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『クイズ王』出身としては初? 東大生イメージを“意識的”に払拭しマルチタレントへと昇華 伊沢拓司の功績

  • ジャンル問わず出演番組を増やしている伊沢拓司(C)ORICON NewS inc.

    ジャンル問わず出演番組を増やしている伊沢拓司(C)ORICON NewS inc.

 今や「東大生(卒)タレント」「クイズ王」のイメージを軽く飛び越えて、番組MCを2本、バラエティ番組のひな壇、情報番組のコメンテーターと、まさに八面六臂のマルチタレントぶりを見せている伊沢拓司。今までの東大生タレントというと、“元祖”高田真由子にはじまり菊川玲など、今の松丸亮吾へと連なる「知的イメージ」を“伝統”としてきたが、逆に言えばイメージに捉われ、いつまでも東大生イメージから“脱皮できない(しない)”側面もあった。そんなイメージを覆し、まさかのフワちゃんとの熱愛報道まで囁かれる伊沢拓司の躍進ぶりは、必要以上に東大ブランドに固執することなく、いつでも“払拭できる”という戦略の証左といえるだろう。

東大ブランドを再注目させた“クイズ&謎解き”ブーム

 そもそも東大生タレントブームは、伊沢のブレイク以前から存在した。昭和から続く偏差値至上主義、学歴社会により世間が東京大学を最高峰として別格扱いする中、80〜90年代のバブル期を迎えると早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学のほうが「おしゃれでカッコいいかも」との風潮になる。

 東大生=眼鏡をかけたガリ勉、親しみにくいガチガチの秀才…といったイメージが強まる中、“東大生なのに美人”な高田真由子が、教育バラエティ系クイズ番組の先駆けとなる『たけし・逸見の平成教育委員会』(フジテレビ系/1991年)に出演。彼女のブレイク後は、菊川怜、八田亜矢子へと連なる“美人東大生タレント”の流れができた。

 東大生タレントブームは一時マンネリ化し下火になった時期も。しかし、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系/2005年)の人気や、2010年代に『東大王』(同)といった“冠”番組をはじめ、『Qさま!!』(テレビ朝日系)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)等々、東大生タレントをレギュラーとして起用するクイズ番組も続々と現れた。時がたっても、なんだかんだと“東大ブランド”は、エンタメ界で相変わらずの根強さを見せているのだ。

“東大生タレント黄金期”をけん引 華麗な経歴ながらインテリぶらない

 やがて伊沢や松丸亮吾といった新たなスターを輩出し、QuizKnockメンバー(後述)や水上颯、鈴木光といった新しい東大出身タレンも活躍するようになり、層も幅も厚くなった“東大生タレント黄金期”の現在を迎えるに至る。

 その中心を松丸とともに担う伊沢だが、伊沢の経歴も超王道。開成中学・高校の出身で、高校時代には『高校生クイズ』(日本テレビ系)で個人史上初の2連覇を果たす。東大経済学部入学後は、名門の東大クイズ研究会の有志たちとWEBメディア「QuizKnock」を立ち上げ、YouTubeの総再生回数は13億を超える。

 2017年にはレギュラー化されたクイズ番組『東大王』で優勝、第1シーズンで大将を務めると知名度も急上昇。幅広いジャンルの情報を網羅することを特長とし、伊沢は“東大最強の知識王”の異名を獲得するのである。クイズ王や東大生が現在のような市民権を得られるようになったのは、ひとえに伊沢の功績によるところが大きいといえよう。

王道を覆した強み MCまでできるマルチタレントへ昇格

 しかし、ここまでなら頭のよい東大生タレントとして“可”の成績だろうが、それで終わらないのが伊沢の強さ。豊富な知識量を活かし、伊沢は単にクイズに“答える”だけでなく、クイズを“出題する”、クイズ番組を“企画・監修する”側へと回ることになる。となればクイズ業界で天狗になり、どこか偉ぶりそうなものだが、伊沢は誰とでも分け隔てなくつき合い、対極(?!)にいるイメージのフワちゃんとも「すばらしい友人」(伊沢談)という関係を築くほど“人たらし”な一面も見せる。

 さらに勉強以外の知識や趣味(マンガ好き、ギターの弾き語り、スポーツ観戦等々)を活かし、『ONE NUMBER』(MBS)や『スポーツ漫画みてぇな話』(日本テレビ系)のようなスポーツジャンルのMCにまで進出。その他、『真相報道 バンキシャ!』(同)、『新・情報7daysニュースキャスター』への不定期出演、『グッとラック!』(ともにTBS系)では今年3月までコメンテーターを務めた実績も。その一方で、『アイ・アム・冒険少年』(同)では、正式レギュラーではないものの、“冒険少年メンバー”として、毎回出演。「あばれる山」企画では、あばれる君やMC陣と一緒に、様々な挑戦も行なう。その際には、趣味のアコースティックギターで弾き語りをする姿も披露。クイズのフィールドを超え、伊沢の親しみやすいキャラクターが様々な場面で受け入れられていく。

 もはや“東大”や“クイズ王”といった冠は不要となった伊沢拓司。ここ数年、東大生系クイズ番組ブームをけん引する筆頭であったことは間違いなく、クイズコンテンツ自体の地位を向上させたり、東大生のパブリックイメージを一新した功績は大きい。ここまでマルチな活動を見せる元東大生タレントは類を見ず、今後は俳優業への挑戦もあるかもしれない。その際、伊沢には懐の深い高級官僚役などをこなしてもらいたいものだが、実際、彼なら難なくこなしてしまいそうな勢いではある。

 TPOに応じてさまざまな側面を提供し、 時には“東大生イメージ”を脱ぎ去ることも何ら躊躇することがない。“過去の栄光”にすがることなく、何時だって払拭できるというスタンスで次はどんな展開を魅せてくれるのか? 興味は尽きない。

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