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井上咲楽、渡辺直美にベッキー…、芸能人の“退路断つ”イメチェン公開の意図とその効果は?
ビジュアル変化から、現状へのアンチテーゼ…イメチェンのアプローチとは?
1つは、ビジュアルの変化によるイメチェン。ダイエットやメイクなど外見の変化によってビフォー・アフターのインパクトもあり、番組の企画としてもよく取り上げられている。
2つ目は、外的な要因を機にキャラクターを変えるもの。スキャンダルの発覚で、これまでのイメージが保てなくなった結果、イメチェン“せざるを得ない”場合や、「結婚」「出産」など私生活の変化をオープンにし、積極的に発信することによるイメチェンなどが当てはまる。
そして3つ目として、生き方のスタンスを表明するイメチェンがあげられる。現状へのアンチテーゼとして自分の価値観を主張し、内面からイメチェンをはかるものだ。
現状打破の突破口として機能、近年のイメチェン成功例は?
ビジュアルの変化でいえば、先述の井上咲楽がいる。トレードマークの“太眉”をカットし、ナチュラルで天真爛漫な少女から大人っぽい見た目へと変身。その結果、グラビアや写真集など新しい仕事へ挑戦するようになった。そのほか、ゆりやんレトリィバァの36キロ減量などもあげられるだろう。
外的要因からのイメチェンというと、ベッキーだ。“いい子”のイメージを覆すスキャンダル発覚後、以前の清純なイメージには戻れない中でのキャラ変で、髪をショートにしたことも話題になった。また、結婚や出産など私生活を積極的に公開し、ママタレとしても活動する。最近は北川景子も、出産をきっかけとして育児の大変さを語るなど親しみのあるキャラに変わった感がある。
生き方のスタンスを表明するイメチェンの代表には、渡辺直美やバービーがいる。渡辺は当初、ビヨンセのものまねなど“外見”をお笑いのネタにしていたが、“見た目イジリ”に直結する笑いからは距離をおくようになった。いわば、渡辺やバービーのイメチェンには外見至上主義的な笑いが是とされる現状への“アンチテーゼ”としての一面もあり、やがてファッションアイコンになり、今や女性の代弁者的な存在にまでなった。