”にはならないように』ってアドバイスをもらえて、怖さが消えました」。
“エモい”だけじゃない魅力、挑んだ難役が堪能できる新作
「私自身、原作や脚本を読んだとき、かおりに対して全然共感できなかったんです。果たしてかおりは、佐藤と恋をしていたのだろうか? とも考えました。でもいろいろ迷いながら、やっぱり佐藤のことが好きなんだなと思えるようになってから、『かおり、わかるぞ』って(笑)。最近では“エモい”という言葉が盛り上がっているから、かおりをエモいと感じて、共感してくださる人もいるかもしれません」
「ストーリーはもちろん、この作品は、映像もきれいで、音楽の使い方も素敵。目と耳で楽しめる面白さがあります。“エモい”だけじゃない何かがたくさん詰まっているので、シンプルに楽しんでいただければ嬉しいです」。
(写真:草刈雅之 文:磯部正和)
ヘアメイク:aiko スタイリスト:三浦玄(Gen Miura)
衣装協力:ニコ デザイン(指輪)、アビステ(イヤリング)、ゴールデングース(ブラウス)、ヨースケ(ブーツ)
映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』
公式サイト(外部サイト)
監督:森義仁
原作:燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)
出演:森山未來 伊藤沙莉
東出昌大 SUMIRE 篠原篤
平岳大 片山萌美 高嶋政伸
ラサール石井・大島優子/萩原聖人
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