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無職夫から「離婚して」と言われ…対応で疲れ果てた母に息子が示した行動は?「親が子どもに”守られている”と感じた」

無職の夫との離婚対応。ボロボロの状態でも、母に身を寄せて甘えてくれる息子の行動に救われたという(画像提供:黒田カナコさん)

無職の夫との離婚対応。ボロボロの状態でも、母に身を寄せて甘えてくれる息子の行動に救われたという(画像提供:黒田カナコさん)

 「離婚して!明後日には布団を持っていくから」。無職の夫に突然言われた一言から始まり、どのように離婚したかを漫画で発信する黒田カナコさんの投稿がインスタグラムで反響を集めている。黒田さんの元夫は、仕事を辞めて”無職状態”に。過去にも2度無職になったことがありその度に「離婚して!」と言って騒いだり、8歳の息子には「ゲーム友達」として接していて、親の気持ちをなかなか持てていなかったり、家族として過ごしていくことに覚悟のない言動や行動が目立っていた。そんな夫と別れるため、黒田さんは様々な手続きに奔走。すべてが終わったあと、息子さんと日常を過ごすなかで、「親が子どもに”守られている”」と感じる出来事があったという。

「ママのそばにいたい」何気ない行動でも、子どもの”優しさ”を感じた

ーーインスタグラムで発信された【無職の夫が出て行ったあと】という漫画には、母である黒田さんが横になると、黒田さんの身体を枕にして、もたれかかって甘える息子さんの様子が描かれていました。漫画には、「子どもがやる、親枕。確かに幸せを感じる」「息子さんなりにお母さんを守っているのかも」などと反響が。たくさん寄せられたコメントについて、あらためてどのように感じましたか?

「子どもにとっては何気ない行動でしょうし、それを”優しさ”だと思うのはわたしの都合の良い解釈なのかもしれません。でも間違いなく『ママのそばにいたい』と思ってくれての行動だと思います。

 それを”優しさ”だと感じて、受け止めて良いんだよ、と言ってもらえたようでとても嬉しかったです」

ーー離婚するまでの過程で、黒田さんご自身が体調を崩される場面も。漫画では様々な手続きで身体も心もボロボロだった黒田さんに、寄り添うようにもたれている息子さんの描写も。離婚後の現在の生活はいかがですか?明るさや嬉しさを感じる場面は増えていきましたか?

「私がアイマスクをして横になっていた時、息子の気配(親枕)がなかったので『息子、どこー?』と言うと、『僕はちゃんとここにいるよー』と、私の手を握ってくれました。乳幼児の時は、当然親が子どもを一方的に守る事になりますが、可愛い姿を見せてくれるだけで、充分幸せな気持ちをくれますよね」

ーー息子さんの存在が、原動力になっている?

「子どもを産んだ事で、私自身もかなり強くなり、苦手だった事もできるようになりました…というか、やらざるを得なくなったというか(笑)。息子を産んだ時、同時に私も生まれ変わったんだと思えた、私にとってはそんな存在です。

 子どもの存在自体が親を強くしてくれますし、それこそで親も『守られている』のだと思います」

親としての気持ち「”まくら”のように、安心して休める、帰れる場所であり続けたい」

ーー離婚後、息子さんをお一人で育てていくという環境のなかで、不安に感じることや風当たりの強さ、ジレンマを感じる部分はありますか?

「私の場合、実家に帰ることができましたし、元々フルタイムで働いていたので、さほど苦労はしていないんですよね…(笑)。離婚もろもろの手続きは大変でしたが、元夫の悩みがなくなった分、むしろかなり楽になりました。ひとり親への補助もありますし、親戚や近所の人も受け入れてくれ、社会は以外と優しかったです(笑)。しかし、親もいつまでも元気ではいてくれませんし、実際、介護も必要になってきました。

 私が働けなくなったら…という重圧は、かなりあります。息子に対しては異性なので、今後身体が成長していった時、深くは相談に乗ってあげられないのが申し訳ないです」

ーー不安な気持ちになった時は、ご自身の気持ちをどのように整理していますか?

「仕事も、嫌な人もいればそれ以上に優しい人もいたのでやってこれました。育児も、大変な時もあれば幸せな時もあります。人生も、幸せか不幸せかを決めるのは周りではなく自分の感じ方次第です。…そう思える様になるまでひたすら寝ます(笑)。後は、週末のビールを楽しみに『とりあえず今』を頑張っています!」

ーー18日には電子書籍『無職の夫に捨てられました』(KADOKAWA)が発売されます。一区切りついたなかで、今後は息子さんとどのように暮らしていきたいですか?

「残念ながら、最終的に”息子を幸せにする”ことは、親である私には途中までしかできません。子どもはいつかは巣立っていくもの。息子が自分で自分の生き方を見つけるまでは、『まくら』のように、安心して休める場所であり、帰れる場所であり続けたいと思います。ママ以上に大切な人ができるまで、最大限愛情を伝えていきます。『ママは僕が大好きなんだ』と思ってもらえるのが、何より嬉しいです」
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