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「♪素材の会社はAGC」B to B企業がこだわる“社名連呼CM”の真意

リクルートに苦労する会社も…、B to B企業がCMで認知度アップを図る理由

 こうして生まれたCM『AではじまりCでおわる素材の会社はAGC』は、様々な工夫や思いが込められ、多くの人に届くものとなった。だが一つ疑問が浮かぶ。そもそも、一般消費者をターゲットとしないB to B企業である同社。CMによって社名の認知が高まったとはいえ、実際の売上に結びつくものなのか。山田氏は「すぐに業績には直結しないかもしれませんが、長期的には必ず貢献すると考えています」。

 「やはりまずは会社の認知が重要だと考えています。放映直後の効果としては、新しくAGCの社名を認知していただいたり、お取引先様との間で話題になったり、社員が自分の子どもから『お父さんの会社のCMだね』と言われ、うれしかったとの声もありました。社員のモチベーションアップにもつながっていますね」

 同社に限らず、昨今B to B企業のCMはとみに増加しているように見える。AGCと似た手法で社名認知を図る『日清紡』や『日野自動車』、企業が目指すところを描く『クボタ』、アニメのストーリーが印象的な『大成建設』。ほかにも、企業はもちろん働く社員へのアピールとも思える『ビズリーチ』『TISインテックグループ』なども、目にする機会が多い。なぜ、このような現象が起こっているのだろうか。

 「企業によって目的はいろいろあると思います。とにかくターゲットは広く、学生からビジネスパーソンまで認知を広げたいと考えるB to B企業が増えているのかもしれません。また、B to B企業は一般消費者とのつながりが薄いため、なかにはリクルート(人材募集)で苦労する企業もあるのかもしれません。そのため、リクルートの対象である高校生や大学生に、社名を知ってもらいたいという意図もあると思います」

コロナ禍で変化する営業スタイルもフォロー、まだまだ強いテレビCMの力

 このコロナ禍では、従来の営業スタイルが難しくなっている。営業マンが出向き、直接営業することは困難となり、オンラインでの営業も増えた。CMが、そういった不便をフォローする一面もあるという。

 「実際、お取引先様との間でCMの話題が出て、盛り上がるということはよくあると社員からは聞いています。そういった一面もあるので、宣伝するなら幅広い層に向けたいと考えるのが当然。昨今、よく『テレビ離れ』と言われますが、私たちは、まだまだテレビの力は大きいと考えています。当社でもYouTubeや電車広告などさまざまな宣伝媒体を試していますが、やはりテレビとセットでなければ思うような効果が得られないように感じています」

 ただ、一般消費者がAGCのCMをいくら観ても、その商品を直接購入する機会はほとんどない。CMを打つことへの、費用対効果はどうなのだろうか。

 「短期的な効果として、当社が行っている生活者アンケートの中で社名認知度は確実に向上していることがわかっています。ただ我々の戦略として、短期で一喜一憂せず、AGCというブランドが長期的に定着・理解されているかを見ていくことも大切だと考えています。今は、社名を覚えてもらう最初のフェーズ。まず多くの方々に社名を認知していただき、次のフェーズでは深い理念や商品のクオリティの高さなども訴求したいです。B to B企業であるAGCにとってテレビCMとは、短期的な“効果”ばかりを求めるものではなく、未来への“投資”なのだと考えています」

(取材:衣輪晋一)

『AではじまりCでおわる素材の会社はAGC』

『AではじまりCでおわる素材の会社はAGC/展開篇』

『AGCを知ってるかい?』

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